RHODIA Touch の描き心地
デザイン系を学んだ人の多くは、スケッチに必要な道具として「スケッチブック」を挙げると思います。
今の時代は、スケッチも iPad とかでチャチャっと出来てしまうので、アナログで描く人は少ないかもしれませんけど、アイデアを出す段階なら紙に描く方が断然便利です。
学生時代に、『アイデアスケッチ等はクロッキー帳で、清書する時はスケッチブックを使う』と教わりましたが、これじゃなきゃいけないなんてことはないので別になんでもいいわけですね。
ワタシは、絵のデザインを考える時は安くて丈夫で気兼ねなく使えるコピー用紙を愛用していて、B5・A4・A3の3種のコピー用紙置き場をアトリエに作って普段から活用しています。
もちろんクロッキー帳も持ってますけど
B5より小さい SQ サイズっていう正方形に近い形 (182×165mm) のもので、「残しておきたい絵柄をスケッチするメモ」的な使い方をしています。
他にも『クロッキーリーフ』なんていうルーズリーフタイプも持っていて
使い方は SQ サイズと変わりませんが、こっちはページの入れ替えができるので使い勝手が違いとても便利です。
ってな具合に、スケッチブックなんて30年くらい使っていないんですけど、つい先日ウチのボスが「かっこいいスケッチブックが欲しい」と、この2つを買ったんです。
どちらも、ハードカバータイプのスケッチブックで「ペンやマーカーを使っても裏うつりしにくい」というのが特徴なんですけど、商品説明にはこうあります。
ターレンスは、『水彩、ペン、パステル、色鉛筆などに使える汎用性の高い細目の中性紙(140g/㎡)』
ロディアは、『鉛筆、フェルトペン、グラフペン、墨汁、ニブ式ペンでの線画に非常に適している荒い粒子のペン&インクウォッシュ紙(200g /㎡)』
これ、実物を手に取ったらどちらもとてもいい感じでして、ワタシも欲しくなっちゃったわけですよ。
でも、2冊はいらない。
マーカーやインクを使用するなら紙が厚めのロディアの方が良さそうですが、ワタシはペン画なのでターレンスでダイジョブそうですし、紙色についてもワタシ好みのクリーム色がターレンス。
ロディアの紙はホワイトなので、「ターレンスに決定」となりそうですが、残念なことに欲しいサイズがありませんでした。
ってことで、選んだのはロディア。
これはこれで好きなので、妥協したわけではありませんよ。
とても出来が良くて、普通にテンションが上がりますからね。
合皮のハードカバーに
見返し(表紙と中身をつなぐ役目) と、しおりがついていて
ゴムベルトはハードカバーに埋め込まれ
裏側も美しい仕上がりです。
用紙は糸で綴じてあり
どのページも180度開くので、見開きで描くことが出来ます。
で、描き味は?
ってことで、早速ペンで描いてみます。
新しいものに初めて描く時はいつも、なんかこう、儀式のような感覚があって、すごく丁寧にやりたいというか、「はじめが肝心」みたいな、最初失敗するとその後うまくいかない感じがして、いつも何を描こうか迷います。
かといって、資料を準備して、気合を入れて、っていうのはこの場合ちょっと違うので、ここはいつもの落書きの感覚で描いてみることにしましてね。
なんとなく浮かんだイメージの、主となるモチーフだけ鉛筆で簡単に描いたら、0.03mm のドローイングペンで描いていきます。
描き心地はとてもスムーズで、描きやすかったです。
鉛筆部分は、練りゴムを使って
消していきます。
消すというより、取るって感じですけど。
消しゴムは紙の表面を削るため紙が痛んでしまうので、粉だけをとる練りゴムを活用しています。
これだけでも良かったんですけど、手が止まらなくなりまして、背景にも手をつけることになりどんどこ描き込んでいったら
こうなりました。
構図や陰影等気になる箇所満載ですが、ひとまずこれで仕上げとします。
今気づきましたけど、スケッチブックにペン画をガッツリ描いたのははじめてですね。
これくらいの大きさなら、普通に楽しいです。
良い落書き帳が出来たので、ちょいちょい描いていこうと思います。