我が家を「グエル公園」みたいにしたい #2
前回の記事が、note『今日の注目記事』に追加されたことでたくさんの方が読んでくださっているようです。
本当は「グエル公園みたいなのが出来上がったよ」っていう、完成後の記事を見ていただくのがベストなんですけどね。
やりはじめたばっかりでいつ仕上がるのかもわからない感じですが、「完成が見たい」と楽しみにしてくださる方も、「ホントにグエル公園みたいになんのか?」と微妙に疑っている方も、完成までのプロセスを楽しんでいただければうれしく思います。
ってことで、あの続きです。
ヤモリ部分の丸タイルは無事に揃いいつでも貼れる状態になったので、「協力が必要な部分を人の手が借りられる時に進めてしまいたい」ってことで、週末を利用してその作業を進めることにしました。
一番長い壁は貼る面積がめちゃくちゃ広いのでササッと進めてしまいたいところですが、ざっくりなイメージしかできていないため貼りながらでないとタイルも注文出来ない状態でして、段取りを考えながらの作業となりそうです。
とりあえず決まっているのは「地層的なデザイン」で、下から順にタイルを貼っていくので、まずはここに取り掛かることにします。
その、一番下部分に貼るタイルっていうのがコレ↓
3色がブレンドされた47mmの丸型タイル2種類を、これまたランダムに混ぜながら貼っていきます。
タイルがばらけないように表面に紙が貼ってあるので
これをハサミで適宜カットして、2種類が交互に混ざるように並べ
壁に貼っていきます。
端っこ部分はカットして埋めていき
貼り終えました。
ボンドが乾いたら、霧吹きで表面の紙を濡らして数分待ち
紙を剥がします。
表面に残ったノリをきれいに拭き取れば完了です。
一番下の部分が貼り終わり、次の層部分をどうしようか?とタイルのサンプルを並べてシンキングタイム。
「なんとなくこんな感じ」というのがザックリ決まったので、次に貼るタイルを発注しました。
このままサクサク作業が進んでいくのか?と思ったあなた。
そうはいかないのが、今回のプラン。
タイトルにもあるように「グエル公園みたいにしたい」んですね、ワタシ。
グエル公園の「波打つベンチ」をイメージしてるんです。
ベンチの上部は、カーブしてますよね?
ってことで、一番大事な作業ともいえる「コンクリの壁の上部をカーブに加工する作業」に取り掛かります。
この真っ直ぐなライン ↓ を、カーブに変えるんですけど
それって、どうやんの?って話ですよね。
ウチのボスの父はタイル職人なんですけど、左官も出来ちゃうっていうスーパーな人なので、「コンクリの壁の上をカーブにしたいんだけど、それって出来る?」と相談してみたところ「モルタルで出来んじゃね?」との答えが返ってきたんです。
「モルタル?モルタルが、なんなの?」
コンクリとモルタルがどう違うのかもわからないレベルのシロウトですからね。
全然わからない分野なので、ボス父に全面的協力を仰ぎ「よろしくお願いしま〜す」からの、「じゃ〜やってみるか」ってな具合の軽いノリでやることになりまして、気温20度のポカポカな朝、作業がスタートしました。
まずは道具を出して、壁や道路部分が汚れないようにマスキングします。
壁の上部(モルタルをのせる部分)にシーラー(接着剤)を塗り
高くする部分にネジを入れます。
セメント、砂、水を混ぜてモルタルを作り
シーラーを塗った部分に盛っていき
山を作っていきます。
いとも簡単にきれいなお山のカーブを作ってしまうボス父を見て、やってみたくなったワタシはここで「やってみたい」と志願してみましてね。
「モルタル作ってくる間にやってみな」と、コテを受け取り見よう見まねでモルタルを盛ってみるんですけど、全然出来ないわけですよ。
本当に、全然、出来ないんです。
ここまで出来ないとは思いもせず、左官職人のスゴさを改めて認識しましたよ。
見習い以下のポンコツは足手纏いでしかないので、コテをボス父に丁寧に差し出しながら黙礼し、作業の邪魔にならぬよう余計なことはせず見守ることにしました。
で、こんな感じにカーブができていきます。
実のところもっと高さを出したかったのですが、「高さが10cm 以上だと型が必要になる」ということだったので、いくつかの低めの山で緩やかな曲線を作るデザインに変更しました。
ここまで進んだところで、なんの力にもなれない見習い以下のポンコツが、超ベテランにこう言い放ちます。
「ここ、もっと丸くしたいから削ってもいい?」と。
なんて生意気なんでしょう。
形が微妙に気に食わないわけです。
でも、心の中では迷うわけですよ。
せっかくキレイに仕上げてあるのに、こんなことを言っていいもんか?
いや、最初に「好きな形にしていきな」と言われたんだからダイジョブなはずじゃね?
形がイメージと違うんだから、ここで直しておかないと絶対後悔するよね?
モルタルが固まる前にとっとと削らないと〜!
ってな具合に。
もちろんボス父は「どんどん削りな〜」と言ってくれるので、「は〜い」と調子の良い返事をしてガッツリ削っちゃいましたけどね。
最後に、モルタルとコンクリの隙間を埋めて作業終了です。
翌日、モルタルが固まった様子がこちら↓
写真では全然伝わらないのが残念ですけど、いい感じの緩い曲線に仕上がりました。
この部分にもタイルを貼るため表面を美しく仕上げる必要はなくこんな感じで十分で、この後はこれを更に削って形を整えていく予定です。
とりあえずはここまで。
続きはまた後日。
↓
続き