これは...使える! ChatGPTの新機能「deep research」で物語構築を試してみた結果 - Blog 2025/01/03
今日から利用可能になったChatGPTの新機能「deep research」で映画の物語構築で使ってみたのですが、かなり使えることがわかりました。
現在制作中の映画のストーリーを大量にインプットしているので、プロンプトは掲載できませんが、入力後のプロセスをメモしておきます。
使用したモデル:
o3-mini-high
「詳細なリサーチ」をONにします。
途中のプロセスで、ChatGPTから不明点などを確認してきますので、情報を与えます。
※「わからないことがあれば質問してください」などとプロンプトに書かなくても、ChatGPTの方から聞いてきます。
追加情報を入力すると処理を始めます。
処理には数分かかります。
従来のLLMによる創作は、訓練データの統計的傾向に引きずられた平均的かつ紋切り型の内容になりがちでした。実際、人間とAIそれぞれが書いた物語を比較した研究でも、AIの書く話はプロットがワンパターンで緊張感に欠け、クリシェ(陳腐な決まり文句)に満ちていたことが指摘されています。
Deep Researchを使用しても創造性豊かな物語を直接生み出すわけではありませんが、ストーリー展開やトリックに現実の奇妙な事件や専門知識に裏打ちされた要素を織り交ぜることができそうです。
例えば、犯罪サスペンスなら実在の特殊な犯罪者の心理プロファイルや手口を調べ、そのエッセンスをキャラクター造形に活かせば、一味違った深みのある犯人像を創造できる可能性があります。
Deep Researchを使いこなすには、使う側(人間)の力量も問われるので、上級者向けツールという位置付けだとみています。
ついでにシーンの視覚化プロセスからプロンプトを生成させてみました。
Midjourneyで画像生成して確認。
絵コンテにそのまま添付できそうなイメージが出てきました…
今までの苦労は何だったんだ!
…と思わず叫んでしまいましたが、このレベルでやり取りができるなら、物語構築に十分使えます。
ChatGPTに与える情報がすでに用意されていることが大前提になりますが、自主映画制作の企画プロセスでかなり役立ちそうです。
※ChatGPTの要求を満たしていないと精度が低下します。曖昧な情報しかないカジュアルなやり取りでは期待した結果になりません。十分な準備が必要です。
3週間前に欲しかったですね….
この結果に関しては、深夜ラジオで詳しく話します。
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更新日:2025年2月3日(月)/公開日:2025年2月3日(月)