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元旦から廃業宣言・自分が過去数十年やってきた仕事のスタイルは生成AIによって成立しなくなる/ Blog - 2025/01/01
2025年元旦
2016年11月からスタートした「AIクリエイティブ」は8年、生成AIに注力してから2年経ちました。昨年は本業のInstructional Designを「0」、生成AIを「100」にして取り組んできましたが、2025年も継続していきます。
ただ、「映画を撮らない映画監督のように」今後も表舞台ではInstructional Designerを名乗ります。
廃業宣言みたいなものですが、生成AIをビジネスにすることだけは避けないといけませんので(※生成AIは最大限に活用するけど生成AIのビジネスはしない)、複合的かつ多層的に将来を決めていきたいと思います。
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4月から開始した非公式のライブ配信「Creative.Edge Live」は66回。明日、2日に配信する第67回では2024年のライブを振り返り、総括する予定です。
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COLORSプロジェクトは3月末で終了し、4月1日から第3期がスタートします。すでにMVとビジュアルブックは完成しましたが、映画とシリアスゲームはこれから。全て完成して終わるか、未完成で終わるか。3月末の報告会で明らかになります。
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生成AIを駆使し、「1人で」4つのコンテンツを同時制作するエクストリームなプロジェクト。第3期はさらに過激になりますのでご期待 (?)ください。
今日は、生活労働の空き時間を使って、短い動画を作ってみました。
驚くのは、このレベルだとすでに新規性もなく、ありふれた生成AI動画になってしまったことです。今なら、学生さんでもこれ以上の動画をラフに作りますので、動画生成AIを使う優位性はない。…と言えるほど、敷居が下がったということです。
ラフ動画(イメージスケッチ)
再生時間:18秒
現在のプロトタイプ制作のワークフローは以下のような感じです。
まず、頭の中の漠然としたイメージをFireflyでカタチにしていきます。
Fireflyはラフスケッチのツールとして活用。人物の実写表現は不得意ですが、イラスト生成についてはプロンプト入力に依存しない直感的なUIでとても使いやすい。
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シームレスに連携できるAdobe Expressでさらにラフイメージを作成して、自分のイメージを具現化していきます。
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ビジュアルイメージが確定したら、Midjourneyでリファレンス画像を作成します。
短いシンプルなプロンプトから始めて、生成しながら言葉を追加。画像の雰囲気は、Personalization(--p)で決めているのでプロンプトは重要ではありません。
film still, The bobcat with pointed ears is astonishingly huge, Glacier world with heavy snowfall, A super huge bobcat with pointed ears and a super cute young woman, She has short, pure white hair and wears a purple down jacket, Saturated and colorful glacier worldview --ar 16:9 --quality 2 --style raw --p --stylize 50 --v 6.1
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Photoshopで生成画像の色調補正やハルシネーションの修正。
特に、ハルシネーションの修正が重要です。
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Gigapixel 8でクリエイティブアップスケール。
Midjourneyの生成画像を2~4倍にする(高解像度化)。
※Magnific AIからGigapixel 8に移行中。クリエイティブアップスケールは、ローカルで処理できるGigapixel 8がメインツールになりそう。
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Gigapixel 8に搭載されている生成AIで再生成。
以下は、比較しやすいように極端な設定にしています。ここまで大きな値にすると別人になってしまいますが、Photoshopを使って顔だけ元画像に近づけることができます(小さな値の処理画像で顔を置き換えます)。
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KLING v1.6でビデオ生成。
以下の場合は、2回生成してどちらも意図した映像になりました。
バージョン1.6はとても優秀なモデルだといえます(※バージョン1.5はうまくいきません)。今のところ、OpenAI SoraやRunway Gen-3 Alphaより総じて良好です。
ただ、KLINGも得意不得意があるので、SoraとRunwayは必要。意図した映像を生成するには、この3つのモデルを使い分けないといけません。
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ナレーションは、AI音声合成技術のVOICEPEAKを使用。
感情パラメータを設定してナレーションを読み上げます。
今回使用したのは、キャラクターシリーズの「宮舞モカ」。
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効果音だけマーケットプレイス(Envato)の素材を購入して使用。
音楽はSuno AIがあれば良いのですが、効果音の生成はどれも品質が悪いので使いものになりません。
最後は、After Effectsで生成ビデオを編集します。
再生速度をかなり詳細に制御して、不自然な動きを修正しています。
完成ビデオを書き出した後は、4KにするためTopaz Video AI 6を使用しますが、今回はアップスケールしていません。フルHDサイズのままです。
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煩雑なワークフローですが、ほぼ毎日やっているので体が勝手に動いて作業が進みます。武道の型稽古のようなものです。
ただ、第4世代の動画生成AIが登場すると、このワークフローは崩壊しますので、技術に合わせてアップデートすることになります。特定の技術に依存した強固なワークフローは大変危険なので、常に置き換え可能な状態にしておくことが重要。
2024年の総括は明日のライブ配信で話しますが、簡潔に言うと以下のとおりです。
生成AI技術に全リソースを注ぎ込み、最大限に活用していく
生成AIのビジネスには関わらない(過渡期の技術ではビジネスしない)
デジタルコンテンツから可能な限り離れる(それが可能なクリエイティブを今から育む)
自分が過去数十年やってきた仕事のスタイルは生成AIによって成立しなくなる(早めに廃業宣言)
元旦の第一声は「廃業します」です。
生成AIを使いこなす側になって、気づけたことが幸運だったかもしれません。
更新日:2025年1月1日(水)/公開日:2025年1月1日(水)