POP LIFE THE PODCASTにおける宇野維正先生の気になる発言をまとめて何故彼が炎上する発言を続けるのか考察
古今東西、叩かれる職業と言えば音楽、映画の評論家があると思う。音楽聴いたり、ライブに行ったり、映画観たりしてその感想を書いてご飯が食べられる仕事。それが音楽、映画の評論家。彼らが叩かれる理由の多くは嫉妬もあるのは事実だろう。そんな夢のような仕事があって良いのかと?(もちろん芸能人と同じで誰でも生活出来る程稼げる訳ではないし稼げる人は特別な才能があるのだろうしなった人しか分からない苦労があるのだろうが)
スポーツの評論家はそのスポーツにおいて偉大なる実績をあげた人物に許せた尊敬される立場だが音楽や映画の評論家のほとんどは別に名作映画や名曲を作った訳ではない。だからこそ批判される。かつての名スポーツ選手なら現役の選手を批判してもそれだけの実績をあげて来たのだから言う権利はある。しかし、音楽や映画の評論家だと批判すると「だったらお前がやってみろ!」と言われるのが関の山だ。しかし、そんな事とは全く関係なく近年目立ってサンドバッグになっているのが音楽、映画ジャーナリストの宇野維正先生だ。
最近ではジャネールモネイのライブに海外と違い若い女性が少なかったことを「東京の女の子、どうした?」と何故か東京の若い女性を煽り炎上したのも記憶に新しいだろう。
他にも自分は家でフジロックのYou Tube中継を観ながら会場のファンに「海外の盛り上がりと違う」と言い出したりやりたい放題。映画でも世界中でアヴェンジャーズが流行っているのに日本はコナンのが流行ってて文化の習熟度が低いと批判して軽く炎上したり、炎上ではないが「チャンスザラッパーを聴いてストレンジャーシングスを観る文化的感度が高い層はいま欅坂46にはまっている」という面白発言も。
またほかの面白発言ではROCKと入ってるフェスなんて海外にはメタルフェスとハードロックフェスだとフジロックをバカにしたと思ったら
などなど山のようにある。最初は私も彼の発言を何とも言えない気持ちで観察していたがここまで来ると「これは炎上商法?」とか「何か訳があってやっているの?」など数々の疑問が沸いて来て宇野先生がこのような発言を繰り返す理由を彼の思考から探りたくなった。しかし、映画や音楽についての彼の発言はあっても彼の思考について探ることは難しい。そこで
Spotifyで配信中の『三原勇希 × 田中宗一郎 POP LIFE: The Podcast』に宇野氏がゲスト出演した回を全て複数回聴いて気になった発言をまとめてみることにした。
0話 POP批評の三悪人(2019.2.14)より
『自分は28歳だと思ってる』
『KID A以降のUK ROCKには乗れなかった』
『以前は聴けなかった星野源が聴けるようになったがそれは自分が星野源に寄ったのではなく星野源が自分に寄せて来た』
『ジャネールモネイのダーティーコンピュータはバラエティがありすぎる。聴いていると疲れる。』
『BTSは特殊なファンが評価を押し上げている』
『多数決、民主主義が好きではない』
『ツイッターはトランプと安倍晋三がやっている。ビヨンセもフランクオーシャンもガンビーノも本当にイケてる奴らは呟かない。』
『GQの表紙に自分が好きな人がなると1/10ぐらい自分が表紙になったような感覚がある。』
『自分の好きな人がタイアップがつまらないとショックが大きい』
『日本のライブに行っても自分の居場所のなさをいつも感じてしまう』
『アーティストに憑依してしまう』
『僕はSicko Modeみたいな感じトラヴィススコットの』
『イタリアのスタジアムは俺の場所。死にたくならないためにそういう場所が必要。』
『子供は世界と一体である』
『吉祥寺生まれで吉祥寺は俺の街。』
『世の中の大半をバカにしてきた(タナソーの同発言に同意した)』
『佐野元春とプリンスが特別』
『パクリは悪いことではない』
『親父がジャズのレコードが6000枚あって文化資本が高い生活をしていた』
『親父がユニオンの一枚進呈権をくれてそれでレコードを買っていた』
『俺は文化資本が高い』(二度目)
『Spotifyはニューリリースから聞く』
『最新が最高と思っていたい』
『一番面白い物は文化に決まっている』
『だから映画、音楽に入れ込むのは当たり前』
『カルチャー、アート至上主義、文化は政治より偉い』
『新しい物こそ最高』
『海外の人に引け目を感じことがない世の中になった』
『逃避願望に惹かれる物はない』
『スミスは好きだがスミス的な価値観は好きではなくライブ映像の熱狂を見て好きになった 』
【寸評】
とにかく自分のセンスは凄いと言いたい事がわかるだろう。文化資本が高いそうだ。彼の炎上発言の数々はわざとではなくナチュラルな可能性が高い。意外なのは炎上するほどライブを絶賛したジャネールモネイの評価。
1話 POP批評の三悪人(2019.2.28)より
『普段の仕事は映画が多いが単行本は音楽がほとんど』
『海外のテレビシリーズをチェックしていない映画ジャーナリストは信じられない』
『試写会の予定があると後からインタビューの仕事でも断って映画の試写を見る』
『長谷川白紙はボトムが浅い』
『アイドルは低音がないから聴けない』
『K-POPがここまで隆盛を極めているからJ-POPはオリジンとして役割を終えても良いのではないか』
『道具としてのロックはダメ』
『ロック要素を入れるアイドルを聴くとゾッとする』
『アルバム単位でめちゃくちゃ聴いてる』
『ルックスは大事』
『K-POPの過度なルッキズムを追求してる反動で今の若い日本の子はそれほど見た目を重視していないのではない?でも、俺は男も女も顔がいいのが好き 』
【寸評】
欅坂46を絶賛しておきながらアイドルは聴けない発言。流石です。
『海外のテレビシリーズをチェックしていない映画ジャーナリストは信じられない』発言は今後も良くします。本当にそう思っているのでしょう。これは今の配信時代には理解できないことはないが。
014話 21世紀の「映画体験」 (2019.7.17)より
『映画とは撮影と編集のこと』
『映画を語るときは映画のことを分からないけどとエクスキューズをしてから話す人が多い』
『CD2000枚持ってると言う奴はバカ丸出しじゃん』
『でも、映画は観た数が多ければ多いほど偉い』
『映画好き以外は映画は作家主義でなくなってきた』
『映画的快楽=撮影と編集』
『シンゴジラは面白いが映画的快楽はゼロ』
『マッドマックスは内容は薄いが映画的快楽のかたまり』
『ちはやふるは映画的快楽のかたまり。ちはやふるが90点ならほかの広瀬すず主演のティーンムービーは5点ぐらいの差がある』
『映画を見てれば見てるほど偉い』
『映画を沢山見てる人が作る映画ほど面白い』
『しかし、音楽は必ずしもそうでもない』
『週一ぐらいでパンフレットのレビューを書いている』
『週に2本ぐらい推薦コメントを書いている』
『町山智浩氏はクリティックではなく解説を求められているから答えている』
『映画を解説する上でストーリーについて書くことはほぼない』
『映画は一万本見てから来い』
『B級映画礼賛が嫌い。ああいう物は事故であり自分からぶつかりに行くものではない』
『猫の顔の区別がつかない』
『人の顔と名前も覚えられない』
『デートでホラー映画を昔は観に行っていた』
(映画のセンスについて)『信頼していいよ!』
『俺が一番詳しいものは楽しい 』
【寸評】
この回を聴くと宇野氏は映画の人なんだと思う。映画の仕事をたくさんしてるアピール。とにかく自信家だ。映画は本数を見ていればいるほど偉いらしいので偉くなりたい人は映画をたくさん観よう。『偉い』と言う言葉を宇野氏はよく使う。地位的な意味ではないようだ。
015 続・21世紀の「映画体験」 死闘編(2019.7.18)より
『これ以上嫌われたくないよー笑』
『ツイッターでは好きな映画しか語らない』
『ローマ(映画の)は無条件に肯定してない』
『メジャーなもので観てないものも多い。タイタニックも公開20年観てなかった』
『タランティーノはあんまり好きではない』
『僕が好きな映画監督は女好き』
『是枝裕和はそんなに好きではないが女好きなところは良い。』
『女優を魅力的に取れるから女好きが良い』
『評価のポイントの1つは女優を魅力的に撮るか』
『是枝裕和は映画を信じてないのが長所であり短所』
『堤幸彦作品は見ない』
『年間映画を見る本数は250本(試写100本 DVD150本)』
『嗅覚として必要な物を見ないことはほぼない』
『見ないのも批評。見ない映画決めるために見てる。』
『さらば愛しきアウトローが今年良かった』
『シミラボを評価してる実は』
『U2のストリートハブノーネームを聴くと広瀬すずが走っている』
『日本は映画の最後に変なJ-POPが流れる』
『新海誠作品は好きか嫌いかは別にして音楽まで監督の意向が行き届いている』
『フォントにこだわらない映画はダメ』
『君の名前で僕を呼んでは素晴らしい』
『映画評論家界で孤立していて友達もいないが仕事はある 』
【寸評】
やはり根底にあるのは俺のセンスは最高。ワンスアポンタイムインハリウッドを絶賛していたのにここではタランティーノは好きじゃない発言…
あと嫌われてる自覚はあるようだ。後にビーフをする事になるOMSBのシミラボを褒めてるのも興味深い。
016 映画批評界の孤児どこへ行く (2019.7.25)より
『ライフワークは映画』
『山崎貴は好きではない』
『テレビの洋画劇場を子供の頃見ていた』
『進撃の巨人の映画は酷い』『進撃の巨人好きな人があの映画を観て映画自体を嫌いになっても理解できるぐらい酷い』
『人生において映画館で年間百本見る時期を過ごした事ない奴らは信用できない』
『映画はドラッグ』
『映画を観過ぎて身を滅ぼした奴らや突然辞めた奴らもいる。それは音楽とは違う』
『ゲームは嫌い。選択できるとはいえ製作者の決めたエンドを選択されるから』
『ラーメンの麺などやサブウェイの選ばされるのは好きではない。お前が一番旨いと思うものを出せよ』
『六本木ウェーブの地下の映画館で六年間バイトフリーターしていたそのあとカットの契約社員に採用されたのに何故かロッキングオンに配属された』
『そこでは佐々木敦が先輩、中原昌也が同僚。
今でも言えないようなことばかりしていた』
『その時の経験が今の仕事に繋がってる』
『中原昌也は凄すぎた』
『自分はプレイヤーではなく編集の人間だと自覚した』
『映画も音楽も詳しい自身があったが差をつけられた』
『他にも映画監督や映画評論家になったバイト仲間もいた』
『おしゃれ映画のムーブメントをバカにしていたのにその総本山のカットに配属されて苦悩した』
『映画をオシャレに消費する思考のカウンター映画秘宝』
『CUTでも映画秘宝でもない宙ぶらりんの
感覚がずっと続いている今でも』
『タレント評論家は徒弟制』
『その辺りを嫌う映画好きは多いが別に嫌いではない』
『評論家はある種の道化である』
『人に音楽や映画を紹介するにはパフォーマティブな部分が生じるわけでそれを自覚していた
なんのユーモアもなく真面目に話しても届くわけない』
『自分にはユーモアが足りなくて課題だと思っている』
『町山さん、宇多丸さんはすごいバランスでやっている』
『おすぎさんは目の敵にされがちだが評価されるべき』
『リアルサウンド映画部の主筆となって自分の場所を作ろうとした』
『映画とドラマを横断したサイトにしようとしたのに地上波のドラマを取り扱ったらPVはそればかり稼ぐ』
『それは自分の思った居場所にはならなかったビジネスとしては勝ったが』
『映画専門の人がテレビシリーズを見ないで映画しか観てないと呆れて数年後仕事がなくなると思っている。まだそういう人がいるんだと驚いてる。』
『ソフトバンクのサイトのマーベル批評で揚げ足を取られた』
『日本のヲタクカルチャーを侮辱したように思われたのは自分の失敗、ほかの批判は非難してる奴らの誤読で何を言ってるんだって感じ。』
『これ見ないでこれ見てるってことはあなたは外国人が出てる映画や英語の映画が苦手なんでしょって感じ』
『人気のある作品を語ったほうが需要があるからその仕事が多い』
『映画の仕事をしてる人の中で俺よりテレビシリーズを観ている人間はいない。俺が凄いんじゃなくて他がダメ』
『和服の任侠映画が苦手 』
【寸評】
宇野維正研究にとって非常に意味のある回です。特に年間に映画館で映画100本観た経験がない奴は信用できない発言は宇野氏をよく表しています。そんな人日本に何人いるでしょう?基本的に他人は信用できないと公言してるようなものです。やはりここでも分かるのは自信家であると言う事。
そして宇野氏の人生において非常に大きな出会いだったと思われる中原昌也との出会い。彼に会い才能の違いを感じる「自分はプレイヤー側ではなくライター側なんだ」と思いライターの道に進む事になった宇野氏。これと同じような話に音楽評論家の萩原健太氏の話があるのを思い出す。萩原健太氏はかつてサザンオールスターズのメンバーだった。もともとミュージシャンになれるのならなりたいと考えて萩原健太氏はサザンオールスターズのメンバーとして桑田佳祐氏と活動していく中で「ミュージシャンと言う物は桑田のような天才がなるもので自分になれない」と思いライターの道に進んだ萩原健太氏。中原昌也氏との出会いは萩原健太氏にとっての桑田佳祐氏との出会いのように宇野氏にとって人生をかえる出会いだったのだろう。宇野氏研究をしたい人は必聴な回。
20話 映画『天気の子』について喧々囂々に語ってみた (2019.9.8)より
『新しい作品が出た時にクイックに対応できる音声コンテンツが必要』
「君の名はを見てないのは日本でタナソーさんだけ笑。』
『君の名は、は恐らく日本で5000万に見てるけど5000万ぐらいしか日本で活動してないんだから日本人全員観たようなもの』
『タナソー一家はみんな世捨て人で観てない』
『映画的快楽は撮影と編集 』(タナソー → パンチラインですね。)
『映画ほどアニメは見てないのでアニメを映画的観点しか見れない』
『この世界の片隅には素晴らしいがこの作品をランキングに入れるなんて僕のアニメを観てない尺度では出来ない』
『アニメは素晴らしいが自分はちゃんと批評できるか?と言う自分に問いかけている』
『アニメ独特のセリフ回しが苦手』
『新海誠作品はそれなりにそれをクリアしてる』
『天気の子 ファックザワールドは未だにいじられる』
『見てもない人にいじられる。笑ってしまう。』
『OMSBとか、見てもない人に何でいじられないといけないのか』
『見終わった直後の興奮であった』
『宮崎駿と比べれのは余りにもあれだから』
『天気の子は目覚めよと言っていると解釈した』
『新海誠はインプット量が実は実写も含めて別格にすごい』
『君の名は はブレーキイングバッドを参照にしている新海誠談』
『なになにっぽいって言うので批判するのはおかしい』
『引用が多いのは良い』
『天気の子はファイトクラブ』
『サノスと同じテロ』
『ラストシーンはRADWIMPSじゃなくてピクシーズくると思った笑』
『資本主義のハック。ファイトクラブイズム』
『否定で何かに似ているは意味がないが肯定で何かに似ているは良い』
『ファックザワールドで共振した』
『アメリカ人は海外の作品にポリコレ求めてないのではないか』
『さんざん語り尽くされてることがまた出てくると気持ち悪い』
『日本に海外が求めているのはちょっとしたエロティシズムとアニメーション』
『単純なオリエンタリズム』
『いまの十代は本質的に非倫理的なものに憧れないのではない(柴那典氏の十代は本質的に非倫理的な物に憧れるを受けて)』
『俺みたいなすれっからしが唱えるのは天気の子はファイトクラブ説』
『警察をあそこまで平べったい悪にしてるのは個人的にやってくれんじゃんと言う感じ』
『新海誠は本質的に反体制ではないか』
『日本のカルチャーは捨てたものではないとら思うのはこの国のカルチャートップは反体制的な人が多いこと。桑田佳祐、宮崎駿、村上春樹など』
『天気の子は掘れる作品がヒットしてることが嬉しい』
『掘り甲斐のないカルチャーがこの国には多すぎる』
『日本のアニメはすぐに主題歌がかかるそれが気持ち悪い』
『天気の子はラッドの曲を貯めて使うのが良い』
『日本の中でマシなものを評価していかないと何も変わらない』
『僕は若い子から好かれてないかも知れないけど若い子が好き。若い子が楽しそうなのをみるとそれだけで嬉しくなる』
『天気の子を好きな理由は言いたくない』
『デミアンチャゼルが好き』
『天気の子は身体を売る女の子の話』
『本田翼最高』
『観客としてエロティシズムはないけど天気の子の中にはエロティシズムはある』
『優れた表現は予言を含んでいる』
『沈んだ東京はオリンピック後に沈む東京のメタファー』
『あえて前前前世の二匹目のどじょうを狙わなかったのはすごいし愛にできることはまだあるかいが前前前世ほど流行らないのは仕方ない』
【寸評】
この回では天気の子を褒めながら日本の映画を叩いているが『日本人で活動してるのは5000万人程度』発言は政治家なら即刻辞任の発言。ファックザワールド騒動にも言及してるのが興味深い。ファックザワールド発言の正しさを訴えている。
21話 タランティーノ新作映画をどう受けとめよう? (2019.9.11)より
『ワンハリは何度も見た』
『楽しい時間は長くないワンハリ』
『タランティーノのいちばんすきなのはデスプルーフ、嫌いなのはキルビル』
『タランティーノは映画史において重要な作家』
『最近再評価している』
『ワンハリは集大成』
『タランティーノは状況音で音楽を流す(ラジオをつけたら、レコードをかけたら音楽が流れるなど)』
『コードブルーは未だにトップガンみたいなもの。音楽の使い方が未だに日本はあの時のまま』
『俺はポールトーマンアンダーソン世代』
『ハーヴェイワインスタインはクソ野郎』
『ソダーバーグもタランティーノもハーヴェイワインスタインが発掘した。映画史においては重要ではある』
『ワンハリは僕たちはきっと大丈夫映画』
『映画好きの僕からすると叩きようがない』
『有村昆は映画を1mmも分かってない』
『何も分かってない人が言った 古き良きハリウッドを描いた発言
僕にとってのローマ』
『ロスじゃなくてLA』
『有村崑の古き良くハリウッドを舞台にしたの解説はこの映画を何もわかってない。土地としてのハリウッドなら古き良きもわからないでもないが』
『ヒッピーの女の子のイエーに対するブラピの表情がこの映画のベスト』
『ブルースリーの遺族にはブルースリーの描き方を批判する権利がある』
『実在の人物を作品に出す事のリスクはある』
『グッバイゴラールは酷い』
『イングランドイズワインわからない。モリッシー好きの著名人を動員して盛り上げようとしていたのが何とも言えない。モリッシーファンは誰も喜んでない。ジョニーマーと組むまでの話で物語がない。モリッシーも怒ってる。NMEに投稿してる音楽ヲタクの映画は何が面白い???』
『ラナデルレイは退廃キャラ』
『タランティーノは愛の人でそれをやって許されていた』
『今年の夏起こったのは事はN国党の国政政党化ぐらい』
『Megan Thee Stallion - Hot Girl Summer にこの夏はまっていた』
『子供のころコーラの王冠のスターウォーズを集めていた』
『子供のころ夏休みは母親の実家の佐賀に行っていた 開業医の』
『最近大雨で沈んだ』
『日本は全てにおいてガラパゴス、さらに言うとメディアがガラパゴス、世界中で色んな事が起きているのに日韓問題だけやっている。地獄ですよ』
『国を信用してない。グローバル化を悪く思ってない』
『天気の子は気候変動に触れたことを評価してる派』
『フィクションの想像力は馬鹿にできない』
『ワンハリはそこにはない。ワンハリは世の中をかえない』
『今までは海外ではこうですよと説明する立場だった』
『解説する立場で僕なりの解説をしてきて興味もあったが 世界で許されない表現をする日本の状況についての考えないといけない』
『天気の子は新開誠は批判されることもも含めて全て分かってやっている』
『今の最前線の作家は分かってやってる』
『よくある批判は作り手を舐めすぎ、全て分かってやってる』
『海外の映画や音楽を聴けば良い』
『国とか関係ないものがポップカルチャー』
『アメリカのネットフリックス4000万人。逆に言うと しかいない』
『シカゴに行ったがダサいアメリカ人も多い。アメリカだって遅れてる奴ないる』
『今の時代同じ世代でも観てるものは違う』
『ヒッピーに憧れたことはない』
『コミューン生活は不潔で無理』
『ラブもピースもない 』
【寸評】
この回では色々ありすぎるが個人的に気になったのは有村崑氏へのディス。今、一番著名とも言える映画関係者にビーフをしかけたが有村崑氏は一切無視してて大人な対応だと思いました。おすぎ氏やリリコさんは褒めていたのに道化映画評論家の筆頭有村崑氏をディスるのは興味深い。それほど宇野氏にとっては『映画を1mmも分かってない』有村崑氏を認められないのだろう。あと個人的に興味深かったのは『イングランドイズマイン』の話。モリッシーを敬愛する私は勿論観た(見てもないのに批判する人たちが苦手すぎる。)が基本的には宇野氏の意見に同意した。ナイーブな青年の成長を描いた作品としては分かるがこれがモリッシーの映画と言われても感はあった。あと宇野氏の言うようにモリッシー好きな著名人の皆さんが動員されてる感じに違和感しかなかったのも同意。モリッシー界隈の著名人なんて数えるほどしかいないからそこを抑えておきたいのは分かるけどそこをピックしても映画は絶対ヒットしないでしょ。。。
22話 『全裸監督』と『マインドハンター』は比べちゃダメ (2019.9.15)より
『サブカルは絶対使わないし嫌いなのにサブカル呼ばわり』
『サブカル選民おじさんと言われている』
『選民とおじさんはあっているが俺はサブカルじゃないしサブカルと言われるのは嫌』
『ロキノンと言われるのも嫌、この2つが嫌』
『サブカルはアカデミズムやマスメディアに乗らないカルチャーがそもそも』
『ロスとかサブスクとか海外で使われていない言葉は嫌い』
『全裸監督は話題なってる今回のトークの議題にから入れた』
『ネットフリックスは吉本と癒着』
『火花とジミー大西のドラマ』
『ジミー大西は誰も興味ない、ただただ癒着で作ってる、ジミー大西に興味ある海外の人は誰もいない、気持ち悪い』
『全裸監督は海外でも受けるテーマ』
『ネトフリの日本独自ドラマは桐谷美玲の下着メーカーに勤めている誰が見るの?ってドラマしかない』
『誰がやってるの?なんで全部吉本?気持ち悪い』
『全裸監督は脚本などの対策はやってるが最初からやってくれって感じ』
『ジミー大西のドラマの企画が動いてる時点でありえなかった、癒着でしかない。』
『ネットフリックス側は村西とおると関わってはいない』
『企画自体はポルノ業界を描くのはそこまで悪いテーマではない。海外でもよくある』
『世界的なムーブメントに関わる日本版として海外でも受けるテーマ』
『世界のドラックディールドラマに繋がる』
『ただテーマは悪くないが出来は別』
『ようやく日本もスタート地点立ったかな?』
『全裸監督で日本のクリエイターがネットフリックスで作りたいという総意が生まれた。お金の使い方、役者の使い方も。テレビドラマは予算の関係で4番目、5番手が弱くなってるがネトフリは資本があるので豪華に俳優が使える』
『凄い褒めてる人と凄い批判している人が交わってないのが問題』
『モデルの女の子がインスタで「全裸監督最高」とか褒めてる状況が今っぽい』
『本は頑張ったが映像はしんどい』
『プライマルスクリームのロックスをあえて使う地獄のようなセンス。ただロックスで盛り上がったという人もいるのは事実』
『CGの合成もそうだが日本人にないのはお金ではない。お金があってもお 同じ。センスと経験と教養と生活環境の違い。世界に診てもらうにはそこを乗り越えないと』
『みんな大根仁みたいな音楽の使い方しか出来ないしそれが褒められてる。ただ全裸監督より100倍大根仁のが音楽の使い方は良い』
『クールジャパンの結果がエロとグロ』
『ハリウッドの女優は必然性があれば脱ぐ。脱ぐと体当たりと言われるのはしんどい。日本の女優が脱がないのはCMのせい』
『二時間で良いものは作れる映像作家が長い時間をかけて作ることに挑戦してるのが配信ドラマシリーズ』
『月の丸さから眼球や皿の丸さに繋げるような編集はヒッチコックの時代は良かったが今ではやってる監督は恥ずかしい』
『犯人分かるシーンのスティーリー・ダンやばい(マインドハンター)』
『ドラゴンタトゥーの女のオープニングの移民の歌の使い方は世界一いいのにソウ3で同じ使い方してそれを塗り替えんなよ笑』
『ファイトクラブのサントラのライナー書いててながく仕事してんなー笑』
『全部に意味があると思うと足元すくわれる』
『インフラを作ってまでするのはネットフリックスがパイオニア。ネットフリックスは他の事業をやってないから。そもそもの土台が違う』
『ネットフリックスは若い世代。ケーブルテレビに契約しない若者から広まった。若い子が多いから攻めた作品が出来る』
『海外では若い子が社会的意識が高いから若い子にターゲットすると意識が高い作品になるが日本では若い子にターゲットを絞るとティーンムービー』
『ネットフリックスは毎日進化してるので数年前のネットフリックスについての解説とは全然違うはず』
『今年の映画はやばいが音楽はイマイチ
アルバムはしょぼい』
『ストリーミングが増えると映画は死ぬは嘘』
【寸評】
ネトフリ作品についてはともかくサブカルの代表でロキノン出身の代表格である宇野氏がサブカル、ロキノンと言われることを嫌がっているのは興味深い。ロキノンは馬鹿にした言葉でもあるから理解は出来るが。サブカルと言われるのが嫌いも分かる。宇野氏の仕事はサブカルって感じではないとは思う。私もたまにサブカルと言われるが正直よくは思わないから。あとやたらジミー大西に噛みついてるのも興味深い。ジミー大西に興味がある人なんて誰もいないは結構なディスだと思う。途中から海外ではと言い直してはいたが。ネトフリ、Amazonなどの吉本との癒着を堂々と批判出来るのは宇野氏の良い所だとは思うが。
【総評】
宇野氏の発言を観察するととにかく自分のセンスに自信があるんだと思う。職業上素晴らしい事でもあるとは思うがその意識が強すぎて自分の思い通りにならない世の中に対して思わず不満を言ってしまいそれが炎上してしまう。きっと本人としては悪気はないのだろう。ナチュラルなんだと思う。また、自ら道化を演じている面も告白している。ただ道化は難しい。彼の中では道化のつもりでも周りから見ると道化に見えないことも多いようだ。自らのセンスに自信があり自分が良いと思う物(特に海外のカルチャー)が日本で認められない事が納得できないが故についついそれが理解出来ない日本社会に吉本にも平気で文句言える堂々した態度で言ってしまう。しかもその中で道化として他人を笑わせたいという思いもあるからあの『東京の女の子、どうした?』のような発言をしてしまうのだろう。あの発言は宇野氏をすごくよく表している。こんな素晴らしいジャネールモネイのライブをなぜ東京の女の子たちは観ていないんだ。そんなの納得できない。でも、道化でもいたいから少しウィットにとんだ発言をしたい。そしてポイントなのが『若い子は俺の事が嫌いかも知れないが俺は若い子たちが好き』と言う発言。若いたちが好きだから若い子たちにはこうであっ欲しい願望が強いのではないか。だから若い子たちにもジャネールモネイのライブで海外の女の子たちみたいに踊っていて欲しい。
その全てひっくるめての『東京の女の子、どうした?』だったのだのではないだろうか。
宇野維正氏は最近話題の映画ジョーカーを絶賛している。それは自らとジョーカーを重ねているのではないだろうか。