宇野維正先生考察第七十四段 三原勇希 × 田中宗一郎 POP LIFE: The Podcast 映画 映画 エルヴィス&エルヴィス・プレスリー回の宇野先生編
今回の宇野先生考察はお馴染みのPOP LIFE: The Podcastから映画 エルヴィスとエルヴィスプレスリーについての回の宇野先生の発言をピックアップしていきます。宇野先生のYouTube MOVIE DRIVERでもエルヴィス回をやっていて「伝記映画はどんなに良くても10点満点中8.0点。だからエルヴィスは8.0点。伝記映画としてはこれ以上ないぐらいの出来」だと言っていましたね。では、ピックアップしていきます。ちなみにMOVIE DRIVERは全て字幕付きなのでここで取り上げる事は基本的にはないです。気になる発言があれば取り上げるかも知れませんが。もちろん毎回観てはいます。
『はい、映画音楽ジャーナリストの宇野維正です。早めに観させて貰って最高だった』
『エルヴィスはMOVIE DRIVERでやってるけど、MOVIE DRIVER観てくださいね。』
『MOVIE DRIVERでリコリスピザやった時にここで話した事と内容が被ってしまって話しすぎるのも良くないなと思った』
『POP LIFE THE PODCAST聴いてる陽気な皆さんとは全然違う所とコネクトしたくてYouTubeやってるからね。現状、結構、重なってるだろって言うのはあるけど、長期的には50万再生ぐらいで全然違う所にいこうと思ってるから』
『ガーディアンの映画レビューはとんちんかんで、そもそもゴミだなと思ってて、大嫌いなんですが』
『エルヴィス&ニクソンのエルヴィスはマイケルシャノン。だからはっきり言って今回のオースティンバトラーが横浜流星ならマイケルシャノンは蟹江敬三じゃないですか。同じ人物を横浜流星と蟹江敬三が演じる。今回のエルヴィスはフェミニンにし過ぎではあるけども、ただエルヴィスはマイケルシャノンではないのよ。蟹江敬三ではないのよ』
『うちの母親もラスベガスのエルヴィスオンステージを観に行った』
『ビートルズ以降、音楽の評価はアルバムになった。僕はそれは行き過ぎてると思ってたけど、エルヴィスはアルバムアーティストではないからビートルズのようなレボルバーとかホワイトアルバムのようなアルバム単位の名盤がない。それに作詞作曲もしてない。その辺りがエルヴィスがビートルズ以降評価されにくかった理由。ただ、近年、アルバムで評価される時代は終わり、自分たちで曲を全て作らないスターが多くなった。むしろの今のスーパースター、ポップスター像にエルヴィスは近い。そういう意味ではこういう映画が作られる意味はあると思った』
『スパイクリーを僕は一定の評価しかしてない。彼はやり過ぎ、言い過ぎだから』
『最近のポップミュージックのあり方みたいなものを考えた時に、あれエルヴィスが本流じゃねえ?って言うのがひと回り、二回りした中でのエルヴィスの評価』
【寸評】
宇野先生のMOVIE DRIVERへの思いはMOVIE DRIVERでは語られないのでなかなか貴重でしたね。宇野先生の実家は文化的資本が高い話は良く出て来ますがあの時代にラスベガスにエルヴィス観に行くって相当なお金持ちですね。
『はい、映画音楽ジャーナリストの宇野維正です』
『エルヴィスはまさにミッキーマウスなんですよ。生存説が消えなかったり死んでも死なせてくれない』
『ポップカルチャーにおいては最初に才能を見つけるのはティーンの女の子。僕に言わせるとそれが東京の女の子、どうした?になっちゃうんだけど。表現の仕方が違うだけで同じこと言ってるんですけど』
三原さん「そうかな?違うくない?」
池城さん「違うと思うよ。やめとけ!」
タナソー「俺と同じこと言ってるのは岡村ちゃんが「女の子だけが知ってる」って言う」
『そうそう同じ事ですよ。僕が言いたいのは女の子だけが知ってるのにどうしたの?って事ですから。それを凄くこの映画はキャプチャーしてますよね。本当に大事な事に最初に気付くのは女の子なんですよ』
『映画に精度を求めてどうするの?って思う。映画って誇張する物だから』
『役者が演じてる時点で史実と異なることを何の評価のポイントにしてるのは出直して来いって感じ。ヲタクだらけの世の中の一番ダメな部分ですよ』
『僕は解像度って言葉も嫌いなんですよ。馬鹿じゃねえの?って』
『史実と違うことを鬼の首を取ったように批判するのは映画的リテラシーの低さを感じる』
『ハリウッド映画は当たるか当たらないかが正義か不正義。俺はそれで良いと思う』
『ロバートゼメキスは凄い監督ですが、フォレストガンプは政治的にやばい作品なんですよ』
『バックトゥザフューチャーも僕から言わせれば大概やばいですけど。チャックベリーにロックンロールを教えたのはマイケルJフォックスなんてあんなめちゃくちゃな描写は許されないですからね』
『僕はMOVIE DRIVERで8.0つけてるんですよ。この映画。伝記映画は満点が8.0だと思ってるから。もしボヘミアンラプソディが65点だとしたらこの映画は650点ですよ。』
『タナソーさんがボヘミアンラプソディが65点で固定って言うならエルヴィスは650点ですよ』
『ボヘミアンラプソディは観てる時は凄え楽しかったですよ。でも、それだけって感じ』
『俺はクイーンのライブ観てるし、中3とかの時。だからボヘミアンラプソディありがたくないっす』
『どんな伝記映画出て来ても世代によって見方が違うのは当然なので』.
『何度も何度も観てるプリンスやマイケルが映画してもそんなの感動出来るわけないから』
『音楽映画ってどうなるか分からない。ボヘミアンラプソディなんて20億行けば良いと思われてたから』
タナソー「だってエルヴィスよりリトルリチャードの方が偉いもん」
『それは俺もそう思います』
【寸評】
今回はやはり『東京の女の子、どうした?』についての宇野先生の新たな見解についてですね。『東京の女の子、どうした?』の意味はポップカルチャーにおいては最初に才能を見つけるのはティーンの女の子なのにどうしてジャネールモネイのライブに女の子は来ていないの?と言う事だとだそうです。三原さんは池城さんからは「違うよ!」と言われてましたが実は
言ってる事は同じだとは思いますけどね。余りにもマンスプ的な表現のせいで批判されてますし、批判されるのは当然かと思いますが。
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