【書籍化原作】雨上がりにさす光
小説について
あらすじ
くちなしが色濃く香る初夏の夜。大陸を治めるカデュラス国王が崩御した。
それに伴い、白皙の王子アユル・タニティーア・カデュラが即位する。
二十五歳を目前にして未だ独り身のアユルは、王統存続のため、一刻も早く王妃を迎えるよう宰相に迫られる。王の婚姻は国事であり、愛情など必要ないと思っていた。遠い異国の王女に出会うまでは……。
定められた宿命、水面下で渦巻く陰謀に嫉妬。二人の出会いが、運命を大きく動かしていく――。
冷静な美形の王様と純真で可愛ら