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【リグルー/再接着】ティンバーランドの剥離したソールの再接着修理

ティンバーランド/Timberlandの定番ブーツ

"イエローブーツ”と呼ばれていますが、ボトムプロセスがインジェクション製法という作り

簡単にいうとリキッド化させた樹脂をソールの型(たい焼きの鉄板みたいな…)に流し込んでその上にアッパー(甲革)をのせて固着させる製法

↑↑↑ダボ構造になっていてヒールが外れない様な作りになっています。
そこにベージュ色の樹脂が流れ込んで固着している様子も確認できます。
同素材ですが、左右の素材の色が違うところも面白い…

このティンバーランドに話を戻すと…
長期使用(保管も含む)で起こりうる症状として…

ソール剥がれ(剥離)…
ブーツのアウトソールはラテックス系でウェルトを含むミッドソールがインジェクションに因る樹脂製になっています。

そして、この症状をセルフで再接着しようとするとぶち当たる問題が…

サイズが合わない…
何故そうなるのかは判りません…素材の性質なのだと思いますが、おそらく樹脂で成形されている部分の収縮とアウトソールの膨張が考えられます。

「長期保管」や「高温度(車中等)」もしくは両方がほとんどの場合の原因です。
したがって、リグルー/再接着の修理の場合、実施後は保管状況や場所等は今までと違う方法にする必要があります。
要するに環境を変えないと、また起こる可能性があるという事…

それを踏まえて実施ました

接着後の固着待ち…
これだけサイズが変わります…

言い忘れましたが、セルフでの再接着を実施した場合は修理料金が高くなる場合があるのでご注意ください。
特に「瞬間接着剤」と呼ばれるエポキシ系の場合は修理不可になる場合が有ります。
その場合でも…
「どーしても履きたいっ‼」というのであればソールカスタム/ソール交換でのご提案となります。

接着剤の固着後、はみ出ているソールをトリミングして削り落として完成

前述していますが、実施後は…
長期の保管(放置)や車中への置きっぱなし等の高温になる場所は避けてください。


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