【Work in Progress/作業途中】本底リベット止<Red Wing #8268>
VTGのハーフソールのエンジニアブーツにみられるウエスト部分のリベット加工
これ…
イミテーションです。特になんの作用もしていません…。
カッコいいからつけてます。※要望かもしくは当方からの提案がない限り実施しません。
といっても、当時は目的があったんです。
見た気をしていた…いや、夢の中かも知れないですが、自分の仮説としてシャンクを本底に固定しているのかと思っていました。
このリペア/カスタムの後にその仕様のエンジニアブーツに出会ったのですが、そのブーツは3mm厚程度のレザーミッドソールと同じく3mm程度の本底、それにハーフソールのボトム構成でした。
その革の本底とミッドソールを固定するためにリベット打ち(カシメ)が施されていました。
おそらく当時はボンドの性能がまだ高くなく、かつステッチの糸も強度が今よりも低いため、ソール剥がれやソールのズレを抑止するために実施していたと考えられます。
同じ理由では、これもVTGブーツに見られますが、ソールに打ち込まれているネイル(釘)も同じ理由ですし…
WESCOで今も施されているvibram#705のハーフソール仕様の時の”Bob Stitch/ボブステッチ”と呼ばれるサカナの一筆書きの様なステッチ…
これも同じ理由で本底とハーフソールを固定するために施されています。
とはいえ、全部イミテーションかいっ‼って思われてしまうと、またそれは問題なので以下にそれぞれの施策に対するイメテーション度合を示します。
●ソールのウエストへのリベット→100%
何かに作用するために実施していません。完全に飾りです。
●ソールへのネイルダウン(釘打ち)→50%
本底までは届くけど、中底に届かないネイルの長さで実施しています。ドレスシューズのラスターヒール等のトップリフトに等間隔でネイルが打たれていて、それを「飾り釘」と呼んでいますが同意です。
●ハーフソールへのボブステッチ→0%
ボンドの性能、アウトステッチの強度からするとあまり意味のないことかもしれませんが、本底とハーフソール(vibram#705)を縫い止めています。
話はウエストのリベットに戻ります…
というワケで、前々回のポストの
ウェルトを使用してリウェルトしたレッドウィング#8268にこのソールをつけてカスタムしていきます。