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謎レッドウィングについてvol.3~87年・89年問題~

この”謎レッドウイング”について…
あまり上手くまとめられなくて長々続いていますがw

以前のポスト↓↓↓

レッドウィングでvibramのラグソールを装着している最初のブーツが#899で1961年からの販売だそうです。
またネット情報ではこの”ラグソール”現行ではvibram#132という品番のソールですが、レッドウィングのためにvibramが作ったソールだという記載もあります。

Red Wing #899

この#899のソールを6インチハイトモックトゥに装着しているブーツが#8175と#8176。

そして同じ仕様であったであろう当該ブーツの”謎レッドウィング”↓↓↓

ホーソーン・アビリーン(この呼び名は後発)のアッパー
ラフアウトレザーにストームウェルト+ラグソールという仕様。
このラフアウトレザー、元々は主にペコス・ブーツなどウエスタン系のブーツやアウトドア・ブーツに使われていたそうです。

#1188 PECOS(ペコス)

Red Wing #1188

#1188
1959年のペコスブーツのデビュー当時からラインナップされていたそうです。

で、このラフアウト素材(以降はスエードといいます)のアッパーが採用された最初の6インチハイトモックトゥが…

日本企画の#8173という事になっています。

Red Wing #8173

デビューが1989年という事ですが、
同時期に6インチハイトモックトゥとは別に、このスエードが採用されたブーツが存在します。

それが以前のポストにも記載していますが、「アメカジ」「渋カジ」の中心的なショップの別注モデル”#8268”スエードエンジニアブーツ

Red Wing #8268

この#8268…
デビュー時期がネット上だと「1987年説」と「1989年説」が存在します。

「1989年」が有力ですが…
「1987年」もなかなか面白い説と考えます。理由としてはショップの「知識の深さ」と「感度の良さ」…

当時の渋谷エリアのアメカジショップは「アメリカンファッション」の知識の深さと感度の良さは絶大でした。そこから生まれたブーツがレッドウィング#8268と考えています。

パンツの裾からバックルが見えるようにインステップストラップを低く提案して実現するあたり企画力を感じます。
また、ブラッククロムレザーのエンジニアブーツにスエードでの提案も斬新だったのではないでしょうか…
※後日どこかでポストする予定ですが、スエードについてもいずれ書きたいと思っています。

そう考えていくと、
1989年の#8173はおそらく正確な年次であろうと…
なので、先にスエードのエンジニア#8268がショップ別注でレッドウィングが製造したのでは?
という妄想もできます…
で、それの後発で#8173という具合…

更に、そこに今回のテーマである”謎レッドウィング”を絡めてみるとまた違った見え方がでてきますw

#8173と同じアッパーで、ソールがラグソールだっただろう(ほぼ確定)このブーツ。
当方の考えとしては、#8268と同様「ショップ別注」としてオーダーをかけたものなのでは?と考えています。
また、もしこの期間(1987年~1995年)の間に「謎レッドウィング」が当時の日本代理店で企画であれば資料があって、少しでもネットに上がってくると思いますが、一切ありません。

日本の代理店企画モノをおさらいすると…
最初の日本企画が#875のアッパーにストームウェルト+ラグソールの#8175(1984年)
つづいて1987年にアッパーを黒に変えて#8176が販売されています。

これに続く企画として考えられるのは…
「スエード+ストームウェルト+ラグソール」という…
まさにこの”謎レッドウィング”の形がしっくりくると思いますがそこにはいかず…

もしくは#875があって、#8175を企画して、そのあと黒のラグソール#8176を販売したら、黒のトラクショントレッドソール(現#8179)に考えがいきそうなもんですが…
その仕様のブーツ#8179は1995年の販売とさらに後発…。

何故か急に平ウェルトのトラクショントレッドソールのスエードブーツ(#1873)って…少し違和感を覚えます。

おそらく、”何らかの理由”でベージュのスエードブーツが売れると感じたんだろうと思います。

その”なんらかの理由”…

仮説を2通り考えました。
どちらもこの”謎レッドウィング”は「ショップ別注」として考えていて、販売の時期が違う点だけです。

<仮説1>
1987年に#8268と”謎レッドウィング”が販売されたのではと考えます。
そして売れ行きとして#8268は人気だったが”謎レッドウィング”の売り上げは思わしくなく「リオーダー(再発注)」されなかったのでは?
だから玉数が少なく情報も無いのでは?

<仮説2>
もう一つは1987年に先に”謎レッドウィング”をオーダーして販売したのでは?というもの。
そして翌年(1988年)に次の企画としてスエードエンジニアブーツ#8268のオーダーを入れたことにより”謎レッドウィング”は単年で終わり、リオーダーされなかったため、玉数が少なく情報も無いのでは?

という考え…。
当方は<仮説2>推しです。

つづく…。


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