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猫を日本から韓国に連れて行く方法

こんにちは、ジャスミンです。

はじめに

2024年3月、日本から韓国へ猫を2匹連れて、移住しました。
その際の手続きや方法などの実体験がネットに載っておらず
とても苦労したので、今後同じように猫と移住したい人に向けて本記事をまとめます。

上からぴーちゃんとみゅうみゅう

【結論】猫を韓国に連れて行く際にかかる日数・費用

猫自体の準備→2日(ワクチン除外)
飛行機や書類などの準備→最短7日

費用→約13万円
(航空券/マイクロチップ/ワクチン/ケージ代)

事前準備

実は、韓国に猫を連れて行くのは、驚くほど簡単でした。
国によっては6ヶ月以上前から準備する必要がありますが
韓国の場合は最短なら1週間。余裕をもっても1ヶ月あれば十分対応できます。書類などの申請も、ひとつづつ理解したら難しくありません。
手順とどこに何をするのだけ分かれば、誰でもできます。

エージェントもあるようですが、とても簡単なので
ご自身でも十分可能です。

実際にどんな手順が必要なのか以下に書きます。

やること一覧

1.動物病院に連れて行き、マイクロチップを入れてもらう
2.ペット同伴できる航空会社を選定し予約
3.動物検疫にメールし、必要書類を添付、来訪予約をとる
4.来訪し検査を済ませ、申請書をもらう
5.航空会社に引き渡す
6.韓国で受け取り
7.おわり

1.動物病院に連れて行き、マイクロチップを入れてもらう

猫を韓国に連れて行く場合、マイクロチップの挿入が必須です。
そのため、動物病院で対応してもらい、証明書を発行してもらいます。
※このとき、狂犬病ワクチンもいるのでは?!と不安になって打ちましたが、結論として韓国に連れて行く際には不要でした。

なおチップの挿入は、その場で20秒くらいで終わります。

必要なコスト:
マイクロチップ代 6,000円
狂犬病ワクチン代 4,000円←※2024/03時点では韓国は不要
=11,000円

2.ペット同伴できる航空会社の選定

韓国へ猫を連れて行ける航空会社は限られています。
うちは東京ですので、羽田か成田発の航空会社を選びました。
その中から、アシアナ航空、大韓航空、JALがペット可でした。

品種や体重制限にひっかからない→大韓航空・アシアナ航空(成田)
それ以外→JAL(羽田)

結論として、JALを選びました。
理由は、うちの猫(スコティッシュフォールド)が乗れるのが
これしかなかったからです。
詳しくは以下で話します。

①ルールとポリシーの確認

ネットで帰国したい大体の日時と便名を調べておきましょう。
それを元に、各航空会社に電話すると話が早いです。

※ここで注意!飛行機の時間について。12:00〜20:00出発の便を選ぶとよいです。
猫を飛行機に乗せる時、「動物検疫所」という場所で検査を受ける必要があります。ここの受付時間が8:30~16:30(羽田空港の場合)と決まっています当日に検査→飛行機に乗るのを一気に済ませたい場合は、この時間内にしましょう。
前日など別日に検査を受けて、後日飛行機に乗る場合は時間の指定は問題ないです。


電話する理由は「飛行機によって、ペットが載せられる数が決まっている」「ペットについてのルールがある」からです。
事前にネットで希望の日数と便を調べておき、メモしたものを伝えるとスムーズです。

大韓航空、アシアナ航空(成田→仁川)

✅1人あたり2匹までOK
✅うち1匹は機内持ち込み可能
✅機内持ち込みの場合、ケージを入れて7kgまでの重さ
バーミーズ、ブリティッシュショートヘアー、スコティッシュフォールド、エキゾチック、ペルシャ、ヒマラヤンは手荷物としてはNG。機内持ち込みは7kgであれば可能。
費用:150USD/匹

<メリット>
便数が多い。比較的安い。条件をクリアすれば機内に持ち込める
<デメリット>
品種や重さの制限がある

✈️アシアナ航空ペットについてのページhttps://flyasiana.com/C/JP/JA/contents/traveling-with-pets

✈️大韓航空ペットについてのページ
https://www.koreanair.com/jp/ja/airport/assistance/travel-with-pet/checklist

JAL(羽田→金浦)

★私が選んだのはこちら
・猫の場合、品種の特定がない
・機内持ち込みはできないので、貨物室になる
・2匹でも同じケージに入れれば1ケースとしてカウント
費用:1ケースあたり25,000円
<メリット>
日系の航空会社なので対応が親切。品種などの制限なし。
<デメリット>
航空券価格が韓国系の2倍以上。機内持ち込みできない。空港が金浦着

③猫の席の予約方法と注意事項
航空会社を決めたら、航空券を予約します。

対象の便を確認した上で、予約をします。
私はJALに電話しながら、Tripcomで同時にネット予約をしました。
JALの電話口でも予約できたのですが、正規価格で10万超えと高く、旅行代理店だと6万円ほどで予約できたたためです。
予約が完了したら、航空券番号を伝えます。
ここから猫の席の確保です。
・猫は何匹か?生後どのくらいか?ケージのサイズ
など聞かれました。(ケージのサイズは以下のものを買う予定だったので伝えました)

④トラベルキット、ケージの準備
輸送に必要なケージを買います。IATA(国際航空運送協会)基準対応のケージなら間違いないということで、カインズでこちらを買いました。

みゅうみゅう:ミックスのメス(4.8kg)

ぴーちゃん:スコティッシュフォールドのオス(6.5kg)にはこちら

ぴーちゃんはスコティッシュフールドなのですが、スコは韓国系のエアラインでは品種の制限で預け荷物ができないとのこと。
手荷物なら可能でしたが重さに制限があり、ケージの重さ含む7kg以下でないと、掲載NGとのことだったので、ぴーちゃんは8kg超えで乗れず。
JALでは重さや品種に制限なく、かわりに全て預け荷物としてならOK
という規定だったので、そちらに決めました。

しかもJALの場合、ケージサイズも指定がないのか?例えば大きなケージを購入して、そこに2匹入れて荷物を1つとしてカウントできるそう。
そうすれば25,000円でOKとのことでした。
ですが、ぴーちゃんは神経質な性格。みゅうみゅうにストレスをあたらないようにケージは分けて輸送することにしました。

かかった経費:
ケージ代 9,000円 (2個分)
航空券(成田→ソウル) 60,000円
猫の輸送代 50,000円(25,000円×2匹)

3.動物検疫にメールし、必要書類を添付、来訪予約をとる(出発まで1ヶ月前)

航空券と航空会社のOKが出たら、次は猫を海外に連れて行くための手続きに進みます。ここが一番面倒の山場ですが個人的には市役所で何か手続きするのと同じくらいの感覚でできました。

①輸出検査の申請書類を作成する

輸送に必要な輸出検査の申請を出すため、申請書に記入します。
申請書は下記からエクセルかPDFデータをDLし、記入しましょう。
私はエクセルで記入しました。

輸出検査申請書(猫)(PDF:93KB) (EXCEL : 20KB)
記入例:(猫)(PDF : 246KB)

詳細はこちらから


②羽田空港の動物検疫に申請書を提出する

上記で書いた申請書類を、羽田空港の動物検疫に連絡(メール)しました。

羽田空港の犬・猫輸出入手続窓口
 aqs.hnd@maff.go.jp

羽田以外はこちらから

③検疫所の訪問予約
申請書類の確認、やりとりは、送付してすぐに連絡が来たため
日中にやりとりできれば、すぐに済みます。

申請書類に不備がなかれば、検疫所に訪問の予約を取るための
連絡が来ます。

私は当日の15:40分発のフライトでしたが、
余裕を持って11:30分に予約しました


実際のメールで来た内容がこちら↓

<<必要書類>>

ご出発の際に必要な書類(原本)は以下の通りです。

●マイクロチップの装着日と番号を確認できる書類<開業獣医師発行>
(動物IDデータ登録書類、登録葉書、マイクロチップ装着証明書、など)
日本への輸入歴がある場合は輸入検疫証明書が担保となります。

●狂犬病予防注射済証<開業獣医師発行>
注射を行っている場合や渡航先の国が要求している場合、短期滞在で帰国予定のある場合


●その他渡航先の国、航空会社が要求している書類
大使館又は相手国の検疫当局、ご利用になられる航空会社に確認してください。
※フライトを乗り継ぐ場合は、経由地の乗り継ぎ条件をご確認ください。


<<輸出検査受検>>
輸出検査当日は、ご来所いただく方の写真つき身分証と、
全ての書類の原本をお持ちになり、ペットと共に来所してください。

★時間:事前予約制(受付時間:8:30~16:30)
 事前に来所希望日時をメールにてお知らせください。
 遅くとも、ペットと共にフライト時間の3時間前(チェックイン1時間前)までに検査を開始する必要がございます。

 輸出検査は頭数や相手国にもよりますが、概ね30分~1時間かかりますが、
 お時間がかかることもございますので、余裕を持って予約をお取りください。
 出発日前日などに事前受検することも可能です。

★場所:CIQ棟1階(羽田空港ターミナル3の隣の建物)※添付の地図参照
CIQ棟1階の受付にて身分証明書の確認後、入館可能です。

・輸出検査時にマイクロチップが読み取れず輸出できなかった事例が多発しております。
輸出検査時に読み取りできない場合は輸出検疫証明書の交付をお断りしますることもございますので、
必ず来所直前に動物病院等で読み取れることを確認しておいてください。

 ・国土交通省の規則により、動物を連れてターミナルビルに立ち入ることが制限されています。
 このため、ペットは必ずケージ等に入れてお越しください。

4.動物検疫で輸出検査を受ける(出発日当日)

出発日当日、猫たちは知人の車で検疫所に連れて行ってもらいました。
検疫所は私の航空会社が羽田空港第3ターミナルだったので
羽田空港第3ターミナルのすぐ横にある検疫所で受けました。

私は当日の15:40分発のフライトでしたが、
余裕を持って11:30分に予約していたのでかなり余裕をもっています。

11:30にすぐに呼ばれ、チェックをしてもらいました。

※場所については、事前にメールで案内がありますので
そちらで確認してください。

当日確認されたのは、
●マイクロチップの装着日と番号を確認できる書類<開業獣医師発行>
●猫たちのマイクロチップをスキャン
●ケージから出して、性別の確認

でした。
本来、韓国であれば狂犬病ワクチンは必要ありませんが、事前に打っていたものを念の為持って行ったら、追加で記入されました。

検査自体は待つことなく、30分程度で終了しました。
輸出証明書がもらえますので、それを持っていよいよチェックイン!


猫たちはとても緊張していて、ずっと鳴いていました。
天気が良く喉が渇いていそうだったので、水分を与えるためちゅ〜るを与えました。しかし、極度の緊張でぴーちゃんは食べず。
心配ですが、見守るしかありません。

5.航空会社のカウンターでチェックを受ける

ここからは、JALでチェックインの手続きをします。
検査がかなりスムーズに終わったので、3時間くらい前には空港に。
カウンターがすでに空いていたので、そのまま預けることにました。

先ほどもらった輸出証明書を提出し、
スタッフがケージの確認などを行い、
ここで送料の支払い(25,000円/匹)を行います。

必要な手続きが終わりましたら
猫たちの入ったゲージはネットでぐるぐる巻かれていきます。

彼らは動物専用の貨物室に入れられます。
しばしのお別れです。
もう、あとは祈るのみ。


職員さんにタグをつけられます
ネットでぐるぐる巻かれています

その後私の荷物もチェックインなどして、飛行機搭乗までは
食事などをして通常どおり過ごしました。
ここまで付き添っていただいた、知人に感謝しかありません。

6.韓国に到着!猫たちと対面

無事に2時間30分の旅を終えて、韓国に到着しました。
猫たちへの不安な気持ちを胸にしながら、焦る気持ちを抑えて入国手続きをします。
入国審査が終わると、荷物を受け取るターンデーブルの横に
動物検疫があります。

そちらに向かうと、スタッフの人だかりが。
うちの猫たちがいました。

待ってたよ!

確認されたのは、
●輸出検疫証明書
●猫たちのマイクロチップをスキャン

でした。簡単な質問を英語でされて、おそらく5分くらいで終了しました。
入国はあっけないほど簡単でした。
よかった・・!

7.自宅へ向かう

あとは韓国のお家にむかうだけです。
私の場合は、彼氏が空港まで迎えにきてくれましたので、
車で2匹を安全に運びました。
ケージ2個とスーツケースを持って1人移動は本当に大変ですので
本当にありがたい限り・・!
40分ほどのドライブです。

新しいお家だよ!

キャットタワーを新設しました
田舎から来たので、都会にドキドキ
すぐにゴロン
落ち着いたようです

まとめ

韓国から日本へ猫を連れて行った方のブログなどはたくさん見たのですが
日本から韓国へ猫を連れて行った方の情報が全然なく、
唯一あった、韓国人の方が書かれていた方法を参考にさせていただきました。
私と同じように、日本から韓国へ猫を連れて行かれる方の参考になれば幸いです。最愛のペットと同じ家で暮らせるのは、本当に嬉しい事です。

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