Edinetを活用した各上場企業の給与調査
注意点
本データは、2017年〜2019年のデータを活用しております。
Tableauとは?
Tableauは、データの可視化や分析を簡単に行えるビジネスインテリジェンス(BI)ツールです。多様なデータソースから情報を取り込み、わかりやすいグラフやダッシュボードを作成できます。企業や組織でのデータ分析・共有に広く使われており、今回はエクセルデータを活用しました。
分析の目的
給与と相関する指標を洗い出す
上記を業種別で分けてみたときの変化を洗い出す。
Viz① 基本情報
会社指標ランキング
Viz②業界別ランキング・企業詳細
各業種別の年度ごと詳細確認シートを作成
※業種別・年間売上のセルにカーソルを合わせると、右側の企業詳細が変わる仕様に変更。
Viz③各指標と平均給与額の相関関係
気になったこと
保険業・証券業
売上高は、負の相関係数が働く。売上高が低い小規模な会社のほうが、一人あたりの年間給与額が高くなる傾向がある。
純利益、経常利益同様。
ただし、一人あたりの純利益、経常利益は正の相関係数が働く為、従業員数が多い企業は、アベレージで高いわけではなく、完全に成果主義の特徴と見受けられる。
空運業
特徴的なのは、経常利益や、純利益にかかわらず、平均勤続年数によって給与が綺麗に上がっていっている。
おそらく、年功序列が顕著に現れる一方で、勤続年数によって安定的に給料が上がるのではないか。従業員数に応じても正の相関が働いているため、人によって給料が著しく低いなどはなく、安定して稼げる業種だと思われる。
海運業
空運業と同じ特徴を持つと考えていたが、平均勤続年数や年齢が上がるほど下がっていく。従業員数が増えるほど給与を与えているので、一人当たりの給与はそこまで変わらず、みんなで分け合おう。という特色が強いのではないか?
サービス業
勤続年数や、年齢の振れ幅が低い。その一方、売上、純利益、経常利益で正の相関があるため、その年の業績により変更する気配が強い。
就職先をサービス業に検討している場合は、次々と業績の良いサービスに転職をするのが良さそう。
卸売業
全指標が正の相関を持つ稀な業種。強いて言えば、勤続年数や、年齢以上に、利益額が強く正の相関が出ているため、業績による影響度が高そう。
ちなみに、年別で見たときには、2018年に水産・農林業の変化率が最も高く、前年比25%アップしたが、翌年の2019年には前年と同じ水準に戻っている。逆に証券業は20%弱ダウンしたが、翌年には戻っている。
2019年で上がった業種は、保険業、石油・石炭製品だが、いずれも5%ほどの上昇幅である。
以上、気になった業種を調べてみた。
データを下記に残しているので、気になった業種があれば、触って傾向や、各企業の詳細を見ていただくと、参考になるデータがあるかもしれません。