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「コロナ死」報告は電話のみ ~大阪市保健所に取材~
前回記事に書いたが、PCR検査の陽性者が亡くなった場合、大阪府が保健所等からどう報告を受けているかについて文書公開請求をした結果、保健所等から死亡診断書の提出は求めておらず、以下のようなフォーマットで報告を受けていることが分かった。
対して、医師が書く死亡診断書(死体検案書)の死因に関する欄は以下のような感じだ。
府は、死亡診断書の「死亡の原因」や「死因の種類」欄と府のフォーマットの「死亡理由・死因」欄をどう紐づけているのだろうか。
先日、大阪市保健所を訪問し、その辺りのことを聞いた。
まず、形式としては、病院から保健所への報告、保健所から府への報告とも、FAXやメール等の書類の受け渡しをすることなく、電話でやりとりをしているとのこと。
その際、「死亡診断書のこの欄の記載がこうなので、府のフォーマットのこの欄はこうです」という具合に、二つの書類の項目同士の対応関係をこまかく確認しながらやりとりをしてはいないという。
シンプルに、患者の「死亡時の診断名」(つまり死因が何かということ)や「基礎疾患の有無」などを聞き取り、それをそのまま府に伝えているとのこと。「直接死因」という言葉もあまり意識されていないようだ。たまに「関接死因」がこれこれと医師から言われ、そのまま府に報告することはあるという。
ところで、PCR陽性者が亡くなった場合には厳密な死因を問わず公表するようにと指示した昨年6月の厚労省の事務連絡では、厳密な死因を峻別できた場合には、別途、新型コロナが死因で亡くなった人の数を公表することは差し支えないとしている。
ここまでの府や保健所の話から考えると、厳密な死因を峻別することは、難しいことではないようだ。何故、新型コロナで亡くなった人を峻別して、その数を公表しないのか。引き続き調査していく。