がんワクチンとグラフェン
コロナワクチンに酸化グラフェンが含まれるという説について、信憑性が高そうな情報も出てきているようだ。盛り上がってほしい。
筆者は、今回、がんワクチンとグラフェンの関係を当たってみた。英文の記事も参照しているため、誤読があるかもしれない。ご寛恕いただければ幸いです。
まず、がんワクチンの説明として、あるクリニックのHPから引用させていただく。
がんワクチンは、がんだけに特異的に発現しており、殺し屋の名で知られる免疫細胞(キラーT細胞。細胞傷害性T細胞=CTLとも呼ばれます)が敵だとみなして攻撃する目印(がん抗原ペプチド)を特定します。
この目印そのもの、あるいは目印情報を与えられた樹状細胞をワクチンとして体内に入れることで、がんを攻撃するCTLを大量に発生させ、治療します。
「コロナワクチンはmRNAワクチン」ということはかなり広まっているが、がんワクチンにもmRNAの技術が使われている。
mRNA医薬品のコンセプトは1990年代にはすでにありましたが、生体内ですぐに分解されてしまう性質や、自然免疫を誘導してしまう性質(免疫原性)が実用化の大きな壁となっていました。しかし近年、ドラッグデリバリーシステム(DDS)や修飾核酸などの技術が発展したことで、研究開発が進展。ビオンテックやモデルナは、2010年前後からmRNA医薬品の臨床応用に向けた研究を牽引してきました。
ビオンテックはHP上で自社のヴィジョンを、「We aspire to individualize cancer medicine」と書いている。がん治療にかなり力を入れているようだ。
以下記事によると、酸化グラフェンハイドロゲルは、mRNAを使ったがんワクチンを安定させ、ゆっくりと目的の組織に放出していくのに役立つとのこと。
コロナワクチンなど既に市場に出回っているmRNA治療で使われている脂質粒子の技術を、がんワクチンに採り入れようとしたのだという。
また、以下記事には、グラフェン量子ドットが登場する。
これに、コロナワクチンに含まれると公表されているPEG(ポリエチレングリコール)を結びつけることで、がんの光線力学的療法における光増感剤として、強力な役割を果たすことなどが述べられている。
光でがんを治療する光線力学療法は、病巣部分に光増感剤を集積させ、そこに光を照射し、発生する活性酸素でがんを死滅させるもの。
コロナワクチンに含まれると公表されているALC-315、ALC-159、DSPCといったナノ脂質を製造している中国のSINOPEG社から、実験に使ったNH2-PEG-NH2という物質を調達したとの記載も目にとまった。
最後に、ビルゲイツが、2019年の画期的なテクノロジー10個のうちの一つに、がんワクチンの技術を挙げていることをつけ加える。
Customized Cancer Vaccines
There's a treatment in the works to kill off tumor cells using the body’s own immune system. Scientists are reportedly on the cusp of commercializing the vaccine, and, if successful, could prevent many people from dying from cancer.
グラフェンが、がんワクチンにおいて果たしている役割を見ていくことで、コロナワクチンとの関連も見えてこないだろうか。今後も、色々な角度からグラフェンのことを調べていきたい。