創業ストーリー⑤わさび園

北海道の次は長野

北海道での様々な気づきの後、次は長野に向かった。
この旅は私が辞めた後に後任になった多田さんと一緒に行った。
元々は親会社採用ではあったが、基本現場から内部を変えていくのが目的だった。
入社は私の方が早く、静岡に異動したときに出会ったが、
21歳が本社の30代の方に教えてるという、変な感じに見れたのは今でも覚えている。
途中で、多田さんは広島に異動したので、あまり深く関わる事は無かったのだが、自分が本社に異動して、西日本担当になってからはやり取りも増え結構仲良くなった。

そんな多田さんは辞める時もすんなり受け入れてくれた。
ある意味私達がボイコット並みに辞めた事もあり、さすがに親会社から労働改善が進み、少しは方向性が良くなったのも影響してると思う。
この辺り、もう人生で経験したくない辞めるまでのストーリーは改めて、書こうと思う。
話しを戻すと、引き継ぎも多田さんに受け渡し、お疲れ様会も兼ねて、多田さんが行きたがっていた、長野に行った。松本市にコテージを借り2人でバーベキューをした。
道中、自分らが抜けた後の状況等を聞きながら、相変わらずだなぁと笑い合っていた。

松本市に着いて時間があったので、たまたま近くにあった
わさび園に寄った。お盆近くということもあり、人は多く混んでいた。観光バスも来ており、人気スポットだと認識出来た。静岡に住んでいたこともあり、本わさびの美味しさは知っていたが栽培方法は知らなかった。

わさび栽培エリアに行ってびっくりした。
石にわさびが植わっているのだ。土は?と思った。かつ日よけの寒冷紗が全面に貼ってあり、日陰が好むのだと分かった。イメージはキレイな山の中で栽培されているイメージだったが、その環境を作っているんだなぁと感激した。そして印象的だったのは解説の看板には、ワサビにキレイな水が必要な理由として、
ワサビは消毒する毒素を含んでいるらしく、ワサビ自身も
その毒素で育たないらしい。毒素を洗い流す為に、キレイな水と水流が必要らしい。何とも特徴的な野菜だ。

ワサビ栽培を多田さんと回った後、お土産コーナーに行った。ここでも驚いたのだが、外国人観光客が沢山ワサビを買い込んでいた。ワサビのツーンは外国人にも人気みたいだ。なんせツーンを感じれる作物はあまり無いと思う。
因みに、すりおろす道具もセットで売っているので、問題は無い。
旅行中にスリスリするのだろう。
1本あたりも高く設定されており、普段から買う人がいるのだろうと思う。是非、ワサビ園に行ったら買ってほしい。
因みに、夜はバーベキューでステーキを焼くので、ワサビとスリスリするやつを買った。

そんな今まで自分たちが触れて来なかった農業を知る事が出来、
日本の農業は多様化されているなと実感した。



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