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山スタ
2024年9月14日 01:00
ー 壺が置いてある。覗いてみようかを悩んでいる。今、ここに居るのは自分だけだ。夢を見る時間だというのに、こんなところで壺を眺めている。この壺は何というか、艶めかしい。口の部分から胴にかけての滑らかさ、胴から高台にかけての少し細くなっていく流線には目が奪われてしまう。僕はふと、後ろを向いた。視線を感じた。誰もいない。シャワーを浴びる時に感じる不安感と同じアレかもしれない。