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想像を超える対応。ていねいな壁打ちで現在地を知れた【導入事例vol.6】

こんにちは!伴走支援やクリエイティブ制作事業を行う株式会社クリエスタです。

弊社のサービスをご利用いただく皆様にお話を伺う導入事例シリーズ。今回は、伴走支援サービス「ワンチーム」をご利用いただいている合同会社コモニカの代表・望月啓太郎さんにインタビューしました。会社設立の経緯や「ワンチーム」を利用した感想をお聞きしました。


働き方と暮らし方を自由に選択できる社会へ

——2024年6月に合同会社コモニカを設立されたとのことですが、これまでどのようなキャリアを歩んでこられたのでしょうか?

私は昭和50年生まれの就職氷河期世代だったこともあり、キャリアのスタートはアルバイトからでした。物流・印刷会社などさまざまな職場で働いた中で、ビルの管理会社から「社員にならないか」と声をかけてもらい、正社員に。ビルの管理会社では、オフィスやホテルなどの清掃、設備のメンテナンスなどをしていました。

31歳で大手デベロッパーのグループ会社に転職してからは、オフィスを賃借する企業との契約交渉、建物の修繕計画の立案・実行といったビル経営の仕事に従事。そのなかで、全国各地のビルを担当したことや福岡へ転勤したことをきっかけに長らく住んでいた東京とは異なる地方の魅力を感じ、いつしか地方移住したいと思うようになりました。

コロナを機に会社を辞め、2022年に福岡へ移住。フリーランスとして活動を始めました。その後さらに仕事の幅を広げるために、法人化をすることとなりました。

——退職して移住、そしてフリーランスへの転身は大きな変化ですよね。どのような思いでの決断だったのでしょうか?

これからの時代は働き方や暮らし方を自分で選択できる社会になっていくと思うんです。何よりそうなってほしいなと。実際、リモート出勤という働き方が広がり、会社の近くに住まなくても仕事ができるようになりました。とはいえ、そのような働き方は誰でも選択できるわけではありません。まずは自分自身が実践したいと思い、働き方と暮らし方を変えることにしたんです。

これまで関わった地方のなかでも九州が一番好きだったため、移住先は福岡に。仕事については綿密な計画はなく、勢いで会社を飛び出しました(笑)。これまでのご縁を大切にしながら新たな出会いにも恵まれ、2年間で少しずつ実績を重ねて、法人化することができました。

——合同会社コモニカの事業内容を教えてください。

弊社の事業の根底には、一人ひとりが働き方、暮らし方を自由に選択できる社会になってほしいとの思いがあります。そのために必要なサービスは何なのかを考えて事業にしていくという発想です。

現在実際にやっている事業は大きく2つです。1つ目は人材育成。企業の社員研修の企画ですね。自分の生き方を決められるようになるには、自身の目標を定めた上で、目標達成に向けてどんなスキルや人脈が必要なのかを明確化していくことが重要です。自律したキャリアを形成するサポートを行っています。

2つ目はイベントの企画。これまでにない新しいアイデアを生む上で、人とのつながりは欠かせません。さまざまな出会いが生まれる場としてイベントの企画・運営を行っています。たとえば、先日あるオフィスビルで「健康経営」をテーマにしたイベントを開催しました。

そのビルに入っているクリニックの先生に登壇してもらい、企業の健康管理のポイント、メンタルに不調が生じたときの対応、病気になった際の仕事と治療の両立の方法などを語っていただきました。参加者は色々な企業の人事・総務の社員たち。イベントに参加することで知見を得られるだけではなく、他の企業の方々とのつながりができます。

こうした魅力的なイベントを行うことがオフィスビルの価値を高めることにもなるため、ビルのオーナーの方々にとっても喜ばれることが多いのです。これらの事業は、前職の新規事業開発の部署において人材育成やイベント事業に携わった経験を生かしています。

また、自分らしい働き方、暮らし方を実現するためには拠点が必要です。コワーキングスペースやシェアハウスといった「場」の運営にも力を入れていきたいと考えています。

サイトのイメージづくりから支援してくれた

——今回、クリエスタの伴走支援サービス「ワンチーム」をご利用いただきました。ご依頼の経緯を教えてください。

クリエスタ代表の青山さんとは数年前に、複業やフリーランスについて学ぶコミュニティで出会いました。そのコミュニティではプログラムの最後にプレゼンがあり、青山さんの企画力、提案力に感心していました。青山さんは顧客の課題を正しく捉え、その課題に対する打ち手を具体的な事例とともに分かりやすく伝えていたんです。

その後、クリエスタさんが福岡を拠点に設立したのと、私が福岡に移住したのが同じようなタイミングだったこともあり「福岡で会いましょう」と連絡を取りました。2023年12月に青山さんとお会いし、それぞれどんな仕事をしているのかお話ししました。以前所属していたコミュニティはオンラインだったため、リアルで会うのはその時が初めてで、新鮮でしたね。

それから法人化する運びとなり、WEBサイトの制作や事業の言語化が必要となったので、クリエスタさんにお願いすることにしました。青山さんから「WEBサイトを作る時に、お客様がどんなことをやりたいのかを言語化するところも含めてお手伝いするのが特徴です」と聞いており、まさにそこに惹かれて依頼させていただいた次第です。

——「ワンチーム」に期待していたことは?

会社のホームページをつくることはもちろんですが、それ以上に重視したのはサイトをつくる過程で、事業を言語化することでした。ホームページをつくる以上、「我々の会社にはこんな魅力があります」と打ち出す必要があります。そのためには、そもそも自分が何をやりたいか、自分のやっているのはどんな事業なのかを整理しなければなりません。そこをお手伝いいただきたいなと思っておりました。

——その期待に対して、実際にサービスを受けてみていかがでしたか?

想像を超える対応をいただき、とてもありがたかったです。おかげさまでイメージ通りのサイトができました。いや、正確に言うと、たくさんキャッチボールをさせてもらって、どんなサイトにするのかイメージづくりから一緒にやっていただきました。

事業の言語化についても多くの壁打ちをしてもらいました。壁打ちをしていただいたことで、自分の事業に対する理解がまだまだだということを感じました。

自分がやりたいこと、やっていることを何となく分かっているような気がしていたけれど、やはり文字にしたり、構造化したりしようとすると難しい。そのことを痛感しました。もっと解像度を上げていかないと伝わらないし、価値を感じてもらえないなと。自分の現在地をこのタイミングで知ることができてよかったです。

事業を言語化できていない人におすすめ

——クリエスタの伴走支援サービス「ワンチーム」の魅力はどのような点にあると思いますか?

壁打ちに根気強く付き合っていただける点が一番の魅力だと思います。自分の事業をどのような言葉で語れば、多くの人々に効果的に伝わるのかを理解している人はあまり多くないと思うんです。「この表現ではちょっとよく分からない」と率直なアドバイスをもらえるのが助かりました。話しているうちに、よりしっくりくる言葉が浮かんでくることもありますし。

壁打ちしながら事業に関する情報を整理していく


壁打ちは1回1時間を計10回ほどやっていただきました。壁打ちの中で「コモニカ」という社名や会社のロゴも決まりました。ロゴはクラウドソーシングサイトで広く募集をかけることを助言いただき、デザイナーさんからいただいた数々の提案の中からクリエスタさんと相談して決めました。

——「ワンチーム」をどんな企業におすすめしたいですか?

自社の事業や自分のやりたいことをまだ言語化できていない企業にはとても向いているサービスだと思います。僕のようにフリーランスから法人化するタイミングで、もやもやしている自分の思いを一度形にしたいと考えている人に刺さりやすいのかなと。

——最後に、今後の意気込みを教えてください。

弊社のサービスの対象者は主に30代、40代の方々です。なぜ30代、40代なのかといえば、社会に対する影響力がとても大きな世代だから。それぞれの職場で重要な役割を果たしている方も多いですし、彼らが変われば、その上の世代にも波及していくと思うんです。また、子供を持つ世代でもあるので、次世代にも影響力がありますよね。

これからはますます多様な生き方が尊重される社会になっていくと思います。多くの人が利他的な思いも持ちながら、自分らしい人生を追求する。そんな社会をつくるために、弊社ができることを模索していきたいです。


クリエスタの伴走支援サービス「ワンチーム」

取材・執筆:岡村幸治、写真提供:合同会社コモニカ