回避依存症と恋愛依存症①~共依存~


こんにちは。
心理カウンセリングCREAR(クレアル)代表
公認心理師で心理カウンセラーの蔵野まどかです。


今回から数回に分けて、前回の記事でお伝えした、回避依存症と恋愛依存症の恋愛について書きたいと思います。

回避依存症と恋愛依存症は惹き合いやすいということを、前回の最後にお伝えしましたが、それには「共依存」が関係しています。

ということで、今回のテーマは「共依存」についてです。


恋愛依存症に見られる「共依存」とは、以下のような特徴があります。

・「必要とされること」を必要とする

・「助けになりたい」という気持ちが強い

・助けを必要としている人の存在が気になり放っておけずに介入する

・頼りにされること、感謝されることで自分の存在価値を感じる

・自分のことを後回しにすることが当然のようになっている

・現実を見ること、認めることが難しくなり、へんに我慢強くなっている

・恋人のダメな部分を「自分がこの人を変えてあげたい」と考えて、粘り強く向き合おうとする

・どこか報われないと感じていても、離れるという選択肢は持てない

・自分が相手を好きかということよりも、相手が自分のことを好きかどうかということに重点を置く


これらの共依存の特徴の通り、恋愛依存症の恋愛では「自分がいなければ、この人はだめなんだ」と感じられることに安心を覚えます。そのため、恋人に対して、母親が子どもへそうするような関わり方を持つのも印象的です。

そんな恋愛依存症の恋愛のパートナーになるのが、回避依存症の人たちです。

人との距離を縮めたくない回避依存症と、依存してもらいたい恋愛依存症では、相反するように思われる方は多いでしょう。
しかし実際は「磁石のように引かれ合う」という表現でよく記事にされる程に、この2つの恋愛はセットで取り上げられるテーマでもあります。

そのキーとなるのが「共依存」なのです。

回避依存症 と 恋愛依存症。
両者は、それぞれ幼少期の親子関係による影響を受けています。
ただ、その影響が、今の自分の人間関係や恋愛へどのように表れているのか、どのように欲求を満たそうとしているのかに違いがあるのです。

そしてその違いが、それぞれの利害関係を成り立たせてしまうため、それが両者を引き合い、苦しくなっても離れられないといった「磁石のようだ」と言われる関係性が出来上がる原因となっています。

次の記事では、それぞれにある欲求、相手に何を求めるのかという点について、書いていきたいと思います。


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公認心理師 蔵野まどか|心理カウンセリングCREAR
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