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考えても答えが出ないときは視点を変える -なかなか悩みが解決しない人へ-


今日も読んでくださりありがとうございます。蔵野です。

長くカウンセリングをしていると、タイトルの通り、悩むポイントさえ間違えなければ、悩む必要のないことであるケースに度々出会います。
今抱えている悩みも、実は案外すぐに手放せるかもしれません。


■ 現状が変わるのは、あなたの視点が変わったとき


全く解決の見通しがつかないと途方に暮れていませんか?
何もかも悪循環だと頭を抱えていないでしょうか?

当然、そういうこともあります。
いつもいつも上手く解決方法が見つかったり、スムーズに気持ちの切り替えができるとは限りませんよね。

「今が変わらないと先に進まない」「今すぐに状況が動いて欲しい」
そうやって気持ちが塞ぎ込んでいく経験は誰でもあるものだと思います。

ただし、今抱えている悩みが、自分ではどうにも切り開けないと信じて止まない人たちには、今回の記事を最後まで読んで頂きたいのです。

環境が変われば、とか。あの人が変わってくれたら解決するのに、だとか。
環境や他者の変化がないとこれは解決しない、と決めつけている人の多いこと。
そして、カウンセリングを活用なさり、決めつけていたものを手放したことで、ふっと楽になったという人がどれだけいらっしゃったのか。

それを考え、今回、現状が変わるのはあなたの視点が変わったときだというお話をお伝えしたいと思います。


■ カウンセリングが悩む人のサポートになる理由


悩みは次々に生まれるものです。
ストレスや悩みが全くないことの方が不自然ですよね。

カウンセラーの基本姿勢は、ご相談者さまが自らの力で対処し解決する力を持っていると信じて、そのために必要な過程を専門家として補助させていただくというもの。

カウンセリングを受ければ、悩みを解決して貰えるという風に考えておられる人がまだまだ多いのも実感しています。
カウンセリングは受動的な使い方ではなく、能動的に受けてこそカウンセリングの効果がみなさんの生活に活きてきます

上手く悩めるようになることを目指すために利用していただくものがカウンセリングです。

悩みを解決するのはあなた自身。
その力とエネルギーを準備するのがカウンセリング時間。
ご自身での解決をサポートするのがカウンセラーの役割です。

一過性の問題解決では、次に同様のことが起きた際にまたカウンセラーがいなくてはならないということになりかねません。
カウンセリングの最終目標は、次々と起きる色々な局面で、カウンセリングが無くても乗り越えていける力を付けていただくこと。

悩みが出てくる度に自分を助け続けられるように、問題解決能力を培って、カウンセリングを卒業するというのが理想的なゴールです。

■「○○が無いと解決しない」という思い込みの罠


「Aが○○でなければ、Bの未来が来ない」と悩んでいる人は、現状Aに対してばかり問題意識が向いています。
しかし本来は、Bを手に入れたいのに手に入らないことが問題であるはず。

例えば、Aという環境がしばらく続くとしても、Bが手に入ることは確定したならばどうでしょうか?
おそらく「それならAの状況が残っていたとしても、気持ちは楽になるかもしれない」と答える方が多いでしょう。

人は、「○○がこうでないと解決しない」という思い込みがあると、相手や環境が変わる以外にBを叶える方法を探さないまま途方に暮れてしまうのです。
どうにもこうにもいかないと感じる現状が続くとしても、そこでもしあなたの視点を変えることができたなら、今あなたが出来ることは増えるという点に気が付くと思います。


■ 問題の本質を見つけると、悩むべき課題が絞られる


私が今回この記事を書いたのは、正しく悩むということは、何と何を比較して、どこにポイントを置くかで悩みの処理速度が変わることをお伝えしたかったからでした。

先程の例でいえば、本来の目的Bを別方向から解決出来るなら、悩んでいたAという状況はその人にとって問題では無くなるわけです。
あとはBを実現する方法にはどんなものがあるのか、それを考えていけば、ぐんと解決の糸口が現実的になります。

正しい悩み方が身につくことで、抱える悩みの数がずいぶんと変わるものです。


■まとめ


自分が心穏やかになるためにはどこを解決するべきなのか、それを見つけることが大切です。悩みは人それぞれ。正直、簡単に解決しないことや、どうしようもないことも存在します。

ですが、他人や出来事を変えることでなく、自分の受け止め方や判断を変えることで、気持ちが整うことがあります。どうしようもない出来事で苦しんでいる人も、幸せに生きることを諦めないで、ほんの少しずつでも心が回復する希望を持って貰いたいと思っています。

今日の記事が、受け止められない人もいるかもしれないですが、必要な言葉が必要としている人に届きますように。



カウンセリングは、今までになかった方向から問題を捉えられるようになる機会です。カウンセリングを受けている時間だけでなく、カウンセリングを利用したその数時間、数十時間が、その先のみなさんの人生に何年も長くお役に立つようにと望んでいます。


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公認心理師 蔵野まどか|心理カウンセリングCREAR
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