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勝手に不安になって、勝手に落ち込んでいく

今回の記事は
「実際に恋人がなにかをしたわけではない」
「でもなぜかすぐに疑ってしまう」
というケースについて書いていきます。

相手はなにも裏切ったりしていない、
そんな事実を確認できたわけでもない。

それなのに、色々な可能性に対して心配が絶えないという方は多いようです。

■ 何もないのに疑ってしまう


根拠のない疑いから、
・パートナーを責めたり束縛してしまう
・見るからに落ち込んだ様子を見せるなど、表情や態度に出してしまう

これを何度も繰り返してしまうとうんざりされて、二人の仲が危うくなりやすいもの。

勝手に不安になって、勝手に落ち込んでいく」という自分の傾向を自覚し、それによって別れの危機を何度も経験することに繋がってきたことを悩んでいる方がこの記事を読んで下さっているかも知れません。

頭では「今度こそ同じ事はしたくない」と感じていても、感情の浮き沈みによって恋人を質問攻めにしたりすることをやめられないという人がいます。
そういう方は、やみくもに不安になることを止めようとしても上手くいきません。
まず、ご自身の思考パターンから見直してみるといいかと思います。


本当の本当にパートナーが何も裏切っていないのか?を確認することは困難です。そのため、多少「それって本当…?」という思いを持つのは不思議なことではありません。
ただ、根拠がないのに疑ってパートナーとの仲が良くない方向へ向かうほど疑いをぶつけてしまう人たちは、誰しも持つであろう疑問であってもその程度が違うのです。


■ 勝手に不安になって、勝手に落ち込んでいく


詳細な背景は、実際にカウンセリングでお話させていただき、ご本人の感情やこれまでの経験などをお伺いさせていただかなくては見えてこない部分もあるのが事実。

しかし、細かな個人的背景以外の、不安感に繋がる要素としては、
自信の欠如」、「投影」、「他人への信頼度の低さ
といったものが関係している可能性を考えることができます。


自信の欠如

自分に対して自信が持てない場合、パートナーが自分といてくれることに対して疑問を持っていたり、少しでもパートナーの理想と異なることをすれば他に自分よりももっといい人を見つけてしまうのではないかという思いを抱きやすいのです。
好意を示してくれているにも関わらず、それを素直に受け止めることが難しく疑心暗鬼になりやすいのもこのパターンの特徴です。

投影

心理学には、投影という用語があります。
投影とは、自分のものだと認知すると不快や苦痛、罪悪感が起こるような自分の中の感情・思考を、自分以外の他者がそれらを持っているとして認知すること。
「もし○○な状況だったら、恋人が異性の誘いに応じるかもしれない」
「バレなければいいと軽率な判断で行動されるのではないか」
それはもしかしたら、実際に恋人が持っている判断基準での推測はなく、自分がその立場ならどうするかを基準にして相手の行動を推測した不安である可能性が考えられる、というのがこのパターンです。

◇他人への信頼度の低さ

基本的な他人への信頼度の低さを持っている人は、恋愛に限らず、根本的に人を信じることが難しいのです。
パートナーが何かをしたわけではなくても、「信じるから裏切られる、それなら最初から構えておいた方が安全だ」という姿勢で人と関わります。


ここに書いたように、本当に色々なパターンがあります。
一概に、この記事がすべての悩みの解決の糸口になるとは思っていません。

ただ、今まで考えてみたこともなかった視点からご自分の状況を整理することが出来れば、解決に向かうような適切な悩み方が見つかるものです。

考え方の癖がもし関係しているのなら、そこの変容を目指すことで、恋愛も仕事も人間関係も、今よりうんと生きやすくなると思います。


まとめ

根拠もないのに疑ってしまいそれに疲れる。
パートナーとの不仲を招いてしまっている。

そんな方は、もしかするとお相手に問題があるのではなく、自分の中にこそ課題があるかもしれません。

パートナーに申し訳ないと思いながらも、自分ではこの思考をどうにも変えていけないと悩まれているなら、あなたに必要なタイミングでカウンセリングを活用なさってください。

あくまでも、自分自身と向き合い、現状を乗り越えていくのはみなさんご自身です。
ただ、どのように悩んで、どうこの状況に向き合っていくのか。
カウンセラーは、それらを見つけていくためのサポートをさせていただきます。


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公認心理師 蔵野まどか|心理カウンセリングCREAR
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