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季語で語ろ「豆飯:夏」

こんばんは。ゆりぺいです。
今日も寒いですね。ダウンに手袋で出かけましたが、寒くて震えました。

今日から、「季語で語ろ」シリーズとして、書いてみようと思います。

2年ほど前になりますが、川上弘美さんの「わたしの好きな季語」という本を手にしました。この本は川上さんの好きな季語が春夏秋冬の順に紹介されており、いろいろな句と、その句に使われている季語に関する川上さんのちょっとしたエピソードや考えを添えていらっしゃいます。それがなんとも素敵だ!と思い、川上さんのこの本に倣って私も自分なりの季語ごとのエピソードを書いてみようという魂胆です。

これを連載にしていつまで続くかもわかりませんし、季節もバラバラだと思いますが、よろしければ皆さんも自分は何を思い浮かべるかな、という視点で季語をお楽しみください。

さて。記念すべき最初の季語は 豆飯(まめめし):夏

「私は豆ごはんが大好きである。実家にいた頃は、夕方ごろに今日の晩ご飯を何気なく母に聞くのが日課だったけど、豆ごはんと聞いたときは飛んで跳ねて喜んだ。献立としてはほかにメインのおかずがあったのだと思うが、正直覚えていないくらい、豆ごはんが主役だ。まず、準備の工程からわくわくする。えんどう豆をよく使っていたが、さやのふちをちぎってすじを取り、中のお豆たちを指の腹でボウルに放り出す作業がくせになる。下準備が終われば、母の手で炊飯器へと流れていく。しばらく経ってご飯が炊けた時の匂いも格別だし、塩がきいた味付きのお米と口の中ですこし水分を奪うお豆たちのバランスが好きだ。勿論、おかわりをする。」

・・・・・・・
ひとり暮らしになって、ずっと食べてないな、、豆ごはん。
実家では、ほかにも炊き込みご飯、松茸ご飯、栗ご飯なども出してもらっていました。今日のご飯何?とだいたい聞いていましたが、こういった混ぜご飯は、少しの調味料と一緒に炊いているからか、わざわざ聞かずに炊飯器から漂う匂いで気づくこともありました。

白米もいいけど、たまにはご飯が主役のときがあってもいいよね。
これが季語としって、豆ごはんは夏食べていたのか、と気づくのでした。
1人暮らしになると”早く出来上がるもの”とか”簡単にできるもの”を採用してしまうことが多く、自分が好きだったはずの面倒くさい過程が伴うものを避けてしまっていました。美味しいものは手間がかかる!ということで、自分でも作ってみようかなと思います。
作ったら紹介しますね。

おしまい。


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