明るく情緒不安定フリーフォール好きな曲ビュー
特に好きな曲の話だけします
(歌詞読めないので先達を参考にさせていただいてスーパー意訳しています勝手にすみませんありがとうございます)
Dreamer
す、好きィ!!!!!
高ぇ〜。やわらかいスギュのおふたりの声。
"new life~"からの、12/8で合っていれば4小節?刻みがなくなるところのピアノがちょっと不安で美しいと思いました。
꿈꾸지 않는 어른과 꿈뿐인 소년
그 흔한 두 갈래 길 사이 난 gray
夢のない大人 夢見る少年
ベタな分かれ道の真ん中誰でもない
ここが好きです。ネバーランドを出て現実に降り立つという説明を読んだけどアルバムを聞いてるとそれだけかなとなってきて、そしてこの歌詞を読んで、どちらでもないでよかったと思った。ウィバースマガジンで近しいニュアンスで引用されていて嬉しかったです。おかげさまで生きております!!(オモコロ原宿さん)
「星の記憶と夢を見る」ともあるから傾国の麗人の物語の中の夢とも取れるし、これはとても深い洞察なのですが、このスローでメローな曲調からして寝てる時の夢とも取れる。
あと、もしかしたら『インセプション』での夢とも取れるかもしれないと思いました。続きます。
Deep Down
ウゥウ〜〜〜。カッコ良すぎる。
夜通し朦朧としながら踊り続けたいとか言いたい系ハウス。夜通し朦朧としながら踊り続けた経験なし。
曲名の「ディープダウン」を「(dreamerよりも)深い眠り」「心の奥底」あと『インセプション』での「夢=心の中」と解釈しています。
『インセプション』では、忍び込んだ自分の「夢=心」に、思い出にできているはずの死んだ奥さんが出てきて暴れたりする。あと、「夢=心」には階層があって、B2からB3に行くみたいに「より下=深層心理」に行ったりもする。
傾国の麗人の物語のゴールの一つを「他者を希求したり信じたりして関係なり何なりを作る」だと想像している者なので、「i need you more」をかっこいいなと思いました。
その人を必要だ、同時に、それは(自覚の有無も定かでないような)深層心理ででの話です。というジレンマがあるとしたらもっと好きです。
パッと聴き「4つ打ち」てやつかなと思いきやそうではない音が混ざっていたので心憎いぜと思いました。次の曲でその話します!
Happily Ever After
オマガー!
ビート?リズム?が目まぐるしく変わる中で、めちゃくちゃ特徴的に「ドン!ドン!ドッッドッッドッ」というキックが鳴っている。今めっちゃ流行っているらしいジャージークラブというらしいジャンルをそれたらしめるリズムらしいです。
さっきの続きで、しばらく気づかなかったんですけど、じつは「Deep down」でもこの「ドン!ドン!ドッッドッッドッ」が鳴っている。この2曲がビートで繋がってますよってことだったら面白いなと思いました。
あと、
매일 새로운 태양에게 good morning
毎朝新しい太陽におはよう
の歌詞を踏まえてここまでの3曲のつながりを一連と捉えることもできる。
「Dreamer」(夢をみるような浅い眠り)
「Deep Down」(深い眠り)
「Happily ever after」(新しい朝)
そう思うとこの三曲の語り手は同一人物かもしれない。それがなぜ嬉しいのかというと、「一貫した矛盾」みたいなものを感じるからです。
これは「ハッピー・サッド」「泣き笑い」「明るくふるまっている」系の曲ではないか。
영원히 no happily ever after
甘い「めでたしめでたし」にさよなら
ここをプレビューで見たとき、心地よい敗北感を感じた。どれだけ過去を思い出させられたところで、そうはパン屋がおろさないのであった。
Oh, my God, 끝을 알 수 없네
Life is not a fairy tale
모르면 어때? 난 오히려 좋아
あーあ 終わりが見えない
生きることは物語じゃない
わからないくらいがいいよ
逆に何を言っていいかわからないくらいこの歌詞にかこつけたいことが多い。
ダ・ヴィンチ恐山が「オモコロ」動画で「アイドルマスターシリーズ」から引用した『生きていることは物語ではないから』。
重松清「木曜日の子ども」で、主人公と子どもたちを隔てる「わからなさ」。
東畑開人「居るのはつらいよ」「なんでも見つかる夜に心だけが見つからない」における、「時間を置く」「相反する気持ちをどちら『も』持っている」こと。
乃木亜紀子「miu404」の、「おまえは神様か」「おれはお前たちの物語にはならない」。
星野源とオードリー若林による番組「ライトハウス」でのSNSの話題。『SNSを通じていつも人に見られている』『SNSでの発信は本音じゃなく表現』ーーーーー
もう書いてて鼻につくもんな。
この話を全ておえたら、もう逆にほとんどなにも話すことがない、そんくらい大事なことたちなんですけど、だからこそ今こうして書くのが怖い。やめとこうよ。鼻につくよ。知識自慢かって。でも自分に言い聞かせながら残します。
わたしたちは皆等しく一人ずつしかいない。
人生は、誰かに理解させるためにありはしない。
なので、ほんとは「全てよし」なんだと思います。地に足がつくのもいいし、ネバーランドにいるままでもいい。それを必要とするあなたの判断は、どんな視線よりも優先される。
そこにいるのは、あなたとその人だけです。大丈夫どころか、選ばされるのよりもずっと気高い選択だと思います。
物語に則らなくていい。
私たちはアイドルに救われる時、アイドルを通して自分で自分を救う。
それに物語だ人生だという区切りはいらない。
このアルバムでわたしたちが立っているのは、夢だ現実だ大人だ子どもだ理想だ生活だという二項対立のない場所なんじゃないかと思います。
ぜんぶが、あなたとあなたが見ているスマホの画面の間にある。
あなたではない誰かのために用意された「めでたしめでたし」も晴れてお役御免です。
そこまで考えて、これは終わらなくて良くなったんじゃなくて、終われなくなってしまったのでは?と思う。
きつい。自分で選ぶ人生。ムリ。誰かに決めてほしい。終止符、誰かに打ってほしい。信じてきたはずの物語、その外側に、文字通り放り出されて宙吊り状態。え、もしかして、だからサスペンダーやベルトをつけているのかい?
語り手は答えの代わりに、高らかに歌い笑う。
毎日を愛してるよ。ラララ。
そうだ。そうだよな。そうしよう。そうじゃない夜が来てもそういうことにしておこう。
大人になれない、子どもにも戻れない。
誰かを必要だけど、それをわかってない。
終わらないのに、始まったばかり。
あととりあえず愛。
分岐点のど真ん中、矛盾そのもののままそこに立っている。
強烈な保留が私たちを立ち止まらせる。
「そんなもんよね〜」と「おれはこんなもんじゃない」の間に並んで立ち尽くす。
乱暴に書き進める。
この曲の、悲しくて幸せなところが好きです!!!!!!!!
Skipping stones
そのあとにこれくるのがまずすごいしなんかライブの終盤に歌われてしかも大合唱になるような曲になりそうですごい。
印象的すぎる歌詞「늘 그랬듯 늘 그래 왔듯이(いつもそうだったように)」を検索したら映画「インターステラー」の韓国版ポスターが出てきた(1個前の記事にあります)ので観たんですけど、それ混みで聴くと涙が止まらなくなる。「時間」の輪郭がぼやけてくる。
全ての矛盾と保留がものすごい湖になっておれたちみんなを受け止める。西陽が差して、水面がオレンジの照り返しを揺らして光る。静かになる。時間を超えて出会う。それぞれの人生に帰る。
何が言いたいとかはやっぱりまだないんですけど、とりあえず「インターステラー」をみてほしいです。本当いい。「インターステラー」はほんとにいいです。
かこつけ好き曲
それぞれを聴いてて思い出した曲はって終わります!
有名な曲ばっかりだな!
もしよかったらドゾー(古のオタク)
かこつけめちゃくちゃ好き映像とか予告とか
有名なのばっかりだ。
あらためて、おすすめします。
(あと東畑開人の著者もおすすめです)
この並び星野源のファンの人すぎる