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Making of 「宝はいつも足元に」61〜80「宝はいつも足元に」の船出

はじめに・・・


今回は「宝はいつも足元に」の制作が終わり
カバーデザインを決めて初校が出来上がり
印刷に入って発売開始になるまでの出来事などが語られた
Making of 「宝はいつも足元に」61
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Making of 「宝はいつも足元に」80
を貴重な画像とともにお送りいたします!!


「裏・原宿ゴールドラッシュの始まり」の冒頭で
お話しさせていたいただきましたが
「宝はいつも足元に」の制作が終盤に入り
山崎眞行と一緒に何度も原稿を読み返し・・・
何度訂正を入れてもまだ「核」となるものがないと感じて
それで最後の「エンディング」と「追伸」を
この本の「核」として
山崎眞行と僕とみつあきさんの3人で書き下ろしました

だから「宝はいつも足元に」の
「エンディング」と「追伸」の短い文の中には
愛犬・KUROのことや
新たに作ったブランド「KURO THE DRAGON」について
そしてこれからのCREAM SODAへの想い
この中にわざわざ個人名を入れることで
CREAM SODA STYLEを引き継いだのは誰か
誰に引き継いでいってほしいかのヒントなど
山崎眞行の本当に伝えたい想いが入っています

このことについても
Making of 「宝はいつも足元に」64や
Making of 「宝はいつも足元に」66で語られていて
Making of 「宝はいつも足元に」76では
「宝はいつも足元に」の帯の裏の写真の秘密も記されています

そして最後には

「宝はいつも足元に」の制作が完全に終了し発売日が決定した
2009年11月27日の旧CREAM SODAブログに書かれていた
「ご報告」と題して
山崎眞行自伝の制作が決まり
制作していく過程や制作終了までに
僕が感じた想いなども記載しておりますので
最後までご覧いただけたら嬉しいです!!



2009年11月14日 Making of 「宝はいつも足元に」61 カバーデザイン



昨日はPM3:00、青山の木村デザイン事務所を赤田君とたずねた。
「宝はいつも足元に」のカバーデザインのあがりを見に行った。

いくつかのデザイン案を木村さんと川崎さん(女性)が
用意していてくれたが、ふたりがいち押しのデザインを
見せられた瞬間「コレッきゃない!」と興奮していた。
「エーッ!もう決まりなの」
と川崎さんはビックリし、でも木村さんは
「民間人は決定がはやいんだよ」
と笑っていた。

そのデザインを持ってPINK DRAGONに行き
山崎さんと西尾君に見てもらった。
「いいね」と山崎さんは満足し
西尾君は「読みたくなります」と感想を言った。
で、決まり。

山崎さんは自分のことをデザイナーともアーティストとも
一度もいったことはないが、<怪人二十面相>から
今日の今日まで、星の数ほどファッション、小物、店舗らの
ヒット・デザイン、アイディアを生みだしてきた。

何がいいデザインで、どこがつまらないデザインか
一発で見抜いてしまう。
「完璧」程度じゃ満足しない。
抜かなきゃダメなのだ。
その抜き加減が逆にテクニックだったりする。
カバー・デザインは一発でOKだった。

本のフライヤーも
「うちにもおかせてください」と
そんな反響もあるみたいだ。

PINK DRAGONがオープンしたころ、地下一階では
服だけではなくモダンな家具も売っていた。
アール・デコ様式の階段はゴージャスな
気分にさせてくれた。
そんな写真もフライヤーにはのっている。





2009年11月16日 Making of 「宝はいつも足元に」62 原宿クリームソーダ


アンディ・ウォーホルがキャンベルのスープ缶を題材にして
POP ARTを制作したのは1962年。
スープ缶をそのままキャンバスに油絵で描いただけだ。

普通は絵画といったら美しい風景や人物や花や果物や
動物らを描くものとされていたのに
毎日食べているスープの缶を描いた。

コレは、ニッシンのカップ麺を油絵で描いてしまった
ようなものだから、それも巨大なキャンバスに
美術界は衝撃をうけた。

50年代には。ジャスパー・ジョーンズがアメリカの
星条旗を油絵に描いて、衝撃を与えた。

コカコーラのボトルをそのまま使って作品を作った
アーティストもいる。
1958年に3本のコーラのビンを箱にいれ
それに天使の羽根をつけた立体を
ロバート・ラウシェンバーグは制作し
それに「コカコーラ・プラン」と題した。
ラウシェンバーグは他に十字架の四方に真っ白くぬった
コーラのビンを埋め込んだ「清らかさのための白」を
制作している。

日本家屋を改装して作った<CREAM SODA>1号店は
POP + PUNKの絵を側面のカベ全体に描いた。
それは叩き割られたコカコーラのビン。
その砕け散るガラスの破片の中に、PUNK DESIGNで
「NO FUN」と描かれていた。
それを町の環境にしてしまった。
ものすごい発想だ。


過激ということではなく(充分過激だが)
自由をそこに感じる。

どんなグラフィティーよりもすごい。


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