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ぼくのなつやすみ2


今回はオデの大好きだったゲーム
『ぼくのなつやすみ2』のお話をしようと思います。

子どもの頃、夏休みは永遠に続くような気がしていた小1〜小4のオデ。
朝から晩まで遊び倒し、いつもの町が冒険の舞台だった。
でも、大人になった今、あの頃の夏、あの時の気持ちは遠い昔の記憶となっている。

そんな子供の頃の時間を取り戻させてくれるのが、『ぼくのなつやすみ2 海の冒険編』である。


海と空と、ちょっとの不思議

『ぼくのなつやすみ2』の舞台は、1975年の瀬戸内海の島。
主人公の「ボク」は、親戚の家に預けられ、そこで31日間の夏休みを過ごすこととなる。

ゲームを始めた瞬間、目に飛び込んでくるのは、吸い込まれるような空の青さと、波の音が心地よい海。そしてセミの声が、懐かしく感じた。

島には、魚釣り、昆虫採集、秘密基地作り、
ちょっと不思議なイベントが待ち受けている。

そして最後には「あの瞬間、あの時間はもう二度も戻ってこない」ことに気づく瞬間がゲームにもある。

それは、31日間が過ぎると、強制的に夏が終わってしまうこと。
どれだけ遊んでも、時間は待ってくれない。
最後の日の夜、「ああ、本当に終わっちゃうんだな」と寂しさが押し寄せる。

最終日、家に帰るフェリーの上で、ボクは振り返る。
海の向こうに小さくなる島、仲良くなった友達の顔、秘密基地のこと、画面の向こうで、ボク君は「さようなら」を言う。でも、プレイヤーの心の中では、「また来年の夏に」と小さく呟いているオデがいた。

大人になっても、夏は心にある

『ぼくのなつやすみ2』を遊ぶと、ふと自分の過去の夏休みを思い出す。
あのとき夢中で遊んでいた秘密基地は、今では雑草に埋もれてしまったかもしれない。でも、そこで過ごした時間は、確かに心の中にある。

このゲームの魅力は、「昔の夏を思い出させてくれる」だけではない。
「大人になっても、また新しい夏を作れるんじゃないか」と思わせてくれるところにある。

だからこそ、またどこかで海の匂いがしたら、少し遠回りしてみてもいいのかもしれない。
もしかしたら、そこに「新しいぼくのなつやすみ」が待っているかもしれないから。

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