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Microsoft セキュリティ更新の用語解説@2022.11
2022年11月の Microsoft セキュリティ更新に含まれる CVE に関して、
触れる機会が比較的多いと思われる以下について、ちょこっと解説します。
・Windows Mark Of The Web セキュリティ機能
・Windows スクリプト言語
Windows Mark Of The Web セキュリティ機能
Windows Mark Of The Web(MOTW)ですが、以下の記事にあるように、セキュリティ強化のために、インターネットから入手したOfficeファイルのマクロをブロックしたことを示すマークです。
VBA マクロは、悪意のあるアクターがマルウェアやランサムウェアを
デプロイするためのアクセス権を取得する一般的な方法です。
そのため、Office のセキュリティを向上させるために、
Office アプリケーションの既定の動作を変更して、
インターネットからファイル内のマクロをブロックしています。
2022年11月のセキュリティ更新にて、MOTWの防御をかいくぐる脆弱性(CVE-2022-41091)が見つかり、既に悪用されているわけです。。
Windows スクリプト言語
Windows スクリプト言語ですが、Microsoftが提供するスクリプト言語は多数あります。どれが該当するの?という説明は、CVE-2022-41128 にあります。
この脆弱性は JScript9 スクリプト言語に影響があります。
では、JScript9 は何かというと、Chakraというコードネームがついている(カッコいい!!)
Internet Explorer 9から搭載されているJavascriptエンジンです。
Internet Explorer開発終了に伴い、保守のみ行われています。
つまり、この脆弱性は、かたくなに古いIEを使用していると影響します。
IE撲滅賛成派の私としては、「Edgeに切り替えましょう!」とだけ。
Windowsランタイムからも使用するケースもあるけど、、
一般ユーザーは利用しないでしょうし、開発者サイドは、
最新エンジンに切り替えをご検討ください。(言うは易しですが、、)