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〜自己紹介& CREA FARMのこと〜
未来を見て、点を結ぶことはできない。過去を振り返って点を結ぶだけだ。だから、我々はいまやっていることが、いつか人生のどこかで繋がるのだと信じなければならない(スティーブ・ジョブズ)
㈱CREAFARM(クレアファーム)は、「食と農の新しい未来を創る」ことをミッションとする農業スタートアップです。
自分たちのこれまでの取組や、これから目指していくことなど、noteで発信していきます。よろしくお願いします。
(※2025年1月 更新)
経歴
起業する!という意識がなかった
crea farmは、2015年に法人化して今年で丸9年となりました。
世の中は起業家をサポートする様々な環境が整っているにも関わらず、創業セミナーなど一度も参加したことがなく、ハウツー本すら読んでおらず、そのため正解に導いてくれるメンターもなし。そもそも「起業するのだ!」という意識すらなかったのです。
しかも始まり(ゴールではない!)は、日本では十分な生産量を達成するのは難しいと言われていたオリーブなのに、キッチンハーブを育てるくらいで畑の土など触ったことがない農業ド素人でしたし・・。
周囲のまともな大人達の猛反対を押し切り、「思いつき」と「勢い」だけで走りだした9年前は、新規就農を相談に行った行政窓口、資金申込みに行った金融機関窓口でも、私は単なる「やばいヒト」状態でした。
(当時のご担当の方、無茶苦茶な相談をしてホントごめんなさい!!)
きっかけとなった2つのこと
事業を始めるきっかけとなったのは、次の2つでした。
①農家が直面する課題と共に、地方創生に繋がる農業の可能性を感じていた
②料理や食材探しが大好きで、以前より食や農業にとても興味があった
①について・・農家の現実
司法書士として土地問題や事業承継・相続相談に取り組む中で、土地持ち農家さんのお悩みをお聴きする機会が多くありました。
・年取って体が大変だからやめたい
・子供が継いでくれないからやめたい
・一生懸命作っても売れないし、大した収入にならないからやめたいetc
農業人口が減り、耕作放棄地が増え続けるわけです。
帰り際には、大抵の農家さんが新鮮で美味しい自家栽培の果物やお米、極上のお茶リーフなどをお土産に持たせてくれました。
酷暑や台風など自然の猛威に翻弄されながら、これだけ素晴らしいモノを作ってるのに事業継続ができないのは、「自分で値段を付けて自ら売る」あるいは「適正な価格で取引される」仕組みになっていないからでは?と感じてました(業界構造)。
農業を持続可能な産業とするために、いま国内では様々な大企業やスタートアップが面白い取組を始めています。アグリテック(生産性向上)、流通(売る仕組み)、フードテック?(植物からの代替肉など)。
私は「バリューチェーン(価値づくり)」に注目しました。食材を使う生活者の目線を持っていたからです。農家さんが、生産加工販売に1人で取組む一般的な6次産業化とは少し概念が違います。
良質な素材であるならばストーリーを発信できるよう売り方を変える、加工によって価値をあげる、あるいは観光資源化してコト体験で価値をつくる仕組み。最終的には様々なプレーヤーの皆様と共創して農家支援~地域活性まで繋げるようなプラットフォーム(広義の6次産業化?)が出来たら理想だなと考えました。
②について・・食や農業への興味
子供の頃から「食材」「料理」にとても興味を持っていました。小学生時代夏休みには「NHK今日の料理」や「キューピー3分クッキング」を欠かさず見てました。食関連の本や雑誌を読むのも大好きですし、旅・特に海外に行くと、必ず現地スーパーマーケット巡りと郷土料理・家庭料理の食べ歩きに熱中。マクロビやローフードなど流行り物の料理法はすぐに飛びつきました。いわゆる「食・健康おたく」です。
20代で司法書士開業し、顧客や仲間に恵まれて、忙しいながらも楽しく充実した人生を送っていた私の運命を変えたのが「本物のオリーブオイル」との出会いでした。2013年オリーブオイルソムリエ資格をとるための講座で、初めて極上のオリーブオイルを口にしたときの衝撃は忘れられません。
オリーブオイルは炒める・揚げるだけの単なる油ではなく、食材に味をつけ料理を完成させる「調味料」。野菜も魚も肉も全ての食材(生産者)と繋がる高品質の油を作れたら・・それを核として面白いコトが起こせるのでは・・・
そんな妄想にターボがかかってしまったのが全ての始まりでした。
ビジネスモデルのベースができるまで
何も持っていないベンチャーは、事業モデルを作り出すまでは時間との戦いになります。燃料(準備できている資金)が切れたらジ・エンドだからです。
減り続ける資金を横目に、「可能性・将来性をどこまで広げるか」は、チキンレースになります。
全てが「初めてやる」コトばかりだった創業期は、小さな失敗と挫折を繰り返す毎日でした。
ところが、もうダメだと思う時には何らかのカタチで答えが導かれたり、願ってもない救世主が現れたり、あるいは想定外の大ヒット商品が生まれてしまったりするのです。
見えない大きなチカラに導かれるように、日々起こる必然の事象の意味を考えながら一歩ずつ進んできました。
過去を悔やまず、未来を恐れず、ただただ「今」目の前にあることにチャレンジをし続けました。判断基準は2つだけ。
①人として正しいことをやっているか
②世の中のためになることをやろうとしているか
地域に必要とされる取組(本物)であれば、必ず支援者が現れるということも確信しながら。
私たちは、畑を見つけ土を耕して苗を植えるところから始まっているので、ビジネスモデルのベースが出来上がるまで、かなり時間がかかりました。
首都圏発ITベンチャーのようなキラキラ感もなく、スケールしていく感を微塵も感じさせない地味~な状態が長く続きました。
それでも、多くの支援者やお客様、ファンの皆様に支えていただきながら、少しずつ有形無形のリソースが整い始めました。
今般、新たな資金調達のタイミングで次のステージに進みます。手作りイカダ(すでにボロボロ)から、エンジンが付いた小さな「船」に乗り換える感じです。
noteで伝えたいコト(点の話)
上述のとおり、私達の事業は「共創」が必須であり、あらゆる種類の事業パートナーとのご縁をいただきたい、
また農業や食の楽しさ、日本の地方の大きな可能性もお伝えしながら、多くのファンの皆様と一緒に新しい価値を創っていきたいと考えています。
そのためにもクレアファームが歩んできた
これまでのこと(つながった過去の点の話)と、
これからのこと(未来でつながる点の話)、、、
下記ワードを中心に自分なりの言葉でお伝えできたらいいなと思っています。
創業のドタバタ、新規事業の壁、地方でのコト起こし、ビジネスモデル、資金調達秘話、地方の可能性、日本の一次産業、六次産業化の課題、地方まちづくり、官民協働、他社との協業、地方経済界のリアル、働き方、経営、地域商社ふじのくに物産、もちろんオリーブ・オリーブオイル、これから始まるCREAVillageのこと、その他etc・・。
クレアファームの創業者は、こんなにアホだったのか、、、
そのアホに共感した仲間達は、こんな無茶なことをしてきたのか、、、
でも、なんか面白い会社!なんかやらかしそうな会社!
なんか世の中のためになってくれそうな会社!
と感じていただければ幸いです♫
クレアファーム 概要
①オリーブ生産事業
2015年に農業6次産業化による地方創生を目指し、静岡県内企業7社に資本参加いただき設立。
現在、栽培搾油事業を担うグループ会社の農業法人”㈱CREAFARMふじのくに”と共に、静岡市日本平3haと藤枝市仮宿4ha(現在育成中)で直営農園を展開。昨年実績で10㌧を生産するまでになりました。
オリーブの栽培については、高い生産性と世界レベルの高品質オリーブオイル製造を目指し、当初より海外から招聘した著名な専門家の指導のもとで独自の技術を確立しました。静岡産Extra Virginオリーブオイルは、各種国際コンペティションで連続入賞し、世界的にも高い品質評価をいただいています。
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②食のバリューチェーン構築事業
自社オリジナル加工食品のほか、生産者・加工事業者・クリエイター等との連携による地域産品の開発、販売、プロデュース事業を通じ、食のバリューチェーンを構築してきました。
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③観光資源化による「まちづくり」事業
2022年10月に、新東名藤枝インターチェンジそばに位置する直営オリーブ園にて、自治体や県内企業・生産者、首都圏のクリエイターらと協働した観光農園事業「CREA Village 」を開業しました。
農業体験や各種ワークショップなど、様々なコト体験を通じてグリーンツーリズムの新たな可能性を探っていきます。
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㈱CREAFARM(クレアファーム)
本 社 静岡県静岡市
代表者 西村やす子
設立日 2015年7月
グループ会社
農地適格法人 ㈱CREAFARMのふじのくに(crea village)
ホームページhttps://creafarm.jp/
クレアファームPR動画
代表プロフィール
1997年司法書士開業
2008年司法書士法人つかさ設立
受託事件数において静岡県内最大規模の司法書士法人の代表として、
遺言相続などの個人法務、起業支援や再編サポートなどコンサルに尽力
2014年オリーブオイル専門店crea table(クレアテーブル)出店
2015年地方創生ベンチャー(株)crea farm(クレアファーム)設立
伊藤ハム米久ホールディングス(株)社外取締役
(株)赤阪鐵工所 社外取締役
ほか