ものづくり系のぼやき。
昨年の某情報番組で放送されて以降、ハンドメイド戦国時代みたいな空気も少し落ち着いてきた2016年。
最後の記事から2年放置していたので何か書いてみます。
どのジャンルでもよくあるハナシで、パクリというやつ。
前提として、ネットで拾ってきた画像そのままのデザインをプリントしたとか人様が作ったモノを「私が作りました(考えました)!」というのは以ての外という事でお願いします。
正直、身近な人だったり会ったことある人にアカラサマにパクられると分かるんだけど、今のネット環境がある時代だと自分がネット上にアップした作品画像を誰が見てるかわからないので「パクッたパクッて無い」の論争は一体どうしたもんかなーとも思うワケで。
作品・商品に限らず、アイデアや売り方やパッケージ・売り文句までマネしようと思えばいくらでもできる。しかもコッソリバレずに。
周りを見渡せば何でもあるし金さえ払えば簡単に手に入る。
これだけモノが溢れている時代に自分が考えたオリジナルだ!と思ってても、もう何年も前に他の誰かが同じように思いついて作ってたりとか普通にある。
パクッたつもりが無くても似たものがあればパクッたと言われてしまう。
(そうやって騒ぐ人の多くはものづくりに一切携わってない場合が多いのがとても不思議だけど)
で、ここ数年そういうのを見てきたので正直お腹いっぱいです。
自分が近い事をされたのもあるけど、ほかのジャンルを見ててもお友達同士っぽい別ブランドの作家・デザイナー同士で似たようなのを作って売ってる。
お互い気づかないものなの?いや、気づいてるでしょ?
その時の流行もあるから似たテイストのモノが出来上がる事もあるでしょう。
でもそれがいくつか被ってしまったら、、、「モヤ」くらいはするんじゃない?
ステキだわー!カワイイわー!
SNSや口ではお互い褒め合ってるけど心の中は、、、。
なんてことは女子なら想像に遠くないかもね。
で、どっちが先でどっちがパクッたかなんて不毛になりつつある話題だなと。
どちらもファッション雑誌などからインスピレーション(?)を受けて作ってる事も多いでしょうし、元ネタが同じなら結果双方パクったようなモノが出来上がるのはある意味仕方ない。
でも、ただ其れだけの事なんですよ。
そして、お客さんはその流行の同じようなデザインがされたモノの中から選ぶのは、どちらがより自分の好みかという篩いにかけてお買い上げされます。
当たり前の事です。私も無意識にそうやって買い物してると思います。
その似たような溢れたモノの中から選ぶというトコロが、スーパーに並んでるそんなに違いのある訳でもないキュウリの箱の中から一本を選りすぐってカゴに入れるという光景と変わらないなぁと思ったりもするワケです。
そしてお買い物をする時に、目の前の商品がパクリかパクリじゃないかなんて考えてる人なんてほぼ居ないのではないでしょうか?
皆さんが持っている、服やバッグやアクセサリーなど余程のDCブランドでない限り、一切コピーでもパクリでもないオリジナルデザインの商品であると断言できませんよね。私も自信はありません。
例にあげると、雑貨屋さんなどで売られてるケリーバッグの形で3900円くらいの商品。違法かどうかは別として、あれもコピーと言えばコピーです。素材は違えどケリーバッグのデザインそのままだしPOPには「ケリー風バッグ」とかナントカ書いてあったりする。
なぜあの手の商品が多く売られているかと言うと、買う人が居るからです。
結局コピー・パクリ商品は消費者が作り出してると言ってもおかしくないのです。
ハンドメイドブームでコンプライアンスとかモラル?何それ美味しいの?という素人作家が増え、何なら企業ですら平気でコピー商品を売りまくる今の時代、パクリだコピーだとちょっと騒いだところで何の解決にもなりゃしねぇ!
そしてこれは外野がアレコレ騒いで解決できるようなレベルではございません。
と、広告屋と小売卸し企業に勤めた経験がある私は思うのです。