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休眠預金草の根支援助成2021 活動紹介 母子家庭等住宅確保困難者に対する居住から自立まで一気通貫サポート事業(名古屋市および周辺)
中部圏地域創造ファンドは休眠預金草の根支援助成2021を通じて、4コンソーシアムの活動を支援しています。その活動の1つ「母子家庭等住宅確保困難者に対する居住から自立まで一気通貫サポート事業 」についての経過をお伝えします。
コンソーシアムは幹事団体と複数の現場団体で構成され、幹事団体は、コンソーシアムのとりまとめ、庶務の統括、進捗等会議の運営、新規支援地域の開拓などを担い、現場団体は支援活動を実践します。なお、4コンソーシアムの幹事団体は、現場団体も兼ねています。
■幹事団体 NPO法人LivEQuality HUB
■現場団体 千年建設株式会社
おてらおやつクラブ
一般社団法人世界アーチング協会
背景・課題
母子家庭にとって、重要な生活基盤である住居の確保は深刻ですが、NPOだけではなかなか具体的な解決にはいたりません。2021年に実施されたアンケート調査によると、母子家庭のうち、2020年と比較して収入が減少した世帯は約6割、失業等で収入がなくなった世帯は1割確認されました*。収入の減少により住まいを失う人も増えており、住宅確保給付金の申請数も増加しています。名古屋市内で住まい探しに困難を抱える母子家庭は約1300世帯といわれています。 さらに、例えばDV被害等で避難した世帯の中には、ネット喫茶やビジネスホテル、知人の家などに一時滞在するなど「見えない貧困」の存在も見逃せません。住居が無ければ、公的サポートを受けることもできず、仕事を見つけることも困難になります。こうした状況は、ストレスや学習環境の一時的喪失、学習スペースが確保できないことによる教育格差など、子どもたちにも悪い影響を与えてしまいます。
*特定非営利活動法人しんぐるまざあずふぉーらむ実施
活動内容・成果
このコンソーシアムは、企業とNPOが連携することによって、住居の提供を図るとともに、現場団体による食糧支援や精神的ケアが受けられる機会を提供することで、母子家庭が安定した生活を維持し、安心して自立できるようサポートをしています。
■千年建設物件入居世帯 ー 18世帯
■入居者との接触回数 ー 456 回 食糧提供を通じた見守り回数:17回
カウンセリング実施人数:14人 箱庭ワークショップ参加人数:7人
アーチングワークショップ参加人数:20人
■食糧配布 (愛知県) ー 1,213 団体 (延べ) 1,877 家庭 (延べ)
■人形劇等イベント ー 開催回数:7回 参加人数:278人
■相談対応件数 ー 199回 支援サービスへのマッチング件数:439件
■コレクティブインパクト勉強会 ー 開催回数:9回 参加人数:145人
*成果数値は2022年5月~2023年9月
【活動地域】名古屋市および周辺
【助成期間】2022年5月~2025年2月
【助成額】26,080,000円(3年間)
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短期・中長期目標
■最低限の安定した生活をつくるためのつながりができている
■母子家庭の自立 (社会的・経済的)が実現できている
■地域組織の連携のノウハウが蓄積されている
■中部地域及びその他の地域において、連携を通じた居住支援のモデルの
ノウハウを広げます。
■各地域で、それぞれの地域特性に合ったコンソーシアムを作り、地域に
貢献します。
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今後の展開
■入居者20世帯を目標に、ニーズ調査を続けます
■不動産関係者等に発信し、新たな大家さんを開発します
■事業の継続のため、賛同者を増やし、寄付金を募ります
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