未来のスーパーマーケット研究〜まずは身近な課題から始まった
CRAZYTANK research stationは、CRAZYTANKが運営する独自の研究機関であり、「頼まれてもないのに」を合言葉に自分たちが好きなことや気になることをひたすらに研究するという組織です。ゴールや成果がわかることだけ取り組むのでは面白くない。わからないからこそにこそ価値がある。そう信じて、真面目に研究に勤しむ、CRAZYTANK research stationの研究の中身をすこしずつ報告書としてまとめております。
Chapter1:カゴ議論〜未来のスーパーマーケットのカゴはどうなっているのか?〜
CRAZYTANK research station所属の研究員は現在4名。4名のバックグラウンドは様々で、日常的に利用しているスーパーマーケット店舗も異なる。買い物スタイルもそれぞれ、だ。
私たちの共通の研究目標「未来のスーパーマーケットを考える」にあたり、まずはじめにどこに切り口を設定し研究をスタートさせるか、という際、ふと以下のテーマで盛り上がった。
「いちごを買おうとすると、いつもカゴのなかのポジションが悩ましい(さらに袋づめもむずかしい)」
当時、季節は、春が終わりを告げようとする頃。
いちごの1(ワン)シーズンがまさに終わろうとする頃、研究員たちが共通してもっていた課題感が、まさにこの「いちごのカゴ内ポジション」なのであった。実に身近。身近な課題感。共感いただける人も多いはずだ。
スーパーマーケットで買い物をしようとすると、だいたいのスーパーの動線のはじめに青果コーナーがある。これには理由がある。精肉や鮮魚などは冷蔵品のため可能な限り店舗の奥側に配置することが望ましく、結果的に青果がその動線上最初に配置されることが多いそうだ。そして、青果コーナーのはじめに置かれたキラキラと輝くいちご(その他果物)は自然とからっぽのカゴに一番乗りでインすることになる。すると、その後、かならずどこかのタイミングで、いちごが潰れないように、いちごをカゴ内でポジション替えが発生してしまう・・・というわけだ。
↑買い物中、いちごがこうなるの図
↑カゴ内でポジション替え、
の際にいちごがこぼれる事態も発生
研究員全員がこの課題感を共有し、いちごだけでなく多くの果物でおなじような事象が発生するということから、これは通年にわたり日本中のスーパーマーケットで起こる課題であるにもかかわらず、長年カゴに変化が生じた記録はないことから、研究対象としてふさわしいのではという結論に至った。
そうして私たちの研究テーマの第一弾が「未来のスーパーマーケットにふさわしいカゴとはどんなものか?」に決定。そこから1ヶ月半にわたり、週に1度の研究会合を積み重ねてきた。
まずは身近なカゴ課題をちょっとした工夫で変える方法を話し合い、
未来のスーパーの在り方、そもそもカゴが必要なのか否かという存在意義そのものを検討、
カゴの素材や形の変化は世の中の変化とともに必然になるのではないか?という予測、
など、さまざまな議論に展開した。
次回以降、research station研究員それぞれが考えた未来のカゴやスーパーマーケットについて、ひとりずつ報告発表をしていくこととしたい。
CRAZYTANK research station 研究員一同
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