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クレイジータンク通信 vol.162 『究極のとうもろこしに出会う“コーン期臨時総会“レポート』

クレイジータンク通信(通称:クレタン通信)は、2020年7月よりスタートし、現在まで毎週つづいている「クレタンの今」をお届けする2000-3000字程度の通信です。2021年10月までは、クレタン関係者やファンクラブの方、十数名の方に限定的にお送りしてきました。しかし購読者の皆さまからのフィードバックもあり、2021年10月下旬より、有料にてnote公開を行うことになりました。

毎週、クレタンが何をしているか、また、何を考え行動しているのかについてお伝えしていく場です。クレタンは常に未来に向かって自分たちが「挑戦をつづける当事者」になることを大切にしています。変化する社会を生きるみなさまにとって、挑戦へのきっかけや原動力となれば幸いです。気になったときにふと立ち寄ってみてください。



◆クレイジータンク通信 vol.162◆


お盆を過ぎると急に涼しくなるとはよく聞きますが、今年はまだまだ酷暑が続いており、周りにも体調を崩す方も多く見られます。地球の環境が大きく変わりつつあるように感じる昨今ですが、今後、この環境に合わせて、生活スタイルも大きく変化していくことでしょう。

今回の通信では、ミチクサ合同会社の秋山さんと一緒につくっている「保けん野菜」サービスでのイベント「コーン期臨時総会」の様子をお送りしますが、安全で本当に美味しいとうもろこしは、今後もしかしたらスーパーでは出会えない日がくるかもしれない…そのようなことを感じる臨時総会となりました。

ぜひ、ご一読ください。今週も変わらず、通信をお送りいたします。

【究極のとうもろこしに出会う会“コーン期臨時総会“レポート】


クレタン通信でもレポートしましたが、保けん野菜サービスでは、6月に、究極のカブに出会う「定時カブ主総会」を開催しました。

このカブ主総会は、「生活者ができうる極限の野菜との出会い方」を追求し、生活者(消費者)に合わせて野菜を食すのではなく、野菜に合わせて生活者(消費者)が野菜を食しに出かける機会を持つこととしました。

その機会は、生産者および生活者双方にとって、想像以上の効果を発揮しました。

生産者であるのらくら農場代表の萩原さんからは、

「慌ただしく生産をしている中、お客さまに体感してもらう大切さを感じながらも、なかなか自分たちだけではできなかった試みだった」

という労いのお言葉をありがたく頂戴し、

参加した生活者からは、

「収穫してその場で食べたカブは別格だった…!参加した者の特典だと思う」
「あの場でしか食べられない味で、鮮度がこんなにも大切なのだと感じた」

といった感動と驚きの感想をいただきました。

そこで、ミチクサ秋山さんがこれまでののらくら農場さんとの関係を築いてこられたからこそ得られる「のらくら農場代表の萩原さんが捉える“野菜が一番おいしい○日間!“」という情報をもとに、今回の「とうもろこし」をテーマとしたコーン期臨時総会を開催するに至りました。

その様子を写真の流れでお伝えします。


のらくら農場さん最寄り駅にて集合し、車で連れ立って、とうもろこしの畑へ。

とうもろこし畑はこの一画。のらくら農場さんでは各区画に国の名前が付けられており(!)、とうもろこし畑は「メキシコ🇲🇽」でした!


畑に入る前にみんなで記念撮影


いよいよ収穫!収穫方法を秋山さんから聞き、畑の中へ、いざ、入っていきます。


ミチクサ秋山さんに続きます。


胸の高さまであるとうもろこし。かき分けるようにして進みます。
畑に埋もれる体験
いざ収穫!
その場で皮を剥いて、


生のとうもろこしをガブリ!


まるで梨のよう!ジューシーで甘いんです!


当初、「生のとうもろこしを一口かじったら、あとは移動して、蒸したり焼いたりしましょう」と話していたのに……

なんとほとんど一本、みなさん食べてしまうほど、本当に美味しかったのです!

その後、蒸し・焼き用のとうもろこしと、持ち帰って比較して食べるようのとうもろこしを各自で追加で収穫。


さらに、コーンの皮や髭や葉を使って、精霊馬ならぬ精霊ユニ“コーン”作りを予定していましたので、コーンの実以外も大切に持ち帰ります。



収穫が終わったら、みんなで、のらくら農場さんの近くに在る「森の時間」という名の山小屋へ移動しました。この施設は、保けん野菜のイベントでよく利用させていただく場所なのですが、ミチクサ秋山さんのお知り合いのオーナーさんが通いながら長い時間をかけてご自身で作られた山小屋なのだそうです!

とうもろこしを蒸します。皮をつけたまま蒸すと甘みを閉じ込められるそう。
こちらは焼きで。実の半分には、醤油をサッと。
芯から出汁をとるスープも作りました


そしてコーン期臨時総会の目玉イベント👀「ユニ“コーン”制作」にも熱が入ります!

コーンカプセルや、備品も黄色で揃えます🟡
食べ終わったとうもろこしの芯を、ユニコーンの身体に
カッターやバーナーも使い方をフォローしながら、思う存分使います


いい香り!
思いっきり頬張ります!とにかくあまぁ〜い!
手が糖分でベタベタなるほどなのです


ユニコーン制作もいよいよ佳境です!

そしてついに……!

5体の精霊ユニ“コーン”が完成!


それぞれの個性が光りました!


みんなで精霊ユニ“コーン”と、記念撮影📷 

自分たちの手で収穫し、その美味しさに舌鼓を打ち、食べ終わったあとの作物をただ捨てるのではなく、制作という機会を通して、最後までコーンを見続け、触れ続ける、全身でコーンを体験をすることができました。


そして、最後に、のらくら農場代表の萩原さんがお昼ごはんの合間を縫って、参加者へ「とうもろこしの生産の実態」について教えてくださいました。

とうもろこしは、その甘みゆえに多くの蛾(ガ)が寄り付き、卵を産みつけてしまうため、生産の過程で何度も穂を切ったりなど手間が相当かかってしまう作物だそうです。

さらに、昨今の暑さや雨量の減少により、とうもろこしの生育を保つために普段以上に水をあげる作業が増えるなど、気候の変化の対応分も付加しているとのこと。

…にもかかわらず、一本の苗から、たった一本のとうもろこししか収穫することができないそうで(!)(他のお野菜であれば一本にたくさんなっていますよね)、実は赤字確保で生産する野菜なのだとか。

「うち(のらくら農場)ではもう、とうもろこしは、店舗には卸していないんです。個別に野菜を買ってくださる個人のお客様が(とうもろこしが)入っているとみ〜んな喜んでくれるから、一生懸命サービスの気持ちで作っているんです」

と、萩原さん。

このお話を聞いた時、改めて私たちは、今後、大切に安全に作られるがゆえに手間と時間をかけて丁寧に作られるお野菜たちは、通常の流通に乗ってこなくなる可能性を垣間見ました。

保けん野菜では、そうして手間暇かけてでも、信念を持って本当に美味しい野菜づくりと向き合う農家さんからお野菜を届けていただきながら、私たち生活者も農家さんから与えられるだけではなく、支援や応援をお返ししていくようなサービスの形としています。

生産者・消費者という枠や壁を超えて、「信頼し、互いに協力しながら、ともに想い合う」形をこれからも保けん野菜というサービスを通じて築いていくことで、今後必ず多くの方が「豊かに生きる」「幸せに感じる」ような機会を提供していけると信じています。

私たちがこの日いただくことができた、

「ここでしか食べられない」
「もしかしたらもう二度と食べられなくなるかもしれないよね」

とすら思わせてくれた究極のとうもろこしは、農家さんの苦労と手間と愛情の賜物であり、決して簡単には出会うことができない逸品でした。この出会いを通じて、改めて、日々いただいている野菜の向こう側に想像力を働かせ、日々の食事とも向き合っていきたいと思います。





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