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クレイジータンク通信 vol.204 『かてい農園でのジャガイモ収穫から考える、自分たちで守りたい仕事や取り組みについて』
クレイジータンク通信(通称:クレタン通信)は、2020年7月よりスタートし、現在まで毎週つづいている「クレタンの今」をお届けする2000-3000字程度の通信です。2021年10月までは、クレタン関係者やファンクラブの方、十数名の方に限定的にお送りしてきました。しかし購読者の皆さまからのフィードバックもあり、2021年10月下旬より、有料にてnote公開を行うことになりました。さらに、2023年10月からは、試験的に無料公開をスタートすることにいたしました。
毎週、クレタンが何をしているか、また、何を考え行動しているのかについてお伝えしていく場です。クレタンは常に未来に向かって自分たちが「挑戦をつづける当事者」になることを大切にしています。変化する社会を生きるみなさまにとって、挑戦へのきっかけや原動力となれば幸いです。気になったときにふと立ち寄ってみてください。
◆クレイジータンク通信 vol.204◆
いよいよ梅雨の到来か?というジメッとした気候に合わせて、真夏の気温までついて来てしまったような気候ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
6月もすっかり折り返しです。またさまざまな感染症も流行ってるようですので、手洗いうがい基本を徹底して、元気に乗り切りたいですね…。
さて今週の通信では、保けん野菜サービス加入者の中で希望者が取り組んでいる「かてい農園」プロジェクトで、ベランダのプランターでジャガイモを育て、いざ収穫の時期を迎えた様子をLive配信した様子をお伝えしながら、これから生成AIとの共存時代を生きる私たち人間が「意思を持って、何を守っていくべきか」という問いについて改めて考えるきっかけになったことを書いてみたいと思います。
ぜひご一読ください。
【かてい農園でのジャガイモ収穫から考える、自分たちで守りたい仕事や取り組みについて】
先週末の日曜日、保けん野菜サービスの「かてい農園」の取り組みとして、クレイジータンクメンバーが都内マンションのベランダにてプランターで育てたじゃがいもの収穫時期を迎えました。
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その様子を、保けん野菜加入者の皆さんに見ていただけるよう、収穫時にその様子をLive配信しました。
じゃがいもは、ご存じの方も多いかと思いますが、皆さんが食べてるあのじゃがいもを「種芋」にして土にそのまま植えると、芽が出て、葉が育ち、葉が光合成した栄養分を根に送り、土の中にじゃがいもが育ちます。
とはいうものの、果たして、プランターで栽培してうまく育つのか?という疑念と期待を織り交ぜながら、実験的に、保けん野菜の提携農家さん(のらくら農場さん・ないとう農園さん)から日々送っていただいているじゃがいもを種芋にして、植えてみました。
少ししたら芽が出始めたと思ったら、ぐんぐんとその茎と葉を成長させ、一時、ベランダがじゃがいも葉っぱの森のようになったとのこと!
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6ヶ月経ち、葉っぱが全体的に(7割程度)枯れて来たところで収穫タイミングを迎えたというわけです。
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果たして、ジャガイモは、育っているのか?
実際に土の中を掘り起こすその瞬間までは、どれくらい育ってるのかわからないという、まるで宝箱を開けるような瞬間です!
そして、6月16日日曜日の朝。収穫Liveが配信スタート!
「いよいよじゃがいもを掘り起こしていきます」
との掛け声で、子どもたちと一緒に土を掘り起こしてみると……
初めは小ぶりで可愛いじゃがいもがコロコロと顔を出しました。素揚げにしたり、そのまま煮っ転がしにしたらちょうど良さそうなサイズ。
「結構小ぶりなジャガイモが多いですねぇ…あ、これも、これも、でもたくさんなってます!」
と掘り進めるにつれ、みんなが、アッと驚く大きくて立派なジャガイモが出て来ました!すると、そのあともどんどんどんどん土の中から宝が発掘されるように、ゴロゴロと大きなジャガイモがとれていきます。
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「まだあるよ!まだここにある!」
と子どもたちが土の中に手をブスブスと入れ込んで探り当て、じゃがいもを収穫していきます。
そして、最終的に、一つの種芋からできたじゃがいもの数、なんと…47個!!!!
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これには収穫Live中のメンバーも驚きを隠せない様子でした。
Live中には、保けん野菜を運営するミチクサ合同会社の秋山代表より、ジャガイモの収穫は、保けん野菜の提携農家である「のらくら農場さん」で働くスタッフの皆さんの中でも、この時間が好き!という方がいるという、人気の仕事だと伺いました。
農作業はどんどん機械化し、合理化をはかる中、のらくら農場さんでもジャガイモ掘りに機械を導入する話が出たそうなのですが、スタッフの皆さんの中から、
「このジャガイモを無心で掘れる時間が楽しいんだよなぁ」
という意見が出たとのこと。
現代は、とにかく合理化や時短化が何でもかんでも進む時代で、さらにAIが進化すれば今後は人間よりもAIにやらせたほうが何もかも精度高く作業を進めるだろう時代が来るだろうと思います。
だからこそ今後は、こののらくら農場さんのジャガイモ掘りのように、
「これは私たち人間がやりたいことだから、機械は入らなくていいよ」
という仕事は、私たち自身が意思を持って、守っていかないといけないのだと思います。
ジャガイモ掘りを行ったクレタンメンバーも、お子さんが抵抗なく土にズブズブと手を入れて収穫する姿を目にし、土に触れる機会が日常の中になかなか無いことを認識し、改めてこのかてい農園という機会と場の価値を感じたとの感想を持っていました。
自分たちが意思を持って守っていきたい営みは何なのか。自分たちが自分たちの手を動かして取り組みたいと思う、関わりたいと思う仕事や経験は何なのか。
それを改めて自分たちで認識し、行動しながら、守っていくということが、今後より必要になるのだろうと考えています。
皆さんも一度、ご自身の仕事や生活の中で、効率化や合理化の外側にある「これは手を動かしていつまでもやっていたい」と思うことが何なのか、思考をめぐらせてみてはいかがでしょうか。
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かてい農園プランを新しくリリースしております!ご興味ある方はぜひお気軽にお問い合わせください。