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オフライン事業が新しく生まれ変わる千載一遇のチャンス。



久しぶりのnote。というか2回目。最近「書きたい!」って欲求が乱高下していて、今朝からいよいよ書ける状態になってきたので、一気に書いていきたいと思います。


日々、コロナウイルスの感染者は増え、死者数も増えてきている。僕は、10年ほど前に身内を亡くした事があるので、想像を重ねるとその苦しみは計り知れない。

スターリンのものとされる次の言葉を紹介します。

 A single death is a tragedy. A million deaths is a statistic.
一人の人間の死は悲劇だが、百万人の死はもはや統計である。

これは、人間の「対象との付き合い方」について言及しているように思える。その対象を一人として見るのか、大勢(統計)として見るのか。

気を抜くと大勢として見がちだけど、一人一人に想像を巡らせられる自分でありたいと思っています。


僕たちCRAZYという会社は、ウエディング事業というオフラインど真ん中のサービスをしています。結婚式なので、本当にコロナの影響が直撃する業種で、生き残る事を考えるだけで正直大変です。

ただ、これを機会と捉え直して具体的に動くのが、未来を生み出す起業家としての役割でもあるとも思っています。

今回は、そのオフライン事業が強制的に生まれ変わるチャンスについて話していきます。

この危機的な状況とチャンスが本当に同時に襲ってきていて、凄いカオスなので、記録としてもnoteに継続的に書いていこうと思います。乱文になるかもしれないけれど、生感を大事に。


事業創造において最も重要な「タイミング」が訪れた

ところで、新たな事業創造において重要なのは、市場性とかアイディアとかチームとか色々とあるけど、ビル・グロスさんのTEDによると「タイミング」って言われています。

この「タイミング」というのは、僕なりに言い換えると、世の中の欲望がちょうど事業と一致するという感じかな。今の世の中の欲望に大きく影響を与えているのがコロナウィルスです。

このコロナウィルスによる機会によって、全産業で新しいタイミングが、強制的に同時多発的に生まれているのです。

今、創業以来の忙しさなのですが、それはこの千載一遇のタイミングに、新しいサービスを必死に生み出そうともがいているからです。

ちなみに、パートナーの山川咲と娘は東京を離れていて、電話でよく会話をします。その度に、「なんで忙しいの?」「そんなに仕事あるの?」って聞かれるので、久しぶりに今考えていることを力説すると、それは確かに忙しいねってなりました(笑)。

もちろん、この忙しさは、結婚業界に対する猛烈な逆風に対するものでもあります。CRAZYも、とんでもないレベルの打撃を受けています。もう未曾有っていうかすごくて鼻血がでています。

それを語りだすと凄い長さになるので、一旦、置いておきますね。


で、僕らの産業に訪れているタイミングについて話すと、リアルウエディングができない!という事をきっかけに、お二人も、ゲストも、業界もみんな困った状態になっています。

そこで、「何とかしないと!!」と考える上で、安易ですがまずは「オンラインだ!」ってなりますよね。

で、
オンラインって「何を」オンラインにするんだっけ?

そんな会話からディスカッションが始まり、メンバーと話していくと、色々と大切なことに気がついていきました。


オンラインそのものに意味は無い


昔ならまだしも、現代においてオンラインそのものには、驚きも意味もありません。すごい当たり前な話なんですが、大切なこと。

今は非常事態宣言下なので、オンラインしか手段かなくなって、オンラインそのものに意味というか必然性が付与されています。

ただ、ZOOM飲みに飽きるように、それそのものに永続的なニーズがあるとは思えません。

オフラインが解放された時に、ただ何かをオンラインにしたサービスは一気にオフラインという競合が生まれて廃れてしまう。

凄い当たり前な話をしてみたけど、そう考えたらこの機会をどう捉えるべきなんだろう?

きっと何かは変わるんだろうと漠然と考えていても、喉元過ぎたら忘れるし、ライフスタイルが変わるってのも昔から何度も聞いたよなぁ…。

そんな事をぐるぐると考えながら、やはり自分の好きなやり方に戻ることになります。

問いです。(問いが大好きすぎるので、その話は別に)


何をするかではなく、どんな問いに答えるか


僕が向き合ってきた問いは、

非接触によってどんな新しい価値を生み出せるか?

というものでした。

まず、今回話しているオンラインの件ですが、事の本質は非接触にあると考えています。非接触という制約条件はコロナ前の世界では一部のサービスをのぞいて考えられなかったものです。

「今の事業を非接触を絶対条件にゼロベースで考えられないか?」っていう思考回路は、オフラインの産業では普通には起こりえないものです。

イノベーションは、制約条件から生まれると僕も考えていますが、まさに今回は非接触とう制約条件がありました。新たな思考回路を強制的に回すことで生まれるものがあると思っていましたし、実際に生まれました。

リアルサービスを運営していて、日々出血が止まらない経営者としては、まさに強制的に考えなければ死を迎えるわけで。

この脳味噌の強制使用命令は、逆転の発想をすれば、この世界がくれたギフトとも考えられます。正確にはそのくらいに考えておかないと、暗いニュースばかりで気持ちが上がりません(笑)。

ちなみに、非接触でどうやって新しい価値を生み出すかを考えていくプロセスでは、ざっくり言うと次のようなことを考えました。

・結婚式そのものの価値の棚卸し(いつ、誰に、どんな)
・今までのリアルサービスで自社と他社が提供していた価値とは
・結婚式そのものの価値が発揮されずに起こる顧客のペインとは
・非接触だと、どんな価値を提供できるのか/できないのか

その結果、今まで気がつかなかったような新しい価値を発見する事ができました。驚きでした。詳しくはまた別のnoteで。


世の中は簡単には変わらない。このタイミングは加速装置でしかない


この新たな思考回路を強制的に回すことで生まれた価値ですが、これからのafter/withコロナの時代と共に、どのように紡いでいくのか。

僕は、このnoteのタイトルにあるように、生まれ変わる千載一遇のチャンスというレベルで紡いでいきたいと思っています。

ある種、このタイミングという環境はあくまで変化を促進する加速装置でしかない、と考えています。

急場をしのいで、今に合わせたサービスをつくるのではなく、もっと大きな枠組みで今回の一連のコロナ危機を捉えて、これを機会に何を生み出したいのか。企業の存在価値が問われているのだと思っています。

言葉を変えると、新しくどんな世界をつくっていきたいのか?と言う問いに答える事でもあると思っています。


今こそ、新しい物語をはじめようと思う

昨年、「結婚式に自由を」という活動をしましたが、結婚式に対するツイートが1万件以上飛び交い、yahoo!ニュースのトップに掲載されました。

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結婚式というか、もはや新しい言葉が生まれてくるような気がしていますが。そもそも、結婚する事で生まれる機会は、本当に人生において素晴らしいものだと思っています。

お世話になった人への感謝や、友人への報告、自分たちの人生を振り返る事などなど、、。意味のある機会にもっとできるはずなのですが、やはり選択肢はそう多くないというか、選択肢が時代に合わずに魅力を感じなくなってきているのではないでしょうか。

やっぱり僕は、大きく変わってこれなかったこの結婚業界に身を置く立場として、新しい物語を語りたい。今なら、あらゆる制約を超えられるはず。

お金や時間、地理的、身体的制限など、あらゆる制約を超える新しい物語を語りたい。


noteやっぱりなんだかんだ書くの大変。次も頑張ってみる。

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