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北海道2019 #6 フレぺの滝~熊の湯~開陽台~帯広

フレペの滝

 フレペの滝は世界遺産「知床」でもっとも有名な滝のひとつ。
  この日、天気が良さそうなので急遽「フレぺの滝」トレッキングを計画。宿を出ようとするとホストのおじさんに「これから知床自然センターに行きますか?」と聞かれる。「はい、行くつもりです」と答えると「今朝、クマが出たと言う情報が入りましたので気をつけてくださいね」と言われる。「やめよう」と言うカミさんを「取り敢えずセンターまで行って情報収集しよう」と説得して知床自然センターまで行く。

 センターのクマ出没情報掲示板を見ると昨日の夕方に出没しているが今朝は出没していない。フレペの滝までの遊歩道もクローズしていない。「なんだホストのおじさんの情報は間違いだったのか」と思い遊歩道に入っていく。我々二人のほかにハイカーは誰もいない。カミさんは異常に怖がってる。「クマ出そうだよ、帰ろうよ....」「大丈夫だって、出没情報に無かったじゃない」と先頭に立ってスタスタ進んで行く。

 フレペの滝までのちょうど中間あたりでカミさんの足が止まる。「クマだよ!」とても冷静で小さな声だった。「どこだよ」どうせ岩の見間違いだと思ってカミさんが指差す方向を見ると、クマザサの中で確かに黒い大きな生き物が動いている。距離は20mほど。カミさん後ずさり。クマはこちらに気付いていない様子なのでこちらも立ち止まってしばらく待機。その後写真を撮り始める。カミさん怒り出す。「何やってんのよ、帰るよ」しばらくするとクマは遊歩道に出てきた。子グマ2頭が一緒だ。さすがにこれはヤバいと思い後ずさりしながら距離を取っていく。

 引き返して行くと5,6人のハイカーに出会う。カミさんが説明しているが要領を得ない様子。中国人のようだ。こんどは「ベアー!、ベアー!」と言いながら身振り手振りで必死で危険を伝えようとしている。流石だ。クマの出没を理解した中国人は引き返すどころか目が輝いて先へ進んでいく。マジか? 
 一緒にいた日本人の夫婦も進んでいく。「大丈夫ですかねぇ」と女性に聞くと「大丈夫、これがあります」とポケットからピストルを取り出し、胸の前で峰不二子ばりのポーズを決めてくれる。なんと昔懐かしいおもちゃのピストル。火薬をセットしてパーンと音がでるあれだ。「爆竹もあります」ってマジか? 
 一人で来ていたおじさんは「だめだよ、よくないよ、引き換えしたほうがいいんじゃないかなぁ....」と独り言のように言いながらも一番後からついてくる。

 そうこうしているうちにレンジャー部隊が到着。状況を確認し無線で本部と交信している。クマの親子は遊歩道を横切り遠ざかったようだ。その後数名のレンジャーはフレペの滝へハイカー迎えに行き、残りのレンジャーは我々をセンターに送り届けてくれた。なんだかとても頼もしい。
 と言うわけで今回もトレッキングは不発に終わりフレペの滝へは行くことが出来なかった。

熊の湯

 知床横断道路の途中にある羅臼温泉 熊の湯は羅臼川の渓流沿いにある露天風呂。町の有志によって作られ維持管理されており無料で入浴できる。ありがたい事だ。

 この日も私以外は地元の方のようで入浴方法をレクチャーしてもらう。乳白色のお湯は体に良さそうで、森林浴も相まってとても気持ちいい。だが如何せん熱い。なかなか肩まで浸かれない。「熱いっすね....」と話しかけると「今日はまだぬるい方だよ」と返される。近くに沢の水も引かれていて火照った体を冷やしたり顔洗ったりできる。ちなみにカミさん曰く女性の湯船は手も浸けられないほど熱く、足湯もできなかったらしい。

開陽台

 初めてバイクで北海道を旅した時、開陽台に5日間テント張ってた。あの時はレストハウスなどなくトイレと小さな小屋があっただけだ。ライダーには人気だったけど観光バスはまだ来なかった。今では立派なレストハウスができてはちみつソフトが人気らしい。観光バスもやってくる。

 ちょうどお昼時だったのでザンギカレーと生姜焼き定食をいただく。せっかくなのではちみつソフトもいただく。

帯広 ~ 天然温泉ふく井ホテル

 ふく井ホテルは帯広駅前のビジネスホテルだが天然温泉の大浴場がある事が売り。早々にチェックインを済ませ帯広の街に繰り出す。

 先ずは六花亭本店。ここでお土産を買い込む。なかなか高級感のある内装で優雅な雰囲気。上品な観光客で賑わってる中、ライダーズジャケットにブーツ姿のおじさんバイク乗りが異彩を放っている。

 続いて北の屋台・十勝乃長屋辺りをぶらぶら。北海道最後の夜なので美味しいもの食べようと言う魂胆なのだがこれだけお店があると迷う。完全に調査不足だ。十勝乃長屋の端まで来ちゃったのでそこにあった「十勝串カツ味楽瑠亭」に入店。生中2杯でいい気分になってきたので早々に切り上げる。

 ホテルへの帰り道にスーパー「ダイイチ壱号店」でつまみと国士無双の4合瓶(旭川の地酒です)を買い込む。結局、我が家は外飲みより地元スーパーで安い地元の食材を買い込み宅飲み(ホテル飲み)するのが合ってるようだ。これって昔家族でキャンプしてた時の行動と変わってない。

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