2022年11月
思い入れしかない月が11月です。今年も素敵な11月を過ごすことができました。無条件で、愛。そんな11月。
11月のライブ
11月2日@代々木labo「ひらこーじん×新妻望Presents『スリングショット』」
11月8日@下北沢Laguna「Gatemouth」
11月16日@代々木labo「さとうだいき×成夢×山内てっぺい『ボクらの音楽』」
11月19日ー20日@代々木labo「10万秒ライブ」
11月24日@代々木labo「ツチヤヒトミの似顔絵ナイト!!」
新興感染症の影響により、ここ数年は「生活」というものと向き合うことが増え、それは音楽でも見られるようになりました。そういう空気があるからなのか、なんだか最近フォークが好きな自分がいます。そんななか2人のフォークシンガーが共催企画を打つというところにお誘いいただいた11月2日。正統派フォークのイメージがある望ちゃんと、ニューミュージックに近いひらこ。素敵な共催に呼んでもらえてうれしかったです。二人の共作が最高すぎて録音をたまに聞きます。音源化してくれ!!!!
11月8日は久々にLagunaで。ブッキングライブに呼んでもらえると「ザ・山内てっぺい」なセトリを組む必要があるので、楽しいし勉強になります。セトリを組む時間が一番好きなので生きてる実感が湧きます。新曲も躊躇なく卸せます。
11月は集大成の月にしています。去年も企画を打ってみたりして自分の活動を振り返る気持ちを作ったりしました。大学の時の文化祭は11月にあったのでそういうルーチンになったのかなと思ったり。
今年はlaboでお世話になるようになったり、新しい出会いがいっぱい増えた年でした。そして同い年や同年代を強く意識するようになった年になりました。ということで大好きな同い年のさとうだいきと成夢に声をかけて一緒に何かやろうよと立ち上がったのが16日の「ボクらの音楽」です。
それぞれが今イチオシの「音楽」を持ち寄るという意味もあるし、3人そろって日曜の朝みたいなボクらもあるし。楽しい共催を作ることができました。3人で今夜はブギーバックをやったりする若さもアピールできたし。俺は若い。
そんな自分の集大成を終えて、代々木labo18周年を記念した奇祭10万秒ライブ。就活10社書類で落ちるような僕を拾ってくれた代々木labo。感謝しかありません。18周年のキービジュアルが電車モチーフだったので、車掌さんのコスプレで演者兼スタッフとして10万秒走り抜けました。皆さんのテンションを持ち上げる意味でもコスプレできてよかったです。たくさんお褒めいただきました。好きでやっていることでこんなに褒めていただけるのはうれしいことです。
そんなキービジュアルを描いたツチヤヒトミさんの似顔絵イベントにも呼んでもらいました。歌っている隣でもっぱら似顔絵が描かれていくイベント。共演の皆様も豪華でテンション爆上がりの1日でした。泥酔でした。ヒトミさんは僕を推しだと公言してくれている希少なお姉さんなのでその期待に応えられるようなライブをしなければ!という意気込みで頑張りました。素敵に似顔絵を描いてもらえてウレシイでした。
11月に見たもの聞いたもの
母校の文化祭に行きました。11月頭。大学3年までは実行委員をやっていたのでスタッフとして構内を走り回るという楽しみ方をしており、引退後の4年生の時は新興感染症の影響で文化祭そのものが中止となり、ステージで歌うという夢は途絶え、無理やり延長した5年生の年はオンライン開催という形だったため家の中から空気を味わうに留まりました。そして迎えた今年はついに現地開催だということで無理やり休みを取り2日間参加してきました。1日目は自分も担当していたアリーナでのライブがあったのでその待ち時間のつもりでじっくり見て回りました。教室での展示って意外とちゃんと見たことなかったなぁと思ってすごく楽しかった。ご時世で模擬店はなかったけど、久々に構内に入ったことでエモ散らかしてました。
アリーナでのライブはカネヨリマサルとMakiのツーマンでした。カネヨリマサルがかっこよくてハマりそう。あぁいろいろ大変だっただろうなぁとか思いながら楽しみました。
2日目は土曜日だったから先輩と後輩に会えてちょっと自分が生きている実感を持てた日。同期が2人ぐらいしか来てなかった(来てたのかもしれないけど誰も会ってくれなかった)のも昔と変わってなくて逆に安心した。文化祭ふぉーえばらぶ。
11月10日 Base Ball Bear 20th Anniversary 「(This Is The)Base Ball Bear part.3」日本武道館公演 行ってきました。待ちに待ったベボベ武道館。ステージには見慣れた電波塔マークが立体化してデンと建っていました。それだけでもう興奮。
過去2回の武道館は映像で残っているものしか見たことないけどわりと「武道館に向けて作ってきた」感がすごく強くて特別さが際立っていた印象なのですが、今回は「17才」から始まったことで特別感といつものベボベ感の上手いバランスだなと思いました。いつものベボベだぁ~と思っていると3曲目でいきなり「LOVE MATHEMATICS」をぶち込んでくるあたり特別感が爆上がりしたしこりゃ本気だぞ…と震えました。
軽い挨拶と感極まりMCを挟んで「Girl Friend」から始まった甘酸っぱいゾーンでまたしっかり聞かせてもらったわけですが、個人的には「初恋」が嬉しかった。「水たまりを~」からの一番気持ちいいところで電波塔がゆっくり完成していく照明の演出でずっきゅうう~ん!となり僕はもう始まってしまいました。ここに限らずの話ですけど照明が仕込まれた電波塔の演出が最高すぎて、ただずっとあるはずの電波塔がたまに見えなくなったり大事なところでは主張したりという見せ方が本当に強い!と感動しっぱなしでした。赤い照明でちゃんと東京タワーに見えたもの。
持ち味の長いMCもやっぱり最高でしたし、小出さんが感情を吐露するような形で話をするのはやはり強く刺さります。特に3人になってからも変わらず応援し続けていた自分としては、そんな風に感じていたんだなぁということも聞けたりしていろんな感情が混ざって半泣きでした。いつでも最新が最強でいられるって難しいと思うしそこに対する信頼と実績があるからこれからもベボベが一生好きなバンドです。
今回は初めて開場前と終演後に同じベボベ好きの方数人とお話しすることができたのも嬉しかった。今まで感想とかずっと一人で溜めておくものだったから共感しあえる時間ができたことはすごく楽しくてうれしかったです。
ご縁があり劇団俳協公演「となりの田中さん」を観劇してきました。自分の意志で劇場にお芝居を見に行くのが初めてでワクワクだったのもありすごく楽しめました。
住人全員が田中さんのアパートを新しく東京から引っ越してきた田中さんがひっかき回すお話で、必要以上に比べて優劣を気にするところでぐいぐい引き込まれました。全員同じ田中だから持っているものと持っていないもので無意識のうちに比較しあっているのがいい。醜い人間て感じで。
今までこれで平穏だったのに急に乱すな!!と思うことが多々ある人間なのですが、このお話はずっとそういうお話でした。そりゃもちろんそっちのほうが正しいだろうけど、正しさだけじゃ回らんのよ!!という。帰り道はいろんな事考えてホクホクでした。
朝ドラがここにきて墜落し始めました。なにわバードマン編は見ていてワクワクすることがありましたが、航空学校に入ってからがひどい。雑。下品。描き方に品がない。誰が悪いのか知らんけど品性を疑う。許せない。いままで生きる楽しみだったのに最近は苦行です。頼むから今の人は五島のみんなにだけは手を出さないでほしい。
鎌倉殿がクライマックスです。こうしなきゃ今までの行動と辻褄が合わないからどうしてもこの道を進まなきゃいけない感。史実だから逃れられない道だっていうのもあるけど、全ては頼朝なんかを担ぎ上げちゃったからこうなったわけだしアレさえなければ小四郎はずっと米の勘定だけしてるはずだったのになぁと思ったりもしたけど、彼はこうならなきゃいけないから頼朝なんかを担ぎ上げざるを得なかったんだなと変に納得もしてみたり。本当は毎年夏は海に行きたいんだけどここ2年ほど行けてないけど来年の夏はちゃんと鎌倉に小旅行行こうっておもう。あととりあえず全部終わったら吾妻鏡買って読みたい。
その他いろいろと
なんでもかんでも聞けばいいってわけじゃないらしい。
大学2年の時、サークルの女の子と学校近くの居酒屋で飲んでから2軒目行っちゃうか!ってなって新宿まで出ることにして電車で移動したんです。そこそこ酔ってたし相手の子はめちゃ可愛かったんです。「次は~新宿~」が聞こえたので「降りたら人多くなるし手繋いでいい?」って聞いたんです。「意味わからない」って言われたんです。結局手繋がないままゴールデン街のバーで終電まで飲んで何も無いまま帰ったんです。
……という話をしたらみんなからめっちゃ怒られまして。「なんで聞くの!?」「手ぐらい何も言わずにパッと握ればいいじゃん!」今まで変なことしてる自覚なかったんですけど、基本全部聞いちゃうんですよね。許可が出ないと動けないマン。ただこの話をすると10人中9人から怒られたので、なぜ聞いちゃうか考えはじめちゃいました。
美容室で「首元きつくないですか?」って聞いてくる美容師高確率でふくよか説ってあるでしょ。あれたぶん自分が首元苦しくなりやすいから聞いてるんだと思うんですよね。あと「レシートお出ししますか?」を聞かずにちゃんと渡してくれるコンビニ店員って、多分レシートはお客様に渡すべきものという常識を持っているからいちいち聞いてこないんだと思うんですよね。つまり言いたいのは「サービスは自分がされたいことを相手にもする」ということです。
さてここで僕の何でも聞いちゃう病の話に戻りましょう。さっきのサービス業の話のように、なんでも聞いちゃうということは、なんでも聞かれたいってことなんですよ。いきなり手繋がれるのが潜在意識で嫌だなんてことは無いと信じたいけど、いちいち聞くっていう段階を踏むことが楽しいだけなのかもしれん。鬱陶しいかな…。まぁでも昔(10代の頃)は「好きって言っていい?」とか聞いてたからそれがなくなった分マシになったと思ってる。なんかもうすごい怒られたから、これからは何も聞かずに手繋いでもいい?
11月が終わったのでもうあとは余韻です。来月は余韻の月。ユニコーン聴きましょう。