Y定例会見2022年7月13日(文字起こし)


大阪府の吉村洋文知事は13日午後、定例会見を行った。
【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。

明らかに2倍を超える速度で増えている

司会:ただ今から知事記者会見を始めさせていただきます。
よろしくお願いします。
初めに知事よりご説明がございます。
知事、よろしくお願いいたします。

吉村:まず新型コロナウイルス関連についてです。
現状の状況についてご説明をいたします。
先日、本部会議を行いましたので、この方針のとおり進めてまいりますけども、現状についての方向性を説明させていただきます。
まず直近の新規陽性者数ですけれども、直近は増えておりまして2.22倍という状況になってます。
これはデルタのときですけども、第6波のオミクロン株、そして明らかに2倍を超える速度で増えていますので、もうこれはこのあと第7波に入っていく、もう第7波に入ったという状況で、さらに拡大が予測されます。
陽性率も増えてきてるという状況です。
直近では29%ということで、この陽性率が右肩で上がってきてますので、これはやはり市中での感染が増えてきている、新規陽性者数も増えています。
そしてまた陽性率も増えてますから、やはり感染が拡大している傾向にあるということです。
そして無料検査、無症状の検査の点ですけども、これも少し増えてます。
前回までは1%台でしたけど、1.4%でしたが、直近では2.3%になっています。
ちなみに第6波の一番高かったときはこの無料検査、無症状の無料検査上は14%まで拡大をいたしました。

市中感染が拡大している状況

ここも少しずつですが増えてますので、やはり市中の感染が少しずつ拡大しているという、少しずつというか市中感染が拡大しているという状況です。
年代ですけれども、どの年代ももうおしなべて増えてるというのが今回の、今の状況です。
10代以下が1.2ということになってますので、20代、30代より10代以下のほうが割合は高くなってます。
それ以外は1.16ということで、きのうだけの数字を見るとそう見えますが、おしなべて見るとどの年代も増えてる。
高齢者の層は少し、そこまで高くはありませんが、ただ10代以下、それから20代、30代、そして40代、50代も右肩に上がってきているという現状です。
変異株です。
まさに今増えてる理由の大きな1つとして変異株、オミクロン株の亜系統が置き換わっているということだと思います。
それがBA.5です。
ここについては全国で指摘されてるとおり、もう大阪でも同じ状況です。
BA.5の増え方ですけれども、スクリーニング検査をしてますと前回までの1週間は26.9%でしたが、今回は39.2%、約40%になりました。
25%から40%、15ポイントぐらい増えているという状況です。
その前の週は8.6%でしたから、やはりこのBA.5の、BA.5かBA.4なんですけども、ゲノム検査、ゲノム解析をする限りではやはりBA.5だと思ってますので、このBA.5の変異株、これの割合は増えてきている、今はもう40%になってるという状況です。
今後さらにこれは増えてくると思われます。
病床の使用率です。
この陽性者数が増加しますので、これに応じて当然病床使用率は高くなってきます。
重症はまだ1.2%という状況ですが、軽症・中等症については27.7%という状況になってます。
今後もこの割合は高くなってくることが予測されます。
それから宿泊療養も今増えてる状況です。
26%です。
フェーズも病床使用率、そしてこの宿泊療養の使用率に応じて今フェーズを引き上げてるという状況です。
今後、自宅療養もそうですけども、増加が見込まれるという状況です。
現在「大阪モデル」の黄色信号、警戒信号をつけているという状況です。
基本的な感染対策をお願いしたいと思います。
お1人お1人の感染対策をお願いします。
またリスクの高い方をお守りするということが非常に重要になってきます。
ですので、高齢者の命と健康を守るという観点から、これは本当に多くの方にご理解とご協力をお願いすることになるんですけれども、高齢者施設での面会については原則自粛をお願いいたします。

3回目接種は予約なしでも可能

オンライン等、実際に面会を、接触しない形で、オンライン等での面会をお願いしたいと思います。
そして高齢者と日常的に接する方については、やはり感染リスク、今感染が広がってますから、感染リスクの高い場面、場所への外出についてはできるだけ控えていただきたいと思います。
またワクチンです。
現在ワクチンの3回接種をまだ受けられてない方は、もういつでも接種可能です。
また予約なく、予約なしで3回目の接種も可能です。
このあと発表しますけど、4回目も予約なしで接種できるようにいたします。
ワクチンをまだ受けられてない方、3回目、4回目、該当するけども受けてないという方は今後感染も増加することが見込まれますので、できるだけ速やかにワクチンを接種していただければと思います。
今どこでもワクチンをすぐに打てるという環境にありますのでよろしくお願いします。
そしてまた感染が広がってます。
なんらか症状があれば速やかに、早めに検査を受診していただきたいと思います。
そして今後感染者増が見込まれる中で、自宅療養の方も増えてくると思います。
現に増えています。
今後さらに増えてきます。
その中で保健所はどちらかという高齢者だったり施設であったり、リスクの高い方を中心に対応していきます。
ですので、僕らみたいな年代もそうですけども、元気世代の方には保健所から直接連絡が行くということは原則としてありません。
ショートメッセージ等での連絡が入るということになります。

15日にコロナ関連チラシを新聞折り込みで配布

じゃあどうしたらいいのと、困ったときどうしたらいいのというところに関してですけれども、自宅待機SOSというものがありますので、その周知をさらに徹底したいと思ってます。
これがその自宅待機SOSのチラシですけれども、今後感染がさらに再拡大が懸念されますので、この自宅待機SOS等の新型コロナのコールセンターを周知していきます。
陽性になったけどどうしたらいいのとか、あるいは宿泊療養をしたいんだけどもどうしたらいいのとか、医療機関を受診したいんだけども、ホームページなんかにもあるんですけど、なかなか探しにくいという場合にはこちらのほうに電話をいただければ24時間対応いたしますので、困ったときはこちらに電話ということで周知をしてまいります。
また自宅療養における簡易配食なんかもこちらでも受け付けをいたしますので、こちらを知っていただくということが重要かなと思っています。
ですので、知っていただくためにこのチラシ、ちょっと厚めに作ったチラシです。
裏側には家庭内感染を防ぐためのポイントということで、家族の中で1人感染したときのほかの家族はどういうふうに対応したらいいかということも要点だけ記載をしているというところでもあります。
また発熱したけどもどこに連絡していいか分からない。
そういった場合もこちらのほうに24時間の受け付けの電話等も設置をしていますので、こちらをぜひ多くの方にお配りしますから、いざ今後感染したときに備えて保管をしてもらえたらなと思います。
冷蔵庫に張り付けるとか、部屋のどこかのほうにこれを置いておいて、いざコロナに感染したらこれを見つけていただければ簡単に連絡先が分かるということですので、ちょっと今、感染が非常に拡大をしている最中ですから、これを捨てずに保管をしていただけたらと思います。
もちろん、ホームページ等で調べればすぐ出てくるんですけども、これを周知していきます。
周知の仕方としまして、まず新聞折り込みをいたします。
7月15日金曜日、今週の金曜日ですけれども、大阪府内の全国紙、5紙について全て新聞折り込みをいたします。
合計200万枚を折り込みいたしますので、新聞取られてる方にはこの折り込みが7月15日に入りますから、ぜひ捨てずに取っておいていただけたらと、保管しておいてもらえたらと思います。
そしてもしコロナに感染したらこちらのほうに、これを見ていただければ最初の連絡先が分かりますので、ぜひこれを活用してください。

学校でもチラシを配布

もう一度申し上げますが高齢者、高齢者のような方、リスクの高い方以外には、保健所はそちらのほうには連絡は行きませんから、保健所のマンパワーはリスクの高い方に集中するということをこれからもやっていきますので、ぜひ若い年代の方、お子さんも含めてですけども、こういったものをぜひ置いておいていただけたらと思います。
そして、お子さんにも知っていただきたいということで、学校でも配布をいたします。
府内全ての小・中・高校、そして専門学校に配布をいたします。
合計で100万枚配布をします。
夏休みまでに順次配布をいたしますので、もうすでに学校の手元には渡ってますが、これからお子さんを通じてこれを渡します。
ですので、新聞の取ってない方もお子さんを通じてこれが取得できますので、同じようにこれ、保存版と書いてあるとおり捨てないで持っておいていただけたらと思います。
もうこれは感染力強いですから、いつどこで誰が感染してもおかしくないというのがもう今の現状です。
ですので、自分は感染しないというのではなくて、もし感染したらどうするかと。
そしてまた、保健所から連絡待ちとかいっても、連絡待ってても来ませんので、リスクの高い方に保健所は集中しますから、そういった意味で自らホームページやかかりつけのクリニック等で診療されるという方もいらっしゃると思うし、どこに何をしていいか分からないなという方はこちらのほうに連絡をいただけたらと思います。
とりわけ、夏休みを迎えますので、ぜひこのチラシについては保存をお願いしたいと思います。
また同様の情報は全て大阪府のホームページ等でも掲載しておりますので、こちらのほうに連絡をして、こちらで情報をキャッチしていただけたらと思います。

4回目接種の対象者はぜひ接種を

ワクチンの4回目接種についてです。
大阪府の大規模接種センターにおいて今ワクチンの4回目接種をしていますが、予約なしの接種を開始いたします。
大阪府の心斎橋接種センターで4回目接種を今、専門の大規模センター設置をしています。
これを7月14日、あしたから予約なしで行いますので、予約がなくても接種できますから、4回目接種の対象の方はぜひ接種をお願いしたいと思います。
対象は60歳以上の方で、5カ月経過をしている方です。
接種券が届いてる60歳以上の方。
5カ月経過している方はぜひこちらをご利用いただけたらと思います。
また18歳以上60歳未満でも基礎疾患をお持ちの方とか、あるいは重症化リスクが高いと医師が認める方は接種可能ですので、ぜひ、5カ月の経過というのは要件になってますが、予約なしでも接種できますから、ぜひこちらを活用していただけたらと思います。
接種券が、市町村から送付された接種券が必要になりますので、ここに必要書類書いてありますけども、そういったものを持ってきていただければ接種をいたします。
そして事前予約制ですので、基本的には事前予約が優先になりますので、できれば予約をしていただけたらと思います。
また、どうしてもその日にならないと都合が決まらないという方について、予約が難しいという方は当日も予約なしで接種可能なので、接種券とか、あるいは接種済証とかいろいろ書類はあるんですけども、本人確認書類がありますが、そういったものを持ってきていただければ接種をいたしますので、これを活用していただければと思います。
新型コロナについては以上です。
次です。
大阪・関西万博の1000日前イベントについてです。
もう間もなく大阪・関西万博の1000日前になります。
この機会を捉えて博覧会協会、大阪府市で開幕1000日前イベントを開催いたします。
大阪、東京でそれぞれ開催いたします。
これなんて読むのかな。
「1000 Days to Go!」という名称で開幕1000日前イベントを行います。
会場は大阪、それから東京会場2カ所で行います。大阪会場ですけども、7月18日、祝日の18時半から20時を予定してます。
ユニバーサル・スタジオ内で行います。
ユニバーサル・スタジオ内のグラマシーパークを使って行います。
これに協力していただけるUSJの皆さんに感謝を申し上げます。
そこで「大阪来てな!キャンペーン」というものの紹介もいたします。
これは秋から冬にかけてさまざまな文化プロジェクトを含めて予定をしているのがありますので、そういったものが「大阪来てな!キャンペーン」なんですけども、そのキックオフイベントも行います。

カウントダウン宣言とコブクロスペシャルライブを予定

そして内容としては、1000日前のカウントダウン宣言と、そして万博アンバサダーのコブクロさんによるスペシャルライブを予定しております。
観覧の受け付け、申し込みはこれすでにお知らせ済みで、もう予約いっぱいになりましたので抽選になりますが、多くの方の来場をお待ちしています。
そして2カ所目ですけども、東京会場でも同時で開催いたします。
ここについては時間は19時20分から19時50分ということで、この大阪・関西万博の公式キャラクターが決定されました。
これの愛称を募集していますが、その愛称についてこの東京会場で発表させていただきます。
また東京スカイツリーさんにご協力いただいて特別ライティングなんかもしていただくということになっていますので、東京と大阪会場、ちょっと同時というわけにいかないかもしれませんが、いろんなつなぎもしながら大阪、東京会場で同時に1000日前イベントを開催していきます。
こういった1000日前イベントを通じて機運も盛り上げていきたいと思います。
主な取り組みですけれども、まず大阪府市においては府庁や市役所でそれぞれロゴキャラクターのデザインを施したツールで装飾をしていきます。
それ見せます?
こういった「いっしょに、いこな!」大阪・関西万博ということで、こういった横断幕なんかも掲出しながら大阪市役所、そして大阪府庁と、あるいは公共施設で機運を醸成していきたいと思います。
またこの横断幕については各都道府県とか政令市にも協力をお願いして、全国各地のイベントでの活用も呼び掛けていきたいと思います。
そして公用車についても府内市町村含めた公用車約2000台分について公用車用のステッカー、こういったものも配布を、貼り付けをして、2025年の大阪・関西万博1000日を切ったということをお伝えしていきたいと思います。
PRをしていきたいと思います。

ポータルサイト「ええやん!大阪商店街」オープン

また1000日前を契機とした取り組みとして府内の商店街の活性化を行っていきます。
万博1000日前と連動した形での府内商店街の活性化の取り組みということをしていきたいと思います。
コロナ禍で大きな影響を受けております府内の商店街について、万博開催前、1000日前に連動して盛り上げていこうという企画です。
とりわけ商店街とかそれぞれの店舗、素晴らしい店舗がたくさんあり、また商店街も素晴らしい商店街たくさんありますが、なかなか情報発信力がなんとかあとは補強したいという点もありますので、そういった点からデジタル化を積極的に推進していきます。
大阪府商店街魅力発見サイト「ええやん!大阪商店街」というポータルサイトを作りまして、そしてもう今7月1日にオープンですけども、そのサイトにおいてこの商店街の素晴らしい魅力なんかを紹介していきます。
またそこでYahoo!ショッピング内に特設サイトなんかも設けていきます。
そこでは20%の割引クーポンなんかも活用しながら、20%の割引クーポンを発行しますので、またお得な商品、素晴らしい商品もたくさんありますから、ぜひ活用していただけたらと。一度この「ええやん!大阪商店街」の中に来てもらえたらなというふうに思っています。
お得な情報もどんどん発信していきます。
またInstagramで写真投稿キャンペーン、私のお薦め商店街とか、あるいはTwitter、フォロー&リツイートキャンペーンなんかも実際行いながら、多くの人に拡散のご協力もいただいて、その中で抽選で、人気の家電とか商店街のお薦めする商品を抽選で当たるような、そんなキャンペーンもこのサイトの中で実施していきたいと思います。
7月15日から8月28日まで、この「ええやん!大阪商店街」のECサイトの開設、そしてクーポンの発行、そして魅力発信のSNSキャンペーン等も行いますので、ぜひご利用いただけたらと思います。
またリアルな話としまして、府内の商店街で万博のロゴマークの入ったのぼり等の掲出ということも順次設置をご協力を得てしていきたいと思います。
万博1000日前と連動して、大阪の商店街の魅力発信についてもしっかりやっていきたいと思います。
また、この1000日前に関係してですけども、先ほどまでは行政が関連するものですが、行政が主体というよりは民間企業が主体で行われる、あるいは民間の団体がこの1000日前と関連して主体で行われているものがさまざま各地で行われます。
その一例を少しご紹介いたします。

妖怪クイズラリーの開催も

まず大阪の「ミナミ夏祭り」、「中央区にぎわいスクエア」ということで、とんぼりリバーウォーク、千日前商店街等でステージイベント等を行ったりしますので、ぜひまたこういう記念イベントを行いますから、ぜひ参加をしていただけたらというふうに思います。
そしてこれもミナミですけれども妖怪クイズラリーを開催するとか、この夏に合わせた活性化のさまざまなイベントをミナミの商店街の皆さんが協力してやってくれるということなので、ぜひ遊びに来ていただけたらと思います。
それからこれ、ATCで行いますが、ATCにおいてバーチャル大阪と連動させながら吉本のお笑いライブであったり、あるいはさまざまなセミナーであったりということ、ライブであったりというものをリアルのイベントと、そしてバーチャル大阪のようなデジタルの中でのイベントというのを連動させながら、こういった盛り上げる、そういったイベントも行いますので、またこれも参加してもらえたらと思います。
そして「Road to 2025!!」ということで、大阪大学の箕面キャンパスで誰もが簡単に演奏できる楽器を奏でるというような、そういった「ゆる楽器ハッカソン」というものを行います。
さまざま行っていますので、ぜひ参加していただけたらと思います。
これは最後ですけど、舞洲で、ホテル・ロッジ舞洲で行いますけれども、参加者100人でブルーに塗った再生のビニール傘で、傘の花を咲かせようというようなことも実施する予定です。
こちらにありますのはいずれも民間企業や団体が中心になって取り組む、そして、ただこれは1000日前イベントということで、ここを契機として連動して民間の皆さんとも協力しながら進めていきたいと思います。
ぜひ参加をいただけたらと思います。

大阪パビリオンの名称が決定

それから大阪パビリオンの名称が決定をいたしましたので、その紹介です。
大阪パビリオン、地元パビリオンについては名称は「大阪ヘルスケアパビリオン」といたします。
「Nest for Reborn」というのが大阪パビリオンの名称です。
これはどういうことかというと、このNestというのは巣という意味ですけども、まさに新たな生まれ変わりが、この万博の大阪館、巣をイメージしたところから、新しいものが生み出される巣なんだということを表現しています。
未来の大阪の可能性をここから生まれてくるんだと、新しいものが生まれる、鳥の巣なんかもそこで新しい鳥が生まれて羽ばたいていきますけれども、そういった巣をイメージしたパビリオンになってますので、名称については「大阪ヘルスケアパビリオン Nest for Reborn」といたします。
ここに模型があるので、この紹介をさせていただきます。
これが大阪パビリオンの模型になります。
データの絵としてはこういう形になりますが、これが大阪パビリオンの模型としてさまざま今後、展示をしていきたいと思います。
この模型については、これは縮尺はどれぐらいですかね。
150分の1ですね。150分の1で作った。
あ、ここに書いてます。
大阪パビリオン、ヘルスケアパビリオンということで、「Nest for Reborn」という名称です。
ちょっと前に行きましょうか。
ここに名称がありますけども、「大阪ヘルスケアパビリオン Nest for Reborn」という名前で名称を決定いたしました。
縮尺は150分の1です。
ここに上から水が流れるというようなことを想定しています。
光も入ってきて、そしてガラスで上に、屋根に水が常に流れてると。
常にかどうか、水が流れてると。
ですので、水の中に包まれたような空間にいるということになります。
また、穴も開いていますので光が入ってきたり、自然の風が入ってくるというような造りにもなっています。
1階部分と2階部分に分かれるわけですけども、ここの巣の中で新たなものが生まれる、新たな大阪の未来が生まれるという、そういった、まさに生誕の地であると。
鳥が羽ばたくために作るような巣をイメージをしたものになります。
木材等も頻繁使って、持続可能な社会ということも想定をしながら、このまさにヘルスケア、命、健康、生命ということをテーマにしながら、この中で自然のぬくもりも感じながら、新たな大阪の未来空間が生まれる、そういったパビリオンにしていきたいと思います。
この展示につきましては今後、ATCでしたかね。
今後ATC、今日はここで発表させてもらいますけども、ATC等さまざまな場所でこのパビリオンの模型については展示をしていきたいと思います。
僕からは以上です。

確保病床の上増しは考えているのか

司会:それでは府政、公務に関する質問をお受けいたします。
質問される方につきましては挙手の上、社名とお名前をよろしくお願いいたします。
それでは、幹事社の共同通信さん。

吉村:あ、すいません。
7月15日から19日までがATCで、7月20日以降、当面の間は大阪市役所の正面玄関のホールの中に展示をしていきます。
失礼しました。

共同通信:共同通信の丸田と申します。
コロナに関して幾つかお尋ねします。
新規感染者数ですが、昨日時点で9000人を超えておりまして、今後も拡大が見込まれるというお話です。
今日の感染者数について1万人台に乗るか、その辺り、概数、報告されていればお願いします。

吉村:これについては、また夕方、正確な数字が出てきますので、そのときに発表させてもらいたいと思います。

共同通信:病床使用率、あとあるいは宿泊療養施設の使用率の関連なんですけども、同じように感染が増えている東京とかは、昨日でしたか、確保病床5000から7000、なので1.4倍、2週間後をめどに確保するというようなことが出ておりました。
大阪でも同じように病床、あるいは宿泊療養施設、それぞれ、12日現在で3800、9800となっておりますけども、これの上増し確保っていうのは考えてるんでしょうか。

病床や宿泊療養施設は現状確保している分で賄えるか

吉村:もともと病床については軽症、中等症がさらに600床増床して、約4000床です。
宿泊療養については1万室です。
これが今の、現時点の数ですので、この運用数自体を今どんどん上げていっているという状況です。
ただ、この例えば4000の軽症、中等症の病床が一気に何千に上がるということはないというふうに思います。
この病床の確保の拡大については要請もしながら、この対応をしていきたいというふうに思います。
重症が600床ですから、合計で4600床が今の大阪の病床。
病床の確保の要請も当然していきますし、それから病床の確保数に入ってない数として、その病院でクラスター等が発生した場合にはそちらの病院の中でこれは確保をお願いしますと。
ですので、この4600にある意味カウントしない病床数もあるというのが現状です。
管理してるのが4600ということになりますが、もう全ての病院で基本的には対応してもらいたいというのを、この間、準備をしてきましたので、非コロナ病床であったとしても、コロナの初期治療はできるようにということを要請してきました。
ですので、非コロナ病床、病院であったとしても、自院でもともと病気のある方がコロナになった場合には基本的な初期治療はそちらでやっていただくというようなことも、さらに要請をしていきたいというふうに思っています。

共同通信:今回のこの第7波が第6波と同じような上がり方をした場合というのは、この病床の数であったり、宿泊療養施設の数っていうのは、今、現状確保してるもので賄えるというご判断なんでしょうか。

吉村:大切なこととして、初期治療が重要だと思ってますので、まず陽性になった場合、とりわけ高齢者の場合、高齢者施設もそうですけども、そちらで初期治療を受けられるようにするという体制を、この間、整えてきました。
これはもう皆さんもご承知のとおり、ずっとやってきたところですので、まずそれをしっかりやっていくということです。
その上でどうしても中等症になっていくというような方で入院が必要な方については入院をすると。全て入院というよりは、特に高齢者の方は本当に入院したほうがいいのかという議論もあります。
とりわけ介護が必要な方。
もともとのお住まいのところで治療を受けたほうが、その後のことも考えるといいのでないかという議論も、これは当然あるわけで。

住之江の臨時医療施設の運用状況は

ですので、基本的には高齢者施設等含めて、まずはいらっしゃるところで初期治療を受けられるようにすると。
そして中等症、重くなってきた場合には入院をするということを今、想定しています。
そこのトータルで考えることが重要だと思ってます。
この病床で足りるかどうかというのは、今後の波によって、それは当然なかなか予測は難しいところですけれども、なんとかそういった初期治療も行いながら、早期治療することで対応していく。
また、病院にも病床の増床なんかも依頼をしながら対応していくということになると思います。

共同通信:介護が必要な方というような今、言及ありまして、7月の1日に運用開始で、4日から受け入れが始まった、住之江の臨時医療施設があると思うんですけども、まだ開設して日が浅いという状況ではありますけども、もし運用状況等、報告受けてればお願いします。

吉村:これは日々、今、入所もありまして、だいたい1日に2人から3人、少ないときは1人、入所している状況で、現在の入所者数は11名です。
40床ですから、そのうち、もう現時点で11名の方が入所をされてるという状況です。
また、宿泊療養施設もこれまで大阪で進めてきたのは、この診療型というのを進めてきてますから、中にお医者さん等がいらっしゃるようなとこも、半分以上はもうそこにしてるので。
ですので、高齢の方もそういったところに入っていただくというようなこともしながら、単に病床数だけじゃなくてトータルで対応していきたいというふうに思ってます。

18日の万博イベント、吉村知事も参加するのか

共同通信:ありがとうございます。
テーマ変わって万博なんですけども、直近、18日に東京、大阪でイベントもあるということで、これは吉村知事は参加されるんでしょうか。

吉村:はい。
これは私も参加します。

共同通信:ごめんなさい。どちらに行かれる?

吉村:もちろん大阪です。
松井市長も大阪に参加する予定です。
若宮大臣も一応、こちらに来られるとは聞いてます。
それから、この名称を決定しました「大阪ヘルスケアパビリオン」ですけども、この「大阪ヘルスケアパビリオン」のロゴマーク、これを募集いたします。
公募をいたします。
7月中に公募をする予定です。
まだ、今の時点でこの日に公募するというのは決まってませんが、また公募する日が決まればあらためて、発表させていただきたいと思います。
この「大阪ヘルスケアパビリオン Nest for Reborn」のロゴマーク自体も作っていきたい。
それも公募していきます。

司会:次のご質問。
読売新聞さん。

山際コロナ担当相の発言への受け止めを

読売新聞:読売新聞の山本です。
大きく2点ほど質問させてもらいたいんですが、まず1点目にコロナについて、きのうの山際コロナ担当大臣の記者会見で、大臣のほうは行動制限の要請というのはしないけれども、現段階では考えていないけれども、きっちりと、どういった手立てで抑えるかを考えていきたいというふうに話されていましたけれども、これについて知事の受け止めを伺いたくてですね。
現場の知事として今から、国が増えてる段階で検証して何を考えるかっていうのは、ちょっと遅いような部分もあるとは思うんですけれども、知事の受け止め、ありましたら教えていただけますでしょうか。

吉村:遅いとはいえ、そういった方向性を出すというのは、ぜひ出してもらいたいと思います。
特にオミクロン株の特性に合わせた、感染の抑制の方策を出すということなので、それは国として基本的対処方針にも組み込むことになると思いますので、これはぜひ、それが出れば、また新たな、それに基づいた対応というのも大阪府としても取っていきたいと思います。
もちろんこれは専門家の意見も聞いた上で判断すると思いますし、大阪だけじゃなく、基本的対処方針に基づいて都道府県は行動するっていうことが特措法に明記されてますので、他の都道府県もそうなると思います。
大都市は特に共通してると思うので。
そういった点を国として、基本的対処方針で方向性を出すということだと思いますので。
逆に今までなかったのがちょっと問題だと思いますが。
ただ、でもそれは今の状況でも出すということであれば、それは、それを基に、ちょっとまだどんなものか分かりませんから、なんともコメントできないですけども、それを基に、新たな対応ということも当然取っていきたいと思います。

大阪パビリオンの名称をどう思うか

読売新聞:分かりました。
続けて万博についてなんですけれども、大阪のパビリオンの名称が決定をしたということで、この名称について、知事、率直にどう思われたかということを教えてもらえますでしょうか。

吉村:はい。
まず、この「いのち輝く未来社会のデザイン」というのがテーマで、いかに豊かに暮らしていくか、いかに次世代の生活というのをここで展開していくのかということですので、まさに、このヘルスケアパビリオンということについては、もう目的がそのまま名称になったと。
非常に分かりやすい名称だと思ってます。
また、この英語のほう、「Nest for Reborn」の、こちらのほうが非常にメッセージは込もってると思いますけれども、やはりこの「REBORN」というのが大阪館のテーマでもありますから、その名前を入れて、「Nest for Reborn」と。
つまり生まれ変わる、この巣から新たなものが生まれて、誕生するんだというようなメッセージを込めた名称です。
先ほども申し上げましたけども、ここで新たなものが生まれる。
鳥の巣を少しイメージされてますけど、鳥の巣なんかでは、そこで新たな鳥が生まれて大空に羽ばたいていくと。
そういったイメージのパビリオン。
大阪の新たな未来がここから生まれて羽ばたいていくというようなものになればいいなというふうに思って、名称を決定いたしました。

読売新聞:分かりました。
それと関連してなんですけども、今回の万博というのはバーチャル大阪であったり、ちょっとネットというか、仮想空間というか、そういったものを生かす部分もありながら、実際パビリオンという形で現場でリアルな展示といいますか、そういうことをする万博にはなってると思うんですけれども。
リアルでパビリオンとか集めて展示をしていくという、その万博の意義っていうのはどういったところにあるとお考えでしょうか。

吉村:やはりリアルとバーチャルをつなげるということが非常に僕は大きな意味だと思って、それぞれに相互作用の効果があると、相乗効果があると思ってますので、ここはこれからの時代、切り離すものではないだろうと思っています。
だから相乗効果を目指していきます。
ただ、バーチャルだけではない良さというのは、やはりリアルにはあって、それはそこで感じる、生で感じる空気感、実際に見て感じる空気感、そのインパクト。
まさにこれはそこでしか、画像上ではなかなか体験できないもの、そういったものをこのリアルのパビリオンでしっかり展示もしていきたいし、紹介もしていきたいと思います。

万博のハード面の準備状況をどう考えているのか

たぶんリアルの世界というのはこれからもなくならないし、必要になってくると思いますので、いかに融合を図るかということは、当然リアルとバーチャルの融合を図るというのはこれからのテーマに、これは万博に限らず次世代のテーマになってくるとは思います。
ただ、リアルの世界というのは結局社会って人間で成り立っているので、その人間の本質的欲求として人と人が接するとか、現場の生の空気感を味わうというのはたぶん人間の本質的な要求なので、なくなることはないと思います。
ですので、それをいかにリアル、バーチャルと融合して新たな空間を結びだすかということはあるとは思いますけども、これは人間が存在する限り人の本質的な欲求として人と人とが接するとか、生で、なんて言うのかな、空間を共にするとか、そういったものは本質的にある欲求だと思うので、なくなることは僕はないだろうと思ってます。

読売新聞:分かりました。
あと最後になんですけれども、あらためてこの大阪・関西万博の開催地の知事として、開催意義と現状の鉄道ですとか道路ですとか会場であったりとか、万博のそういったハード面の準備状況については進捗どおりに進んでいるとか遅いだとか、こうしていかないといけないだとか、そういう準備状況についてのお考え、教えていただけますでしょうか。

新たな価値観をつくりだしていくことが重要な意義

吉村:まずこの万博において大阪、あるいは日本、あるいは世界の未来をそこで体験すると。
次の世代、次の未来、社会をそこで体験して、そして新しいものを生みだしていく、つくりだしていく、新たな価値観をつくりだしていく。
これが非常に重要な意義だと思っています。
今はないかもしれないけども、次の社会はこういったものが人々の中で新たに生まれてくるんだと。
そういったものは、これはもちろん経済の活性とか、暮らしを豊かにするとか、さまざまな効果はありますけれども、次の時代、未来を今、将来チャレンジする未来を今展開するということに僕は万博の大きな意義があると思ってます。
なので、例えば1970年万博もそうでしたけれども、中高生とか若い世代が、ああ、こういう未来が来るのかというのを、インスピレーションを感じて、そしてそれがまさに50年たてば現実的なものになってるものがたくさんあると。
同じようにこの2025年万博も命、健康がテーマ、暮らし等がテーマですけども、今はないかもしれないけども、次の世界はこういうものを目指していこうよというようなインスピレーションとか、技術、チャレンジ、そういったものを感じれるものが、体験できるものが、体感できるものになればいいと思っています。
社会課題解決とよくいわれますけれども、もちろんそういった要素も当然あります。
現実の実務的な工事等の準備については、現時点では地下鉄の準備も含めて着実に進んできてるという状況だと思います。

司会:次のご質問。
朝日新聞さん。

10代以下の感染拡大ペースがやや早いようだが

朝日新聞:朝日新聞の新谷です。
コロナの話に戻ってお尋ねさせてください。
年代別の新規陽性者数のところで各年代同じように上がっているというお話あったと思います。
一方で、ちょっと10代以下で感染拡大のペースがやや早いと。
実際、学校なんかでお子さんの感染が拡大しているというような話もちょっと耳にしたりもしているんですが、この辺り、知事の現状認識、あらためてお願いします。

吉村:直近でも先ほど申し上げましたが、例えば昨日でいくと10代が一番多い1.2で、その他の年代は1.16です。
平均的に見ましても、やはりこのグラフ上も明らかですが、20代・30代と10代がほぼ同じぐらいの角度で上がっていってますので、10代はやはり、20代・30代はもともとやはり行動範囲が広いですから感染拡大するときは最初に20代・30代に起きやすいというのが今までの考え、通例でしたが、同じように10代も増えてる。
つまり感染拡大力の強いものが今、学校においてやっぱり増えてるということだと思います。
学校では共同の生活をし、共同の学びもしますから、やはり接触する機会も多くあります。
なので学校等において感染が出てクラスターになる。
そこでの広がりというのも今、感染、これだけ拡大力が強い株ですから、それが生じてるという認識です。

オミクロンの特性を考えて、現状のままでいいという認識か

朝日新聞:ありがとうございます。
結構、学級閉鎖等を判断される学校さんや保育園等も多いと思うんですけれども、この辺り、このオミクロンの特性を考えて、現状のままでいいというご認識でしょうか。

吉村:現時点では、前にこの学校における感染が起きた場合の基準というのを第6波で作ってますので、現時点ではそれをそのまま適用していきたいと思います。
今後、変わる可能性はありますが、これは非常に難しい面もあって。
やはり子供たちの学びの場を保障するということもやっぱり重要です。
これまでのコロナの中でなかなかいろんな制約を子供たちにもお願いをしてきた中、今に至っています。
やはり学びの場を保障するというのも重要な側面でもあるので、それとのバランスを考えながら第6波での基準等も作ってきましたから、現時点ではそれをそのまま適用するという判断です。
何かより強い学校への抑制策というのは、現時点ではありません。
ただ、今後、この感染がおっしゃるとおり10代で確かに、例えば昨日だったら20代よりも多いわけですから、どうするかということについては今後は状況が変わる可能性ありますけども、現時点ではやはり学びを保障するということも重要なので、とりわけそれは、何か特別にというのは今の段階ではないです。
ただ、今後はちょっと、それは分かりません。

朝日新聞:ありがとうございます。
もう1点。

吉村:ただ、もうすぐ夏休みに入ってきますので、学校の現場っていうのもちょっと少なくなってくるんじゃないかなと思います。

BA.5に置き換わるペースはどうなると予想する?

朝日新聞:ありがとうございます。
もう1点、変異株の置き換わりのペースについてのお考えをお聞かせください。
BA.2に置き換わっていったとき、感染自体は大きな波にはならなかったと思いますが、1カ月ぐらいで全て置き換わっていったように記憶しています。
このBA.5に置き換わっていくペース、どのようになると今、予想されていらっしゃいますでしょうか。

吉村:これが3週間の数字ですけども、8.6から26.9、そして今、39.2。概数でいくと10%から25%、40%ですので、この割合で増えていくだろうと。
曲線でいくと、ぐっと増えるときは増えるんですけども。
ですのでまだ今、40%ですから、まだもう少し、数週間はこの拡大傾向が続くのではないかと、置き換わりの傾向が続くのではないかというふうに思っています。
まだ今の段階、40%なので、先週と比較しても15%。
ですので急激に置き換わっているというところでもないと思いますから、今後ちょっとどういう増え方になるか分かりませんけども、数週間は置き換わりの状況が続くだろうというふうに思っています。
つまり感染の拡大の状況が続く可能性があるんではないかと思っています。

朝日新聞:ありがとうございます。

司会:次にご質問をどうぞ。
日経新聞さん。

感染拡大の一因はワクチン接種状況にあるのか

日本経済新聞:日経新聞の三宅と申します。
感染拡大の要因についてお伺いいたします。
先ほども呼び掛けられていましたが、若年層への3回目接種の低さですとか、また、高齢者の4回目接種が始まりだしたこのタイミングということが感染拡大の一因になっているという認識でしょうか。

吉村:ワクチン接種と、これはどこまで関係するのかというのはなかなかちょっと難しいところだと思います。
BA.5はワクチンを接種してても、これは感染が、やっぱり拡大力が強いので感染するケースも多く見られるというふうな報告もありますので。
あとはワクチン接種してから、3回目からちょっと時間もたっているので、それの感染拡大、いわゆる感染の防止効果についてはもう弱まってきている。
発症予防効果も弱まってきているんではないかと。
その中でのBA.5。
BA.2はある程度対応できたとして、BA.5はそういった側面もあるんじゃないかというふうにもいわれています。
ただ、ちょっとここはなかなかどこまで、因果関係が難しいところだと思っています。
ただ、いずれにしても重症化予防効果は間違いなくあるので、ワクチンの3回目接種がまだの方はぜひ接種をしていただきたい。
今、ワクチンの接種会場も余っている状況ですから、いつでも接種できるので、これからさらに感染拡大することが予測されるので、3回目接種まだの方はぜひ接種をしていただきたい。
4回目の要件を満たしている方も、ぜひ接種をお願いしたいと思います。

日本経済新聞:ありがとうございます。

司会:次にご質問。
関西テレビさん。

政府の4回目接種検討は全国知事会要望を反映したものか

関西テレビ放送:関西テレビの菊谷です。
政府のほうが医療従事者と、それから高齢者施設の従事者の4回目接種の検討に入ったということですけれども、知事がこれまで再三要望してきたことや、また、きのうの全国知事会の要望が反映してということなんでしょうか。
何か聞いていることがあればお願いします。

吉村:5月の16日から文書でも正式に厚労大臣、それから官房長官、ワクチン担当大臣にも要望もしているとおりです。
もうこれは予測できたことですので、できればこの波が起きる前に判断をしてもらいたかったと思います。
波が起きてからではやっぱり少し遅いところもありますので、先手という意味では波が起きる前に、もう予測もできてました。
ですのでわれわれも5月から要望もしてたわけです。
ワクチンを倉庫に眠らせておくより、新たな大きな波が来ることに備えて、とりわけ医療従事者や介護従事者の方には医療体制を確保するためにも、クラスターを防止するためにも、やらないよりはやったほうがこれはいいわけですから、希望する方に接種ができるようにということを要望してきました。
本来であれば波が起きる前に判断してもらいたかったと思いますけれども、今からでもまだやらないよりやったほうがいいと思いますので、ぜひ接種の判断をしてもらいたいと思います。
接種の接種対象者を広げると、医療従事者や介護従事者に広げるという判断をしてもらいたいと思います。
動機まではちょっと分からないです。

イベントは大阪と東京の温度差緩和狙いか

関西テレビ放送:もう1点、万博に関してなんですけれども、博覧会協会のほうなどでは大阪と東京の温度差のことなども課題に挙がっていますけれども、今回、1000日前イベントを東京と大阪で行うということですけれども、その温度差を縮めるために何かそういったすみ分けですとか、考えていることがあれば教えてください。

吉村:なので、まず、これは東京と大阪会場同時にやりますので、こういったものを一緒にコラボしてやっていくと。
場所は違えども同じ時間にやっていくというようなことのコラボの企画も考えていますので、こういった東京会場・大阪会場、それぞれ連携しながら、首都圏においてもさまざま万博に向けた機運醸成ということを取り組んでいきたいと思います。
また、首都圏に限らずですけども、やっぱり全国的な機運醸成という意味では全国知事会等にも働き掛けをして、全国の都道府県でも、さっきの横断幕なんかもありましたが、さまざまなご協力をお願いしていきたい。
そして全国的に機運醸成を図っていくということにも、そういったことにも力を入れていきたいと思っています。

関西テレビ放送:ありがとうございます。

吉村:すいません、万博の大阪会場についてですけども、先ほど私と松井市長が出席するというふうに申し上げましたが、若宮担当大臣については今現在調整中ということで、まだ最終決定ではないということですから、そこのところの文だけ訂正をさせていただきます。

司会:次にご質問。
大阪日日新聞さん。

十分な件数を確保した中での分析か

大阪日日新聞:大阪日日新聞の椎葉と申します。
よろしくお願いします。
オミクロン株の件数状況でちょっと関連した質問をさせていただきたいと思っているんですが、5月の末から6月の終わりごろにかけましてのゲノム解析実施状況のまとめを厚労省が出しておるんですけども、大阪府の地方衛生研究所について52件という結果になっております。
件数的に、例えばそのぐらいの件数で実施の件数状況について把握できるものなのかということはどうお考えでしょうか。

吉村:それはゲノム解析。

女性:すいません、確認いたします。

大阪日日新聞:じゃあ確認してからお願いいたします。
今のゲノム解析の件数とかちょっと今、この資料には載ってないんですけども、今の状況ですと十分な検査量というか、件数を確保した中での今、分析ということでよろしいんでしょうか。

吉村:まず、ゲノム解析そのものについては、やはり2週間ぐらい前の数字ですので、正確に把握してるのはやっぱりこの変異株のスクリーニング結果だと思ってます。
正確に言うと、傾向において正確に把握してるのはスクリーニング。
そしてBA.4なのかBA.5なのか、あるいはBA.2.12.1なのかっていう、かなり詳細な分析についてはゲノムですけれども、やっぱり重要なのは傾向だと思ってますので、直近の傾向という意味ではこの変異株のスクリーニング検査のほうが私は重要だと思ってます。
スクリーニング検査について見ると、これは数日前の検査結果が反映されますので、ほぼリアルタイムに近い分析になります。
検査数についても当然、何千という検査をやっているわけではありませんけれども、ウイルス量が多いものをピックアップして抽出検査をしてますので、傾向という意味では測れるだろうというふうに思ってます。
それを見たら、約560の検体を分析したら、219がBA.5、またはBA.4の疑いが高いということなので、このゲノムと合わせるとほぼBA.5だとわれわれ分析をしてますが、そういった意味ではスクリーニング検査の検査数、それから検出数を見ると、一定のある程度正確な傾向はここでつかめてるというふうに思ってます。

大阪日日新聞:ありがとうございました。

司会:ほかにご質問よろしいでしょうか。
よろしいですか。
なければこれで記者会見のほうを終了させていただきます。
ありがとうございました。
マイクのほうは記者会にお返しいたします。

共同通信:幹事社、共同です。
政務について質問ある社の方いらっしゃいますか。
じゃあ。

読売新聞:すいません、質問して大丈夫ですか。すいません。

共同通信:ちょっと待ってくださいね。
今ちょっと【照明入れます 00:58:38】。
ごめんなさい。
すいません。

日本維新の会の代表選にどう対応するのか

読売新聞:すいません、読売新聞の山本です。
連日、繰り返しになって恐縮なところではありますけれども、日本維新の会の代表選について、あらためてなんですが、代表にどう対応するかということと、次の代表にどのような運営を望むかということをあらためて教えていただきたいということなんですが。党内には馬場共同代表の、もちろん共同代表を現在務めてますので、馬場共同代表を推す声とかもあるようですけれども、冒頭述べました2点について、考えをあらためて教えてもらえますでしょうか。

吉村:まず、維新の改革理念、それをしっかり軸を持って、そして日本維新の会を引っ張っていく、そういった人に新代表になってもらいたいと思います。
また、そういった人かどうかということについては一般党員の方も含めた選挙で決定をすると。
選挙で代表を選ぶと。
そして一度代表を選べば、それはみんなで支えると。
代表を選ぶまではさまざまな論争、方向性、そういったものがあると思いますけども、この選挙をしっかり行って、選挙で決定した代表を支えると。
みんなで一丸となって、また日本維新の会の理念を進めていくということが重要だと思ってますので、そういった方に代表になってもらいたいと思いますし、そのプロセスも非常に重要だと思ってます。

読売新聞:重ねてなんですけれども、吉村副代表のほうから誰がいいとかどなたがいいとか、そういうことはもう一切言わないという理解であらためてよろしいでしょうか。

吉村:はい。
大阪維新のメンバー、優秀なメンバーたくさんいますので、手を挙げる中で、それぞれ政策なんかも、あるいは方向性なんかも戦わせながらしっかり代表選挙をして、そこで決めればいいと思っています。
その話にあった馬場共同も今、共同代表ですから、もちろん有力な方の1人だと思ってますし、それ以外の方もやっぱりたくさん優秀な人はいますので、どの人がどうだと言うのは控えたいと思います。
控えたいというか、僕自身も一特別党員として参加をしていきたいと思います。

読売新聞:分かりました。
ありがとうございました。

立候補者の推薦人になるつもりもないのか

朝日新聞:朝日新聞の新谷です。
同じテーマで連日すみません。念のための確認です。
先日来、代表選に関して吉村さんご自身では、どなたかを応援したりするつもりは、また、許可が必要ということもまったくないというお話をされたと思います。
ただ、党の規約によると、やはり代表選にまず手を挙げる、立候補するに当たっても、30人の推薦人が必要ということでした。
このどなたかの推薦人に入るおつもりもないという意味でよかったでしょうか。

吉村:はい、推薦人に入るつもりはありません。
選挙で選ばれた人、その人をしっかり僕自身は支えていくということをやりたいと思ってます。

朝日新聞:ありがとうございます。
関連して、橋下徹さん、今はもう維新からは距離を置かれたとは思うんですけれども、先日、MBSさんのテレビ番組のほうで、大阪の地方議員の声として、国政政党と大阪維新を切り離してもいいんじゃないかっていうような意見も多いと。
また、政党交付金の使い方を巡って地方議員と国会議員の間でもかなり考え方が違ったり不平不満を持っていたりするので、松井さんがいなくなると、かなりもめだすんじゃないか、分かれていくっていうほうがすっきりする、というようなコメントをされておられました。
これに対して、現在、大阪維新の会の代表である吉村さんのお考えをお聞かせください。

吉村:まさに党の方向性としてどうしていくのか、これを決めるに当たって代表の選挙があるわけですから、その選挙で立候補した人がこっちの方向性でいこうというのを訴えて、そしてそれを戦わせて、そして1票単位の代表選挙をするということになります、立候補者が複数の場合は。
ですので選挙というのを通じてやる以上、これは選挙で決まった結果については従うというのは、僕は政党として当たり前のことだと思っています。

方向性について考えがあれば選挙で訴えるべき

もちろん政治家ですから好き嫌いあるのは当然です。
これが違うというんであれば、自らが代表として手を挙げて立候補すべきだというふうに思います。
何か大阪維新の会と日本維新の会が別々になる必要なんか毛頭ないし、要はそれが、橋下さんの意見はご意見だとは思いますけれども、1つの民間人としてのご意見だとは思いますが、ただ、じゃあこれどうしていくのかと考えたときに、いや、これは今の日本維新の会の方向性はこういくべきだということを思う人がいれば、これはやはり選挙で訴えるべきだと思います。
それが多数を占めるかどうかだと思います。
多数を占めたら、それはもう選挙やるわけだから、そこで一致団結をして、どんな結果であったとしてもみんなが従う。
僕はそれが選挙だと思ってます。
それができないようであれば政権交代に値するような政党にもならないと思うし、野党第一党にもなり得ないと思います。
こんな小さな所帯の中ですぐ分かれていくようなことになるんであれば、あるいは選挙の結果に従わないというようなことになるんであれば政党としてはなかなか存在しないだろうなと、し得ないだろうなと思っています。
政党の中にはみんないろんな意見がありますので。
政治家ってみんないろいろ意見違いますから。
その中でも維新の会の特徴というか、維新の会の強みの1つとすれば、やっぱり一致団結して進むと。
立憲民主党みたいにいろんな、党の中でいろんなぐちゃぐちゃ言うんじゃなくて、党のいわゆる代表については選挙をして、そして選挙で決まれば。
決まるまではもう議論はぐちゃぐちゃに戦わしたらいいと思うんです。
選挙で決まるまではそれぞれの方向性についてそれぞれが考える立候補者がぶつけ合って、それは僕、当然だと思いますが、ひとたび選挙をして、1票差であったとしても選挙で決まれば全員が一致団結してその代表を支えると。
これが僕は政党だと思ってます。
じゃないと政党の力ってなかなか付いていかないですから。
そういったものを、そういった観点からも、この選挙というのは非常に重要だと僕は思ってますし、その選挙の結果には従うべきだと思っています。
なので、僕はそういうふうに思ってるので、不満があるという人がいるんであれば立候補すべきだと思います。

大阪維新の会と国会議員団をつなぐ役割をどう果たしたいか

朝日新聞:ありがとうございます。
一方で、まだ代表をどなたがされるかは分からないですけれども、先日の府議団の総会の中でも、やはり大阪維新の会と国会議員団をつなぐ役割をぜひ吉村さんには果たしてほしいというような意見をおっしゃられる議員の方もおられました。
大阪維新の会として、国会議員団をつなぐ役割、どのように果たしていかれたいか、代表として。
そのお考えもお願いします。

吉村:これは新しく選挙で決まる人が執行部を決めると思いますけども、新代表が。
その新代表に求められれば僕は日本維新の会の執行部に入って、そして大阪維新の会の思いというのをきちんと日本維新の会の中で伝えていくという役割を果たしていきたいと思います。
これはもう今までもやってますので、これからもそれはやっていきたいと思います。
それは新代表の人が、吉村、おまえ要らないよと言われれば僕はそこに入るつもりはありません。
そうすると、僕はもう党の中で一生懸命まとめていくということもやらないと思います。

今回の選挙で維新の力をどう見せていきたいか

執行部に入るということは、やはりいろんな賛美両論あってもできるだけ組織として1つにまとめていこうというのが執行部の役割でもあるので、そういったものはしっかり僕自身も必要だと思うし、新代表を支えると、選挙で選ばれた新代表を支えようというふうに思っていますので。
その役割は、大阪維新の会の代表、そして大阪府知事をしてますが、そこに当然、集中するとしながらも、しっかりと大阪維新の会の考え方を新代表の下で伝えていく役割というのは、執行部に入らないとなかなか伝わりませんから、それはやっていきたいと思います。

朝日新聞:ありがとうございます。
先ほど新しい代表を選挙で選ぶ必要性について、そうじゃないと政党の力が付かないという発言、してくださいました。
これまでの維新、やはり創業者である橋下さん・松井さんが代表になっておられて、代表選、選挙という形で代表を選ばれたことはありませんでしたし、また、一般の有権者から見ても、どうしても維新イコール橋下さんや松井さん、今でいったら吉村さんのイメージ、どうしてもそういったある意味スターの方のイメージが強かったと思います。
今回の選挙で、維新という政党の力をどのように見せていきたいかというお考えもあらためてお願いします。

吉村:維新の中には著名じゃなくても優秀な議員はたくさんいます。
ですので、新しいリーダーを育てていくということも大切だと思ってます。
柱になるようなリーダーを育てていくということも、政党として強くなるためには重要だと思ってます。
自民党なんかはそういう人がたくさんいるわけですけども、日本維新の会、まだ生まれてそこまでたってない政党ですから、そういった意味で新しいリーダーを育てていくということも重要だと思ってます。
ですのでそのために何が要るかっていうと、やっぱり僕は選挙で決める、名前を書いてもらうということだと思います。
で、その名前を書いてもらって、その名前が一番多い人をみんなで支えると。
これは不満があったとしても、好き嫌いあったとしても新代表をしっかり支えるというのが僕は政党として当然のことだし、それができなかったら政党のメンバーとして、僕はいるべきではないだろうというふうに思っています。
ある程度固まりにならないと、それは自民党なんかと対峙できないですから。
そのためにじゃあ何が要るかっていうと、好き嫌いで決めるんじゃなくて、やっぱり選挙で名前を書いてもらって、維新の会の。

選挙で代表を選ぶことが非常に重要

僕は今、大阪維新の会の代表をしています。
大阪維新の会の代表になるときも松井さんからやってくれと言われましたが、僕は松井さんに言ったのは、これは選挙をやってくれという話をしました。
なので、僕は大阪維新の会の代表を松井さんから受けるに当たって、禅譲では受けないと、選挙でやりますという話をして、松井さんもそれを了解してくれました。
そして実際に選挙をやりました。
僕と同期の片山さんが選挙に立候補して、そして実際に投票用紙に名前を書いてもらって大阪維新の会の代表を今やってます。
これは単に、例えば松井さんから後継指名を受けて大阪維新の会の代表になったら、やっぱりそれは不満に思う人もたくさんいると思うけど、やっぱり選挙でみんなで代表を選んだということが僕は非常に重要だと思ってます。
ですので、大阪維新の会の代表を決めるときも創業者ではない僕自身が大阪維新の会の代表になった。
そして今も継続してやってます。
その正当性の根拠はやっぱり選挙です。
名前を書いてもらうということで新代表を、大阪維新の会の代表を務めてると。
だから僕は選挙は絶対に必要だと、僕から言いました。
やっぱりそう考えると、日本維新の会の新代表もやはり選挙で決めるべきだし、逆に選挙で決まればそれはみんなで支えるというような、好き嫌いあってもみんなで支えるというふうにしていかないと。
内部でなんか権力争いとか、なんか足引っ張り合いとか、後ろから鉄砲撃つとか、そんなことをやっているようじゃ自民党とは対峙できないですから、好き嫌いについての何かあるんであれば、これは自分がやっぱり選挙に立候補すると。
そして真意を問うていく。
その真意を問うのは地方議員であり国会議員であり、首長であり、一般党員の皆さんも全員同じ1票ですから。

決まったらみんなで支えていくべき

維新の会の、日本維新の会の代表選っていうのは特徴的なのが、全員1票ですので。
僕も1票だし一般党員の方も1票です。
2年間、一般党員であることというのが要件になっていますので、急に一般党員になっても票はないですけども、今からさかのぼって2年前から一般党員で応援してくれている人は1票。
僕も1票。
全員1票の中で代表を選ぶわけだから、選ばれた人をみんなで支えるという、この正当性の根拠ということについては僕は選挙だというふうに思ってます。
ただ、それに決まったらやっぱりみんなで支えていくべきなんじゃないかなと。
いくべきだし、そのための選挙だろうと思ってます。
その選挙をするに当たって、僕が特定の人の推薦人になることはないというふうに申し上げてあります。
ただ、推薦にはならないけども、その当選した人、選ばれた人をそのあとやっぱりしっかり支えて、大阪維新の会の声もきちんと届けて組織をまとめていくというようなことはしっかりやっていきたいと思います。

朝日新聞:ありがとうございます。
質問の趣旨が、政党の力、維新としての政党の力をどう、この選挙を通じてアピールしたいかということだったんですけれども、例えば一般党員の方も国会議員と同じように1票、同じ1票をお持ちというのは、自民党や立憲民主党とはまったく違うシステムだと思うんですけれども、なかなか現時点ではご存じの有権者の方も決して多くないと思います。
維新のそういった民主的なやり方を維新としてどう考えているかというのをどう、この選挙を通して伝えてきたいとお考えでしょうか。

吉村:それはこの選挙戦の中で、例えば討論会とか、さまざまな主張する機会ということをやります。
で、これは藤田幹事長が実際に手続きをやってくれているので。
そういった討論会とかさまざまなことを複数回やりますので、そういったものを、僕もそうですけど、1票持っている方がしっかり見て、誰が代表としてふさわしいかを見極めて投票する。
そういうことになると思います。
質問の趣旨、僕、ちゃんと答えられてますかね。
そういうことをやっていくことが、僕は政党としてやっぱり強くなっていく、団結して次の成長に向かっていくプロセスとして必要だと思ってます。

朝日新聞:ごめんなさい、政党として強くなっているプロセスを有権者に見ていただきたいという。

今回初めて創業者でない人が新代表に

吉村:いや、有権者というか、今回は新代表を決めるから、1票を持っている人の中でやるっていうような話じゃないですか、党内の。
それは僕もそうだし地方議員もそうだし、国会議員もそうだし、あるいは2年以上一般党員をやってくれてる方もそうだし。
その中で選ぶわけだから、もうその中の人にきちんと誰が代表として、新代表としてふさわしいのかというのを決める。
それは党内の、一般党員の皆さまを含めた党内の手続きであって、そして、もちろんそれはオープンでやっていきますけどね。
ただ、僕が思うのは、やっぱりそれで代表が決まれば誰であってもみんなで支えようということが重要だと思うんです。
今までは松井さんとか橋下さんなので、創業者だからもう黙示の上に、いや、これはみんなで支えようというのが共通認識として持てましたが、今回初めて創業者でない人が新代表になりますから、そういった意味では、僕が大阪維新の会の代表になったときと同じですけれども、創業者でないメンバーが代表になるときっていうのはきちんと選挙っていう手続きを経て、そしてその選挙が終われば、やっぱりみんなでちゃんとその人を支えようよということを強く意識していかないといけないだろうなと、党として強くなっていくためにはいけないだろうなと。
その新代表が選ばれたあと、そこから広く有権者の皆さんに訴えていくようなときは、その代表を基に、その先の話じゃないですかね。

一般の人々に選挙戦をどう見てもらいたいか

朝日新聞:すいません、質問の趣旨としましては、代表選というのは決して私たちも党内のことだけではなくて、もちろん1票をお持ちなのは党員だと思うんですけれども、自民党のこれまでの総裁選、あるいは立憲の代表選、もうかなり社会的に注目を集めました。
今回、比例で野党第一党を獲得した維新に対しても、党外からもかなり注目されると予想されるんですけれども、そういった党員ではない一般の方々に、この選挙戦をどのように見てもらいたいかという趣旨のお尋ねです。

吉村:もちろん重要なことなので、もう全てフルオープンにして、さまざまな討論会等も含めて全てフルオープンにして、維新の会の新代表がどういうふうにして選ばれていくのか、どういう考えを持っている人がやっているのかはぜひ見てもらいたいと思いますし、できるだけ見てもらえるように、いろんなことも、決して1票を持っている一般党員の中で小さくやろうというふうに思っているわけじゃなくて、それはもちろんフルオープンで多くの有権者の方に見てもらいたい。
その点については自民党の総裁選とか立憲民主党の代表を決める選挙と一緒だと思ってます。
中身がどんなふうにするかはちょっと、全国の街頭演説会までやるのかどうか、ちょっとそこは分からないです。
藤田さんが決めていきますけど、内部のオンラインでの討論会、あるいは若者を交えた討論会とか、いろいろやり方はあると思うんですけど、そういったものを積極的にやりながらフルオープンで、広く国民の皆さんに見ていただきたいと思います。

朝日新聞:ありがとうございます。

知事と執行部との両立は可能と思っているのか

大阪日日新聞:すいません、大阪日日新聞の椎葉です。
先ほど、次の代表に決められた方からの要請があれば執行部に入ることもやぶさかではないというお話をされてました。
大阪府知事のお仕事に専念するという形で代表選は出ないんですけれども、執行部との両立というのは可能ですというふうに思われておられるということでよろしいですか。

吉村:ええ、可能です。
もう今も僕、日本維新の会の副代表ですから、これをやってきてますので、可能だと思っています。

大阪日日新聞:ありがとうございます。
それから続いて、組織論的な話になってしまうんですが、今現状として大阪維新の会、先ほどの朝日さんの質問とも少し関連する話なんですが、大阪維新の会・日本維新の会とのパワーバランス的な話があると思うんですけれども、従来もそうなのかもしれませんが、大阪維新の会というのは、国政政党日本維新の会のいわゆる地域組織というふうな位置付けというふうな形でよろしいんでしょうか。

吉村:ええ、そういう位置付けでいいと思います、日本維新の会から見たら。
大阪の地においては地域政党としてしっかりやる。
日本維新の会から見たらそういうことになると思います。

大阪日日新聞:その中で、日本維新の会の政党、今度代表になられるという方は、やはり国政に通じている方のほうが、やはりふさわしいというふうに思われますか。

吉村:いや、そこはどういった方が、必ずしも国会議員でなくても、地方議員であっても首長であっても、僕は国政に対しての思いと、国政というか日本維新の会、国政政党をやっぱり強くしていくという思いがあり、選挙で選ばれたとすればその人が僕は最も適切な人だというふうに思ってますので、属性の資格みたいなのは僕はあんまり考えてはないです。

大阪日日新聞:ありがとうございます。

大阪と兵庫で比例票得票率が下がった。受け止めを

共同通信:すいません、共同通信の【キムラ 01:20:32】です。
ちょっと参院選の話に戻ってしまって恐縮なんですけど、比例で野党第一党の得票で、かなり全国的には維新の得票が伸びた一方で、足元の大阪と兵庫でも昨秋、秋の衆院選に比べると、比例票の得票率っていうのだけで見ると下がっているという現状がありまして、それの分析というか、今、現段階での吉村さんの受け止めと、あと、大阪維新の会の代表として今後の大阪維新の会としての課題とか、何か認識がありましたら教えてください。

吉村:得票率について、他党にしても大きく落としてるところもありますから、そういった意味では大阪や兵庫の得票率について、先の秋の衆議院選挙と比較してそんな大きな、優位になるような差ではないだろうというふうに思っています。
これはもう他党も含めた選挙自体が違うわけですから、あんまりそこを比較しても、立候補者の数も違うし選挙の制度も違うし、あんまり意味はないのかなと。
意味があるとしたら他党がどのぐらい増えて減ってっていう相対比較かもしれませんが、それと見る限り、何か維新の会が大阪・兵庫でというのは特にないと思っています。
僕自身も今回の国政選挙においてはほとんど大阪や兵庫に入りませんでした。
僕は現職の議員、そして大阪維新の会のメンバー、地方議員がしっかりと自分たちがやってきたことを訴えて候補者を支えて選挙をやったというふうに思っています。
僕自身は、皆さんご承知ですけど、京都・東京を中心に全国を応援に回ったと。
なかなか超重点区の京都・東京で結果が出せなかったということは、やはり僕自身にも大きな責任があるなというふうにも思っています。
ただ、大阪・兵庫については、何か得票率うんぬんっていうのはさっき申したとおり、特にはないです。
大阪維新のメンバー、一生懸命、浅田さん・高木さんを支えて、そして2人当選したわけですから、これは本当に有権者の皆さんにも感謝ですし、大阪維新のメンバーもしっかりやってくれたと、しっかりやられたというふうに思ってます。

共同通信:ほか、ある社はいかがでしょうか。
ないようでしたらこれで終わります。


(完)