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これから始めるペンデュラム召喚~Pビギナーに純【メタルフォーゼ】がオススメな3つの理由~

0.はじめに

本記事は、ペンデュラム(以下P)召喚の入門にメタルフォーゼが優れていることを宣伝する記事です。特に、マスターデュエルで初めてPに触るという方を想定してオススメポイントをまとめています。もちろん、OCGでP召喚してみたいという方にも概ね当てはまります。ただし、P召喚のシステム自体は説明していません。公式サイトやゲーム内のチュートリアルをご覧ください。どうぞよろしくお願いいたします。

1.短いまとめ

メタルフォーゼの良いところは以下の三点。上から順に重要です。
・覚えるテキストが少ない
・安い
・「慣れない段階での使い方」が分かりやすく、かつカテゴリ自体に拡張性がある

2-1.覚えるテキストが少ない について

「効果テキストが長すぎる」という理由でPモンスターやPデッキに苦手意識を持っている方もいると思います。筆者もその一人です。その点メタルフォーゼはなんと、メインデッキに入る7種類の内6種類が一言一句違わぬP効果を持ち、さらに内4種類はモンスター効果を持ちません。すなわち、共通P効果+2種類のモンスター効果という3種の効果を覚えるだけで、デッキ内の最大18枚のカード効果をカバーできます。他のPデッキはもちろん、Pモンスターの無いデッキと比較してもこのメモリーパフォーマンスの高さは随一です。Pスケールを覚える手間は避けられませんが、それでも全員1か8なのでマシな方です。実際のP効果については 2-補足. の節で軽く触れています。

2-2.安い について(マスターデュエル向け)

メタルフォーゼはカテゴリ内にUR1枚、SR3枚と光物が少なく、低コストで集められます(ほとんど全てがスペシャルパック「真竜皇に立ち向かう者」に収録、一部Nはレガシーパック)。しかもURは制限カードなので1枚あればよく、SR達も構築によりますが少数で済みます。後述の筆者の構築では全て1枚しか採用していません
従って、メタルフォーゼというカテゴリのためだけに必要なコストはほとんどありません。一応、もう1枚Pデッキで必須級のUR(「アストログラフ・マジシャン」)がありますが、これもまた制限カードなので1枚で済みます。それ以外は他のデッキも使える汎用的なカード(「増殖するG」や「灰流うらら」、各種リンク・エクシーズモンスターなど)が多く、使い回しが効きます。ただし筆者の構築ではそこまで汎用的ではないUR(「マジシャンズ・ソウルズ」)が3枚入っているためそこは少し注意。
また、汎用的なURカード群が揃っていない段階でも、 Pモンスターとそれを手札に加えるカード(「苦渋の決断」や「召喚師のスキル」など)を全力投入 という構築プランも取れます。これは単に妥協してるわけではありません。展開のパワーと突入率を高めるためにPカードの濃度を高めるという行為はPデッキでは普通のことです。また、メタルフォーゼの場合同じ効果を持つカードが増えることになるので、安定性の上がり方は他のデッキの比ではありません。

2-補足. 一部のカード効果

第三の利点では、実際のデュエルに視点が移行します。従って、先に簡単なカテゴリ解説を挟みます。ご存じの方は 2-3.「慣れない段階での使い方」が分かりやすく、かつカテゴリ自体に拡張性がある について まで飛ばしても構いません。

概要と共通P効果
メタルフォーゼは、メインデッキに入るPモンスター、魔法罠、EXデッキに入る融合モンスターで構成されたPと融合の混合テーマです。後に2種類のリンクモンスターが追加されました。メインデッキに入る7種類の内、6種類のモンスターが以下のP効果を持ちます。
1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊し、デッキから「メタルフォーゼ」魔法・罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。
この効果により、安定してデッキ内の魔法・罠をフィールドにセットしながら、EXデッキにPモンスターを溜めることができます。EXデッキに溜めたPモンスターをP召喚しながら融合召喚・リンク召喚の素材を用意するというのが基本の戦術です。

魔法罠カード
メタルフォーゼ魔法カードと罠カードについて、本記事の目的に沿って最小限の解説だけ行います。

錬装融合(メタルフォーゼ・フュージョン)
通常魔法
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分の手札・フィールドから、「メタルフォーゼ」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。②:このカードが墓地に存在する場合に発動できる。墓地のこのカードをデッキに加えてシャッフルする。その後、自分はデッキから1枚ドローする。
融合します。②の効果凄いですよね。筆者はこのカードの情報が出たとき遊戯王も凄いところまで来たなと思いましたが、今となっては遠い昔の話です。共通P効果でデッキからセットし、発動後自らデッキに戻り損失を回収した後次の出番に備えてくれます。

メタルフォーゼ・コンビネーション
永続罠
①:1ターンに1度、融合モンスターが融合召喚された場合、その融合モンスターよりレベルが低い、自分の墓地の「メタルフォーゼ」モンスター1体を対象としてこの効果を発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。②:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「メタルフォーゼ」モンスター1体を手札に加える。

①も重要ですがここでは②についてだけ。フィールドから墓地へ行くことでメタルフォーゼモンスターを供給します。従って、ターンを跨ぎますが以下の動きが可能です。
1.共通P効果でコンビネーションをセット
2.次のターンにコンビネーションを発動
3.表になったコンビネーションを共通P効果で破壊
4.(3.で使用したモンスターと異なるPスケールを持った)メタルフォーゼモンスターを手札に加える
Pテーマ最大の課題である「上下スケールの調達」を(時間はかかるとはいえ)カテゴリ内で自然に行ってくれます。

他にも魔法罠はありますが、とりあえずここではここまでにしておきます。
また、7種類目のモンスター(「メタルフォーゼ・バニッシャー」)が持つ固有のP効果や、メインデッキに入る効果モンスター(「メタルフォーゼ・ビスマギア」と「メタルフォーゼ・メルキャスター」)が持つモンスター効果などもありますが、本記事の趣旨から逸れるので泣く泣く省略します。一言でいうなら強い効果です。

2-3.「慣れない段階での使い方」が分かりやすく、かつカテゴリ自体に拡張性がある について

本題に戻ります。上述の通り、メタルフォーゼでは大量の共通P効果で安定してコンビネーション(後続のP)と錬装融合にアクセスできます。これにより慣れるまでは「コンビネーションを置いて破壊しスケールを揃えP召喚・融合召喚」という戦略だけ念頭においてデュエルを進めてもそれなりの動きができます。これが「慣れない段階での使い方」が分かりやすいという言葉の意味です。やはり慣れないうちは分かりやすい指針とそれに従った感覚的な動きが取れる方が分かりやすくて良いです。もちろん、慣れてくるとできることとできないことが分かるようになり、構築やプレイの修正案を考える段階に向かえます。余談ですが、この「集めて溜めて召喚」という感覚は他のPテーマでも共通しがちで、ここで鍛えておくと後々便利です。
また、メタルフォーゼというカテゴリは 1-8という広いPスケール設定と、自分のカードを破壊する効果(しかもタイミングを逃す要因にならない)という二つの特長により、非常に沢山のテーマと組み合わせることができます。召喚権が足りないテーマや、墓地へ送られた時/場合、破壊された時/場合に発動する効果を起動したいテーマなどはもちろん、大変多くのカードやテーマと連携できます。コンビネーションの存在によりP1枚と的1枚からでも次のターンには上下スケールが揃うことの影響も大きいです。また、他のPテーマと合わせて高速展開デッキを作ることもできます(筆者の構築は中速型ですが、どちらかというと高速型の構築の方が人気です)。その広すぎる拡張性から、初めてのPデッキとして色々覚えた後は、自分が他で使っているテーマと組み合わせることも可能(正確には、他のPテーマより可能性が高い)です。これがカテゴリ自体に拡張性があるという言葉の意味です。素直な動きで基本を覚えた後、自分の好みに合わせて使えるというのはとても実用的かつ気分が良くオススメです。

3.サンプルレシピ

筆者の構築及び細かい解説が過去記事にあります。OCGでは最新のカードを使った版の使用感が別記事にありますが、マスターデュエルのカードプールに合った構築は前者です(後者の記事で対面感を書いているデッキの多くが未だマスターデュエルには実装されていないという問題もあります)。個人的な意見で恐縮ですが、後者の構築を使える未来が今から楽しみで仕方がありません。もちろんこれはそれなりにURなども詰め込まれており、動きも繊細でPビギナーにそのまま勧められるレシピではありません。無責任な表現かもしれませんが、慣れるまではメインに関連カードを詰め込んでPと融合を繰り返すデッキが良いと本当に考えています。あくまで参考品(及び過去記事の宣伝)です。ちなみに筆者はまだEXデッキの一部リンクモンスターを手に入れておらず、空いた枠を利用してゴシップ・シャドー採用型を試しているところです。
(01/23追記) ゴシッ・プシャドー採用型でプラチナ tier1 まで来ました。Pビギナー向け宣伝記事としては趣旨が異なりますが、しっかり練ればそれなりに戦えることの目安として添えておきます。

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4.サンプルリプレイ(随時更新)

筆者(ID: 320-117-332)がマスターデュエルで撮った何本かのリプレイを公開しています。フォローなしでもプレイヤー情報からリプレイを再生できるので、具体的な動きなどが気になる方はご覧ください。なおミッション消化のため一部不自然な動きをしている部分があります。普通にプレイミということもあります。ご了承ください。 録画したものを Youtube に置く形に変更しました。こちら( https://youtube.com/playlist?list=PLX44RHVtmboeHqw8VrQxn7MR9UDFIkiXi ) をご覧ください。なお当該アカウントをリプレイ置き場以外の用法で使う予定はありません。また、近い将来当デッキのリプレイを増やすかは未定です(現在はランク戦にて他のデッキを使用しているため)。イベントではよく使うのでイベントレギュレーションの動画は増えるかもしれません。
2022/01/22 04:19:57 (VS【恐竜サンドラ】)や 2022/01/23 19:10:26 (VS【@イグニスター】)は、中速型構築なりの上振れ展開(「バオバブーン」と「マジシャンズ・ソウルズ」が両方先攻で通る)の例で、やり取りはほとんどありませんがこのデッキの最大値が分かります。
一方後攻時の最高展開(バオバブーン+ソウルズ+メタル4枚)は 2022/04/02 04:18:46 (VS【転生炎獣】)で見ることができます。
2022/05/03 21:23:07 は長期戦サンプルとしてのVS【エルドリッチ】です。VS【エルドリッチ】の後攻は 2022/01/23 18:33:22 のように捲ります。スキルドレイン+御前試合程度なら、2022/03/15 13:50:41 のように処理します。
対罠デッキ以外でやり取り/捲り合いがあるのは 2022/05/07 00:58:14 (VS【召喚ドラグマシャドール】)や 2022/05/07 00:25:23 (VS【召喚デスピア】)です。
2022/04/10 16:50:32 (VS【シンクロ召喚】)は初手にメタルが3枚しかない場合のサンプルです。

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