日傘

同じように 同じものを見て
生きてきたはずなのに
いつのまにか
君が見ているものが
わからなくなって

言葉を尽くしても
君の背中は遠くなり
涙 隠すように
差した日傘 影を落とす

そっと 今 願う想いが
ふわり 風に乗って
舞い上がり
空を見つめる
君の 肩に 髪に
届きますように

同じように 今日もまた
君の指先を見つめてる
美しいまま 落とされる花
拾われることなく 散って

溜め息の余韻に
君の気持ちが見えてしまう
もう 会えなくなれば…
不意に過る 黒い雨雲

静かに揺れ出す想いが
雨に打たれ 力 無くしても
晴れ渡れば そこには
優しい笑顔あると信じてる

そっと 今 願う想いが
ふわり 風に乗って
舞い上がり
空を見つめる
君を包み込んで
守りますように

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