弱虫

憧れてる、のに 隠して
褒められたくて、がんばって
認められて、も そこまで、で
近付けなくて、諦めて

君以外は見たくない、と
身に付けたはずの鎧は
脱ぎ方 忘れて
棘が増えてゆくばかり

見ているだけでいい、なんて
本当の私 ただの弱虫
はらはらとこぼれ落ちてゆく
想い 拾うことも出来ない

それ以上は言わないで
見抜かれてて、嬉しくて
でも、心は開けなくて
開けようとなんて、しないで

誰かの声 待っていた、とか
気付きたくないと目を伏せ
冷たい言葉で
自分さえも傷つけて

届かない辛さ、知っていて
見ようとしない ただの弱虫
好きになって貰えるような
優しさ持てたなら、いいのに…

涙、なんて ほうっておいてよ
拭ってくれた 手の温もりが
少しずつ動かし始める
君、じゃない
新しい世界…

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