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バックカントリー初心者なら知っておきたい基本的なギアの選び方③失敗しないザック選び

さてさて、このシリーズを更新するまでにとても長い時間が経ってしまいましたが、本当にこんな記事を見てくれるのか?なんて考えてたらやる気を失ってしまい書けなかったという言い訳だけ冒頭でさせてください…

少し秋めいてきたこの頃、冬のギア探しを現在スタートしてきた方がいると思うので今回はパック(バックパック)の話をしていきます。



僕が今まで使用してきたものと、周りの滑り手の皆さんが使っているパックの傾向を踏まえて上記の目次にあるポイントをおさえて書いていきます。


ポイント①-容量

どのくらいのリッター数を準備すればいいのか分からないという悩みを抱えている方はまず自分がどのくらいの行動時間を要するのか考えてみましょう。

特に最初始めるときはガイドを頼んで行うかもしれませんね。
その際基本的には初心者向けのツアーを組んでくれるガイドさんがいらっしゃいます。基本的な道具の使い方や危険を避けるための必須ポイントなどの講習後、実際に登って滑ってみましょう!というのが多いパターンかと思われます。
また、最初のうちはコースをガイドさんがコーディネートして行動時間が約3~4時間になることが私の場合多かった経験があります。
その場合ちょうど良いサイズが30L付近のサイズでした。
2種類のサイズを使用しながらツアーに参加したり、仲間内でBCに行くことが増えた時もとても重宝したサイズです。

もしレベルアップして行動時間が増えるようならもう少し大きめのサイズにしてもいいでしょう。
鳥海山で行動時間が9時間弱かかる山行の時は38Lのパックで食べ物や飲み物を大量に入れても余裕があるくらいでしたので、長時間山に入ることが増えてくる場合は40L弱が適当なサイズかなという感想です。※あくまで個人的な意見。

【まとめると】

  • 約30L⇨最初買うならこのサイズが適当。1DAYツアーで一番使い勝手良いサイズ。

  • 約40L⇨行動時間が長くなってきたら適当なサイズ。長時間ツアーに参加するようになれば最低でもこのくらいは欲しい。



ポイント②-作り

  1. コンパートメントの位置

  2. パック内部へのアクセス

コンパートメントの位置はとても重要!
なんの話?となるかと思おうので念の為補足。
ゾンデやスコップ、シールなどを入れるスペースで人によっては行動食やウェア(ジャケットを脱いで行動する場合)を入れたりします。
個人的にこのコンパートメントの作りはゾンデ/スコップを入れるスペースがしっかり区切られている方が使いやすかったです。
ハイクアップ中や滑ってるときに中の荷物が動きにくいことは、ストレスになりました。

内部へのアクセス、ここは一番重要!
背面からのアクセスができるか否か、なぜそんなこと気にするのか。
理由としては取り出しに時間がかかる場合は、歩いて疲れている状況だと正直なんで飲み物取り出すのにこんな時間かかるんだ!ってパックに八つ当たりしてしまいます笑

この2点だけでも押さえられればパック選びで外すことはないでしょう。



ポイント③-重さ

長時間行動するのであれば1グラムでも軽い方がいいです。
ウェアや板の重さとパックの重さ、体重の負担がかかる足への疲労を少しでも減らすことで滑る時のストレスや楽しめる度合いが違ってきます。
僕は今のパック(下記に使ってるモデルの紹介してます)にしてからちょっと後悔してます😅
生地が強い分、重さが出てしまうのは仕方ないのですが長時間の行動が多くなった近頃は疲労感が倍になってるなと感じるくらいです。
サクッと山を滑りたい日なんかはできるだけ身軽に動きたいものですよね。



おまけ-こんなパックってどうなの?

僕が現在使用しているのは、Plus One WorksのIRWAK 38L
このパックは僕が仙台にいた頃に先輩が使っていたこと、マネージャーの繋がりで入手がしやすかったことが決め手で購入したモデルです。
作り的にはスキーというよりもボーダー向けのパックデザインで、登るときに使用する際はダイヤゴナルの形が作れない使用で、基本的にAフレームでしかスキーヤーはパックに板を装着できません。

そんなパックを使っていて大丈夫?なんて質問がありそうですが、全く問題ないです。
なぜなら「そんな過酷な背負い方をする状況にないから」というのがシンプルな答えです。
板をパックに装着する主なケースとしては、斜度がキツくシールが効かない場面や、アイシーでブーツにアイゼンを装着する場面が考えられます(アルパイン要素を含む状況がありますが、僕はアルパインスキーヤーでもなく、基本的な状況を説明するので、そういったシチュエーションで使用する方はご自身でお調べください)

そんな場所に出会すことは多くはないです。
ラッセルが必要で斜度がきつい状況にそもそも初心者が入ってはいけないこと、ガイドさんが初心者の方をそんな所に連れて行くことはありません。

ですので、基本Aフレームしか作れないパックを使用している私は全く問題ないのです。
1人で山に行き傾斜がきつい所でも基本Aフレーム、ラッセルした時も基本Aフレームで直登するスタイルだったということもありますが😅

もしダイアゴナルできないなーなんて迷ってる方いましたら参考になれば嬉しいです。


https://a.r10.to/hURBsZ

僕が今年買うならリーズナブルなこのパック。
日帰りでBCへのアクセスもいいのであれば、24Lで十分。

もし長期ツアーであれば僕はクレッタルムーセンのトゥルード。
機能性もですが、リサイクル素材を使用していることは全ての滑り手が行える小さな環境活動だったりもします。

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