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【自宅で名作映画を観よう#2】

前回は、"ローマの休日"という、誰もが知ってるベタベタな名作映画を選びました。
今回は、”ローマの休日”の主人公オードリー・ヘップバーンと並んで、歴代の美しい女優として必ずといっていい程名前は挙げられ、誰もが知っている。でも、実は作品は観たことがない。(かもしれない)

そんな女優の代表作とも言える映画を観ていきたいと思います。

お熱いのがお好き

マリリン・モンローの美しい姿とともに、誰もが、あ〜あの(扇情的な)音楽ね!とすぐに思い出せると思います。
ただ、そういえば、どんな映画か知らなかったなぁ。と思い(私だけかもしれません)、自宅映画してみました。

てっきり、恋愛ものかと思ったのですが、コメディです。
基本的には、終始笑って観られます。
マリリン・モンロー以外の、主人公たち(トニー・カーティス、ジャック・レモン)の女装姿も、ただただ笑えます。


さて、まあコメディなのでネタバレとか言っても仕方がないですが、できるだけストーリーには触れずに、感想を書いていきたいと思います。


そもそも、マリリン・モンローの魅力というのは、何なのでしょうか?
単純に、綺麗とかセクシーとか、そういう言葉で表すことができないものを、この映画からは感じました。

あくまで映画上のキャラクター、”シュガー”に対する受け止め方ですが、
(当時の)一般大衆が求めている”チャーミングな、おバカなブロンド”というステレオタイプ(あんな適当な女装を見抜けないわけ無いだろう 笑)

その一方で、全ての真実を知ったあとでも、その愛を信じ、行動するという”芯の強さ”

その両面を、コメディの中で上手く演じているという印象を持ちました。

そして、最後のセリフ。
主人公の2人でも、マリリン・モンローでもない人物の言葉で締めくくられます。

”Nobody's perfect”(完璧な人間なんていないよ)

コメディタッチに描かれている中でも、非常に印象に残る非常に重たいセリフです。

勿論、ストーリーと合わせて色々な愛の形がある(和訳された”お熱いのがお好き”の、原題は”Some Like It Hot”。”Some”なので、誰もが”お熱いのがお好き”な訳ではない)というだけかもしれません。

しかし、これは仕事や人間関係、ひいては人生にも通じる言葉ではないでしょうか。

私は、ロールモデルとなる人物を定める際にも、どうしてもその人に完璧を求めてしまっていました。そして、自分自身も、なんとか完璧な人間になりたいと思っていました。

しかし、”完璧な人間なんていないよ”。

その人の、長所も短所も含めて、好きになる。
自分自身をも、短所を含めて、好きになる。

そんな考え方を許してもいいんだ。
そんな風に、少し気分が楽になった映画でした。

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