なぜ、貧困・格差の問題に取り組まないといけないのか?
昨日、「貧困・格差の問題に取り組むために、絶対に変えないといけない2つのもの」というnoteを書かせていただきました。
しかし、そもそもなぜ、貧困・格差の問題に取り組まないといけないのでしょうか?
もちろん、政治リーダーや、社会課題に立ち向かう企業・NPO等であれば、貧困・格差は解決すべき課題の1つです。
しかし、多くの一般市民にとって、貧困は自分が陥らないように努力をしていれば良い問題ではないでしょうか。
私にとっても、貧困・格差の問題は、研究対象とするテーマであって、それをどうにかしてやろうとは思っていませんでした。
以前はそれで十分だったかもしれません。しかし、その常識は新型コロナの前に脆くも崩れ去りました。
もし、貧困の人が今以上に増えてきて、通常の衛生環境を保つことができなくなったとしたら。
そして、その人々は蓄えもないので、働かないわけにはいかず、多少の体調不良でも街に出てきて働きます。それによって巻き起こる感染拡大。
それは、今回の新型コロナの比ではないかもしれません。
貧困・格差の問題をそのままにしておくことは、そんなリスクを目の前にして、何もしないことと同じです。
東日本大震災後には、大津波や原発に対して、それまでの常識を打ち破られたことから、資金を投入して新たな対策を講じました。
今回の新型コロナでは、何の対策を取るべきでしょうか。
もちろん、医療や薬関係の対策は必ず取るべきでしょう。
しかし、それだけでなく、大きなリスクが見えてきた貧困・格差に対して、我々一人ひとりが対策を考えていかなければならない。
そんな思いを胸に、進んでいきたいと思います。