マガジンのカバー画像

貧困・格差に対する一考察

9
運営しているクリエイター

#貧困

【格差・貧困についての論文を読む#4】

これまで読んできた、格差・貧困についての論文は、如何にして”格差・貧困の度合いを測るか”が主眼になっていました。

ジニ係数だったり、相対的貧困率だったり、剥奪指標だったり。
(それぞれ、以前の記事にリンクします)

それでは、”貧困だ”となったあとに、どの様に対処していくべきなのか。
これまでも見てきた、”子どもの貧困”に対して、実際にアプローチを検討している論文について、見ていきたいと思います

もっとみる

【格差・貧困についての論文を読む#3】

前回は、都道府県別の”子どもの貧困率”について、国勢調査や社会生活統計指標、就業構造基本調査などのデータの何が影響しているのかについて、論文を読みました。

その中で上がった1つの課題が、「推定方法によって貧困率が結構異なってくる」ということ。

そもそも、「貧困である」というのは、どういうことなのでしょうか。

多く使われている指標(先の論文でも)に、「相対的貧困率」というものがあります。

もっとみる

【格差・貧困についての論文を読む#2】

格差・貧困と一言で言っても、様々な問題があります。

前回は、初回ということもあったので、現状の格差を数値で知ろうと”全体”から入りましたが、今回からはより具体的なテーマに絞って検討していきたいと思います。

格差・貧困として、最も私が「なんとかしたい」と思うのは、”子どもの格差・貧困”です。
5年くらい前の調査ですが、”今を生きる若者の意識”として、内閣府が公表したものがあります。

それによる

もっとみる

【格差・貧困についての論文を読む#1】

noteを通して私が実現したいこと2で書いた通り、毎週1本くらいは論文を読んで、その内容についてまとめる・自分の見解を述べるということをしていきたいと思います。

とはいえ、論文を読むなんて学生の頃以来なので、そもそも何を読めばいいかから探し回りました。

明確に”これ”と対象を絞ることはしませんが、まずは日本の論文データベースとして最も有名なCiNii Articlesから、”貧困”や”格差”を

もっとみる
なぜ、貧困・格差の問題に取り組まないといけないのか?

なぜ、貧困・格差の問題に取り組まないといけないのか?

昨日、「貧困・格差の問題に取り組むために、絶対に変えないといけない2つのもの」というnoteを書かせていただきました。
しかし、そもそもなぜ、貧困・格差の問題に取り組まないといけないのでしょうか?

もちろん、政治リーダーや、社会課題に立ち向かう企業・NPO等であれば、貧困・格差は解決すべき課題の1つです。
しかし、多くの一般市民にとって、貧困は自分が陥らないように努力をしていれば良い問題ではない

もっとみる
貧困・格差の問題に取り組むために、絶対に変えないといけない2つのもの

貧困・格差の問題に取り組むために、絶対に変えないといけない2つのもの

これまでのnoteでも、貧困・格差については、少しだけ触れさせていただいてきました。
・すべての男の子の青春映画を観て、格差について考える
・自分の"常識"を変えていくことは、未来の社会を創り出すこと

この、貧困・格差という問題、何か1つの特効薬の様な解決策があるわけではありません。

ただ、絶対にこれだけは変えないと解決しないというものがあります。

それは、”政治”と”空気”です。

本日は

もっとみる
自分の"常識"を変えていくことは、未来の社会を創り出すこと(韓非子)

自分の"常識"を変えていくことは、未来の社会を創り出すこと(韓非子)

これまでのnoteでも取り上げてきた様に、今我々が感じている課題や、抱いている希望などに対して、古典は全く違った面から一つの答えの方向を示してくれるます。

それは、自身の問いに対しての明確な答えではないかもしれません。
しかし、明確な答えを教えてもらっても、それでは他の問いに対しての応用が効かなくなります。
それよりも、古典によって示された方向性から、今の自分自身の問題に当てはめていく方が、他の

もっとみる