トリックアートの気まぐれ御朱印散歩の旅 その12(大法恩寺)
さて大法恩寺で
今回からは上京区の寺社を探訪いたしましょう。まずは、北野天満宮のやや北にある大寺院の「大法恩寺」です。京都人には通称の「千本釈迦堂」のほうが分かりやすいと思います。アクセスは市バス206か59、46系統の「乾隆校前」または「千本上立売」下車徒歩数分です。あるいは、「北野天満宮」から徒歩15分程度、西大路通りの「平野神社」からはやや遠く東へ徒歩約30分ですね。上京区の住宅密集地「西陣上七軒地域」内に囲まれた大寺院です。住宅地を歩いていると急に大寺院が現れるのでビックリします!またこれよりすぐ北には「千本えんま堂」というこれも有名な大寺院がありますので紛らわしいです。こちらは「引接寺」といい、以前ご紹介しました「六道珍皇寺」と同様に小野篁の創建と伝わりますので平安中期の創建となります。境内には可愛らしい「紫式部像」もあり今年の大河ドラマのおかげで参拝客も増えたと聞いております。詳しくはまた別の機会で取り上げようと思います。
すが、創建は鎌倉時代初期、奥州藤原氏全盛期当主である藤原秀衡の孫(この創建時には奥州藤原氏は滅亡)と伝わる「義空上人」。
当本堂は度重なる戦火をくぐりぬけ、京都市内最古の木造建築物として国宝指定。ご本尊の行快作重要文化財「釈迦如来坐像」その他快慶作と伝わる仏像の他、重文指定の宝物等が豊富です。
また境内には本堂建築時の棟梁の妻であり、後の建築史に画期的な影響を及ぼす重要アドバイスを夫に与えた後自害したと伝わる「おかめ」像や、「布袋」像などが点在しています。また冬の大寒頃には、京の有名風物行事である通称「大根炊き」(ダイコダキ)が執り行わます。これを食べると万病封じのご利益があると言われます。
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