指導者として
みなさん、こんにちは。
今日は自分にとって考えさせられる事件が起きたのでnoteに書き留めておこうと思います。
先日行われた
『全日本ユースフットサル選手権 東海予選』
クラブにとっても子供にとっても大事な大会。子供たちの目標は
『全国優勝』
それを達成するポテンシャルはあると思っていますし周りからも期待されていました。
その挑戦の最中に起こった事です。
東海予選の1次リーグでの出来事です。
同組は岐阜県代表と三重県代表です。
各県、フットサル育成年代の環境や事情はどうであれ、県の代表です。
1試合目(10-4-10)
vs岐阜県第2代表
6-0
2試合目(10-4-10)
vs三重県第3代表
47-0
問題は2試合目です。
スコアは間違いありません。
公式記録です。
このスコアに何を感じるかを皆さんに問いたい。
私は2試合目が始まる前からこうなることを想定していた。
というより容易に想定できた。
フットサルの指導者として何が正しいのか大会が終わっても分からない。
今でも考える。
彼らからフットサルの楽しさを奪ってしまったのではないか。
三重県の繁栄を阻害してしまったのではないか。
きっと彼らはフットサルが楽しくてやっていて大好きだからプレイしているのだと思う。
そんな楽しいフットサルで自分達は彼らを傷付けてしまったのではないか。と。
これはあくまで仮定だが
三重県は予選を実施するチーム数が集まらず募集、もしくは連盟にお願いされて出たのではないか。
仮にそうだとしたら彼らは完全に被害者だ。
きっとフットサルを嫌いになってしまう。
それを決定付けたのは自分だ。
本当に胸が苦しい。
試合前、自分は子供たちに課題を与えた。
パススピードのアップとゴール前はダイレクトで選択できるくらい早い決断と早い準備。
これはあくまで相手の事を思ってとか情けを掛けているわけではない。
自チームが全国出場をつかみ取る為に、準決勝、決勝でのシンキングスピードでやることでレベルアップとテンポアップを計った為だ。
自然とミスは多くなるだろうし、頭の負荷を上げるために取り組んだ。
それでもこうなった。
自チームの選手は遠慮なしにゴールを決めていく。
自分は葛藤した。
日本では『どんな相手に全力でなければ失礼』という文化がある。
その文化が私を悩ませた。
手を抜けと選手に伝えることもできない。
かといって全て出し切ってしまえばもっと点差は広がっただろう。
課題を与えてコントロールするにも限度がある。
試合からかけ離れた難題をだせばそれは選手にも伝わる。
自分には2つの課題が精一杯だった。
何もできなかった、監督としての力量が足らなかったのだ。
しかし三重県の彼らは最後までクリーンに試合を進めた。
嫌気がさして蛮行に走ったり競技を放棄しなかった。
ボールを奪う為に走り、身体をぶつけ。パスを繋ごうとし、ドリブルで抜こうとした。
彼らは一流だと感じた。
フットサルに真摯に向き合い、この試合で何かしようと意思を感じた。
私は彼らをリスペクトしている。
だからこそ彼らがフットサルをやめてしまったら私はかなしい。
彼らにはフットサルを続けてもらいたい。
できる事なら教えたいしチームに入れたい。
それくらい心が成熟している集団だった。
皆さんはどうすべきだったと思いますか?
是非、意見を聞きたいです。
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