タブレット肥料とは?代表的なマグアンプKを例に詳しく解説
肥料の世界ではさまざまな技術革新が行われていますが、その中でも注目されているのが「タブレット肥料」です。従来の肥料とは異なる形状と特性を持つこの肥料は、多くのガーデナーや農家の方々にとっての新しい選択肢となっています。今回は、タブレット肥料の魅力とその効果について詳しく解説していきます。
1. タブレット肥料とは?
タブレット成形法、またはブリケット方式とも呼ばれるこの製法は、弊社が初めて肥料製造に成功した革命的な方法です。このタブレット型肥料の最大の特徴は、有機質肥料の変質が無く、粒径の均一性が高いこと。これにより、手にも機械にもやさしい取り扱いが可能となりました。さらに、有機質原料100%の肥料から、無機化学肥料や機能性成分を配合した製品まで、多種多様な製品の製造が可能となりました。
2. マグァンプK: タブレット肥料の代表格
「マグァンプK」という名前を聞いたことがある方も多いかと思います。実は、このマグァンプKは1966年に日本で初めて発売されたタブレット肥料であり、その優れた効果により、現在も多くのガーデナーさんに愛されています。創業者である村上博太郎社長がアメリカでこの肥料と出会い、「このすばらしいマグァンプKを家庭園芸普及のために是非、日本で広めたい」という思いから輸入を開始しました。
しかし、発売当初は、日本の園芸業界や一般のユーザーからの理解を得るのは困難でした。当時の日本では、元肥として有機肥料が主流であり、新しい形状のマグァンプKの価値がすぐには理解されませんでした。しかし、その後の普及活動を経て、徐々にその効能が認められるようになり、現在では50年を超えるロングセラー商品となっています。
3. マグァンプKの使用方法と効果
マグァンプKは、その一粒の中に多くの有効成分を凝縮しており、その効果は長期にわたって持続します。特に、植え替えや植えつけ時に土に混ぜ込むことで、植物の生育を劇的に良くすることができます。使用する際のポイントとしては、まず水に溶けやすい成分が溶け出し、次に微生物や根から出る酸などによってゆっくりと溶け出る成分が効果を発揮します。このため、一度土に混ぜ込むだけで長期間にわたって効果を持続させることができ、肥料やけの心配も少なく、過剰施用のリスクも低減されます。
商品の特長:
マグァンプKは、水に溶ける成分と水に溶けない成分が一粒の中にバランス良く含まれています。
その使用方法は非常にシンプル。植えつけや植え替え時に土に混ぜ込むだけです。
ゆっくりと効き続けるため、一度の施肥で約1年間の効果を期待することができます。
注意事項:
植えつけ、植え替え時に土に混ぜ込むことを推奨します。
用土1Lあたり2~8gが使用量の目安となります。
一部の植物、例えばラン類には、土に混ぜ込むのではなく、置肥として使用することをおすすめします。
まとめ
タブレット肥料は、その形状や特性、そして長期的な効果によって、従来の肥料とは一線を画す存在となっています。特に、マグァンプKのようなロングセラー商品は、多くのガーデナーや農家の方々に支持され続けています。今後も、このような革命的な肥料が園芸の世界に新しい風をもたらしてくれることでしょう。
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