アボカド耐寒性・害虫・収益・注意点を報告書を見てまとめた
鹿児島県農業開発センターという機関から「暖地におけるアボカドの栽培技術」という報告書が公開されています。
これがとてもためになる情報がいっぱいありました。リンクを貼っておきます。下記の内容はこのリンク先にある情報になります。
こういったお役所などから出されている報告書はデータに基づいて書かれていることが多くとても勉強になります。忘れないようにこちらのNoteにも内容を書いておきます。
あとPDFなのでパソコンに保存していつでも見れるように大切に保管しておきます。
耐寒性について
鹿児島で栽培されている品種は「ベーコン」「ピンカートン」「メキシコーラ」の3種類だそうです。ぼくらが普段スーパーで見ているアボカドというのは海外産で、あれの品種は「ハス」と言います。
耐寒性としては以下の温度だそうです。
ピンカートン:-2.6℃
ベーコン:-5.6℃
メキシコーラ:-8.6℃
なお安定性を考慮すると、育てる環境としてはピンカートンは0℃、ベーコンは-3℃以下にならないような地域で育てることを推奨されています。
やばい害虫
アボカドにつく害虫がいくつかある中で特にやばいのが「チャハマキ」だそうです。オリーブにも付くハマキムシです。
コンフューザーNが効果があるそうです。コンフューザーNというのは信越化学工業という会社から出ているものです。
殺虫剤ではなく、交尾をさせなくすることで害虫を大量発生させなくするという仕組みのようです。
アボカドの収益性
アボカドの収益の見込みについても試算が公開されています。
前提としては5~7m x 5~7m = 25m2 ~ 49m2の面積で計算がされています。この生産面積で育てられるアボカドの数は20~40本です。
これはあくまで試算ですが...
植栽後10年で収穫できる量を600kg/年で1,000円/kgとして600,000円/年の収益になります。そして経営費≒385,000円/年だそうです。
つまり利益としては≒215,000円/年となります。
まとめますと、25~49m2で20~40本育てます、10年後の収穫で600,000円/年の収益、経営費が385,000円、利益は215,000円/年
と見込まれます。
ちなみにここからは私の考察です。70m x 70mなら4,900m2、アボカドが400本、利益は21.5百万円/年となります。結構良いですね。
なお普通固定費というのは規模が大きくなっても比例して大きくなるわけではありませんので、経営費はもう少し低いので、もっと利益があるのかもしれません。
国産のアボカドはなかなか面白そうな予感がします。うちは九州ではなく本州なので鹿児島よりも気温は高いので、そこが課題ですが挑戦したいと思っています。
というのもアボカドめっちゃ好きなんです。
技術的な注意点
あと植栽などの注意点として以下のような内容が書かれていました。まとめるとこういった内容です。
今後のヒントになりそうな気がしますので簡単にもれなく記載しておきます。
・アボカドの初結実は5~6年が必要
・植え付けの際に、根を取らずに植え替える
・根は浅いタイプ、暴風対策をする
・植栽後に土壌が乾燥しないようにする
・植栽して、2~3年は摘蕾をする
2~3年は摘蕾する件については樹冠を大きくするためが目的だそうです。蕾に栄養を取られないようにするという目的なのかと思います。
ということで鹿児島県農業開発センターさんありがとうございます。報告書がとても参考になりました。
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