カラマンシー鉢植え苗の取り木に成功した
カラマンシーが栄養価が高いとかで注目を浴びています。フィリピンではカラオケに行くと焼酎とカラマンシーが出てきてそれでロックで割って飲むそうです。
日本でも今後人気になりそうな果実なので、昨年から苗を購入して育てたり試験を開始しています。今年の4月あたりからカラマンシーの苗を取り木したら成功したのでその方法などレポートもかねて記載しておきます。
植物を増やす方法
本題の取り木の前に、植物を増やす方法ってそもそも何があるの??という基本的なところから触れていこうと思います。
植物を増やす方法はいくつかあり、それぞれの特性があります。
細かくいけばいろいろありますが、「種で増やす」「株分けで増やす」「挿し木で増やす」「取り木で増やす」というのが基本的なところです。
普通に育てていたら、ほっておいても「種で増やす」「株分けで増やす」というのは自然と起こりうる事です。
人の手を加えて人工的に増やす方法が「挿し木で増やす」「取り木で増やす」のパターンです。これらはテクニック的な事だったり、経験がキーポイントになります。
また本屋に一般的な方法としての挿し木の方法や取り木の方法は書籍に書かれていますが、マニアックな植物ではまず書かれていないです。
ということで今回のカラマンシーの取り木もマニアックなパターンですので、是非とも参考にしてください。
カラマンシーの種まき
実は冬にカラマンシーの種まきをしました。発芽率は50~70%あたりだと思います。ほぼ発芽します。
そして今でもその実生は平和に生育できています。
ちなみに袋にタネと小粒の鹿沼土100%で発芽させて、あとから袋を切って外に置いてあります。
カマンシーが種まきできるのなら種まきで良くない??と思われるかと思いますが、実は種まきと取り木では狙いが違うのです。
種まきの良いところは大量にカラマンシーを発芽させて、カラマンシーの株を得る事ができます。しかし成長に時間がかかりますので、大きくなるのに数年はかかります。
一方で取り木の良さはすでに生育されているカラマンシーの枝を取り木に使いますので、種まきでは数年かかるような株を得ることができるのです。
カラマンシーの取り木
カラマンシーの取り木ですが、たしか4月頃に開始したと思います。
使用したのは取り木ボール、中の土には「タキイ 種まき培土」を使っています。これは水苔などでも代用ができます。
メネデールやルートンなどの薬剤は一切使わずに種まき培土だけで行いました。
最初に発根できたのは6月頃です。1ヶ月半ほど経過して、どうなったかなと思い取り木ボールをはずすと根っこが出ているのを確認できました。そこで切り離さずに、7月末に植え替えを行いました。
その際の動画がこちらです。
オリーブの取り木の動画を見てもらえれば、だいたいポイントは同じです。基本は水を切らさないにつきます。
水が切れると取り木は失敗します。この水を切らさない手段として、私的には水苔を推奨しております。
最近取り木する場合には必ず水苔を使います。取り木の水分補給の考えとしては、入る水の量を多く、出ていく水の量を少なくするのが重要です。
種まき培土の場合には、出ていく水の量を少なくできますが、水を入れるのがなかなか染み込まず大変です。雨のように長時間かけて水をかけることをしなければいけません。
そういった理由からも、水が入りやすいわりとスカスカの水苔を使うようにしています。
以上カラマンシーを取り木した件についてでした。参考にしてください。
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