オリーブ挿し木・取り木で増やす方法と成功パターン
オリーブを増やす方法について調べましたのでNoteにメモっておきます。
植物を増やすパターンとしていくつかあります。おおきく言うとこの2種類です。
(1) 種から増やす
(2) 植物から増やす
そしてこの「(2) 植物から増やす」というのにもいくつかパターンがあります。
(2-1) 挿し木で増やす
(2-2) 取り木で増やす
(2-3) 株分けで増やす
という感じです。オリーブの場合には「(2-3) 株分けで増やす」というのは無いですが、アガベとか、バナナとか、アロエとかではこのパターンがあります。
そして今回は「(2-1) 挿し木で増やす」「(2-2) 取り木で増やす」場合の話になります。
日本ではこのオリーブを増やす方法があまり情報は無いので海外の情報を調べてみました。
「挿し木こうやると増えますよ〜」というのはいろんなサイトに書かれていますが、理論的なことはもちろんわかるのですが「実際にやってみてる」「成功している」という情報が知りたくて調べました。
どうも英語では「propagate(増殖する)」「propagation(増殖)」「Cutting(カッティング)」「layering(取り木)」というようなキーワードのようです。
ということで参考になった情報源を記載しておきます。
1. ベトナムのオリーブの挿し木の方法
オリーブの挿し木の方法を解説している動画です。最終的に挿し木に成功しているので参考になります。
動画の1:00のところで使用している土の割合を説明されています。
土の配合ですが...
(1) CoCo Coir :50%の「ココナッツのコイア」を使います。コイアというのはココナッツの外皮の繊維です。
(2) Rice Ash Husk:50%の「もみ殻灰」を使います。 日本だと「くん炭」のことです。
動画の2:01のとこで挿し木には「rooting hormone:IBA 1000ppm」を促進剤で使用しています。「rooting hormone(ルーティングホルモン:発根促進剤)」の「IBA:indole-3-butyric acid(インドール-3-酪酸)」を1000ppm=1,000mg/L=1g/L=1000分の1希釈しているという意味かと思います。
希釈液をチョン漬けしてから土に挿してから、グイグイ押して土を硬めにしているのかと思います。
そして最後に透明の袋を被せて、ワイヤーで縛る。
土の中にいれておくって感じかと思います。
直接日光が当たらないけど、明るい日陰かと思います。
あと余談ですが、こちらの動画の人はベトナムの農家さんでした。ベトナムは年中暑い場所なので、日本でやる場合には夏あたりでは適応できる方法かと思います。(春や秋でもできるかもしれませんが、推測です。)
なおFacebookページがありましたので参考のためリンク貼っておきます。
https://www.facebook.com/vuonvanloan/
2. インドネシアの人の挿し木の方法
インドネシアの人がYOUTUBEにオリーブの挿し木の方法をアップしてました。シャロットを使用してて見たことないやり方でした。
挿し木で使う枝の葉っぱを半分にまず切ります。
shallot(シャロット)を半分に切ってから、それを塗るということをしています。発根促進剤的な効果があるのかと思います。
shallotですが、英語では「シャロット」、フランスでは「エシャロット」と言うそうです。
なおシャレットというのもあるそうですが、これは似ていますが別物です。
塗るのは切断部分だけでなく、少し上の茎の部分まで塗っています。
そして塗ってから5分間待ちます。
つぎに土に指で穴を開けてそこに枝を入れます。使用しているコップは水を飲む時に使うような透明の使い捨てコップです。(透明であるのが重要なのかはわかりません)
その後に土を押し込んで固めています。(他の人も押し込んでる人が多いのでここが重要だと予測してます)
そこから水を入れてます。注意点としては水のいれすぎ注意とのこと。
そしてビニール被せて、プラスチックロープで結びます。重要なポイントとしてはきつくしめて、隙間がないようにします。
そしてこれで4~8週間待つみたいです。
そしてこんな風に根っこが生えてくるそうです。動画は成功事例なので参考になります。
なおこの動画の作者はYOUTUBEチャンネルの地域ではインドネシアと書かれていますので、インドネシアなんかと思います。
3. ブルガリアの人の挿し木の方法
ブルガリアのジョージさんの挿し木の方法です。動画はこちらです。
オリーブの木をカットします。見た感じでは太さは直径8mmほどでしょうか。結構太めです。
節三つで切っています。三つ目の節の少し下を切って、一つ目の節の上で切って葉っぱを残しています。二つ目の節は葉っぱなしです。
使っている発根促進剤はこれです。「Bayer Stekpoeder」
他のサイトで成分を調べますと、「3-indolylboterzuur」という成分です。いわゆるインドール-3-酪酸 (IBA:C12H13NO2)です。
けっこうがっつり塗っています。チョン漬けではなくてベタ浸けです。
それを土に挿します。
そして周りを押し込んで土を固めている感じです。
動画はここまででこの後どういうふうな環境でやっているのかは謎です。
4. アルベキーナの挿し木
アルベキーナの挿し木の動画です。動画では挿し木の方法というよりは今挿し木して発根を待っている状態が紹介されています。
動画はこちらです。なおアメリカのアリゾナ州の人のようです。
挿し木されたオリーブ アルベキーナが袋に入っている状態です。割り箸が土に刺さっており、袋が垂れてきて押しつぶされないようになっているのは他の動画ではなかったノウハウかと思いました。
5. オリーブの取り木
オリーブで取り木を行う方法が紹介されていました。英語では「Air Layering」「Layering」と言うみたいです。
動画はこちらです。イスラエルの人による動画です。
こちらがパート1です。取り木している時の動画です。
こちらがパート2です。取り木した後に成功している動画です。
まず取り木ですが、このようにナイフで木の表面をはぎ取ります。サイズ的には12~15mmほどでしょうか。
取り木する部分を巻くのにアルミホイルと土を使います。
このようにアルミホイルを巻きます。
さらにアルミホイルを巻いてます。
つぎにパート2ですが、どうもパート1から5年経過しているとのこと。動画のアップの日時は「2012/5/3」「2018/6/9」となっています。
なのでこのパート1とパート2は同じものではないです。
ただ動画で紹介されているものは2ヶ月前に取り木したものだそうです。ということは2018/4月あたりかと思います。
どうもイスラエルの気温を調べると、4月は最低気温10℃、最高気温20℃あたりのようです。日本くらいのイメージです。
取り木ですが、見事に成功しています。
6. 南アフリカの人のオリーブの種発芽させる方法
挿し木・取り木では無いですが、種から発芽させている動画がありました。
動画はこちらの動画です。イタリアの人の動画です。
種は木から取り出した時がこれです。
それをPit(壁孔)をとって乾燥させます。外の皮を剥くって意味かと思います。
殻を割ります。
種は1インチほど埋めるか、土の上に置きます。動画の場合には上においてあるパターンです。
水は毎日あげるようです。そして40日で発芽するとのこと。