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ギャンブラーの誤謬:「そろそろ当たる」が危険な理由

「外れが続いているから、次こそ当たるだろう」  
「確率的にそろそろ当たりがくるはずだ!」  


ギャンブルをしていると、そんな考えが自然と湧いてきませんか?  


この心理状態には、
「ギャンブラーの誤謬ごびゅうという名前が付いています。

誤謬ごびゅうとは、知識や考えの間違いのこと。  




ギャンブルは運だけではなく、
人の心理に基づいた行動が結果を大きく左右するからです。


人が陥りやすい「間違い」を知ることができれば、
物事を冷静に考える物差しが自分の中に備わります。  



余計な負けを減らすだけでなく、
ギャンブルとの付き合い方そのものが変わるきっかけになればと思い、今回も記事にしていきます。  

…なんてカッコつけて偉そうなこと言いましたが
ただ書くのが好きなだけなんです
よかったらお付き合いください🐵


今回のテーマは「ギャンブラーの誤謬ごびゅう」について。

ギャンブル関連の心理学??の分野では
多分一番初めにでてくるくらいメジャーなものですが、無視できないので触れておきます。

では⇩


ギャンブラーの誤謬とは?

ギャンブラーの誤謬ごびゅうとは、
「過去の結果が未来に影響を与える」
という錯覚
のこと。

たとえば、
コインを5回投げて連続で表が出たとき、
「そろそろ裏が出るはずだ」と考えてしまうのがその典型例。

しかし、
コインの次の1回が表になる確率も裏になる確率も
常に50%ですよね。
過去の結果が未来の確率を変えることはありません。

冷静に考えれば当たり前のことですが、
いざ当事者になると、この誤謬に支配されやすくなります。



例えば、
パチンコを例に考えてみましょう。


大当たりの確率が1/319の台を打っていて、
既に400回転くらいまで回している場合。


このとき、ギャンブラーの誤謬に支配されると
「こんなに回しているんだから、そろそろ当たるはずだ。今さら辞められるもんか」と感じてしまいます。


しかし、
現実には次の1回転で当たる確率は、
初めて回す1回転と全く変わらず1/319。

なので、
この先1000回転させても
当たりを引けない可能性も珍しくありません。


冷静に考えれば分かるはずなんですが、
熱中してしまうと「そろそろ当たる」
思ってしまいやすい心理です。

たとえば、
コイントスで5回続けて表が出ているから次こそ裏だ!とか、


ソシャゲで目当てのキャラの出現確率は1%だから10連ガチャを10回分課金すれば手に入る計算だ!とか、


「サザエさん」のじゃんけんで3週連続チョキだったから、今回こそチョキは出ないだろう!とか。


コイントスも毎回2分の1だからまだまだ表が続くかもしれないし、
ガチャも毎回1%なので何回ガチャを回しても出ないかもしれないし、
サザエさんもまだチョキを出し続けるかもしれません。

つまり、ギャンブラーの誤謬とは、
過去の結果は未来の確率に何ら影響しないのに、
過去の結果が未来の確率に作用すると思い込んでしまう
」という人間の心理です。

ちなみに、サザエさんが連続して同じ手を出した最高記録は5回らしいです。

サザエさんじゃんけん研究所調べ


ギャンブラーの誤謬を避ける方法

ギャンブラーの誤謬ごびゅうは、
誰もが陥りやすい自然な心理ではありますが、
知っていれば対策はできます。

まず、「確率は独立している」
ということを常に意識しておくと良いです。


過去の結果は未来に一切影響を与えません。
毎回の試行は常に独立している
ということを肝に銘じておくことで、
余計な期待は排除できます。


要するに
「次も確率通り」と意識し、
毎回ゼロベースで確率と向き合うだけで、
感情に振り回されにくくなります。


過去の結果や
これまでに使った金額、プレイ時間は、
次の結果に何の影響も与えません。


「ここまでやったから」
という心理が自分の中に生じたら、
それが誤謬のサインです。


日常生活にも潜むギャンブラーの誤謬

この誤謬ごびゅうはギャンブルだけでなく、
日常生活にも潜んでいます。


たとえば、年末ジャンボ。

過去に宝くじで大当たりが出た売り場とかだと、
「このチャンスセンターで買うべきだ」と行列をつくっていることがあります。

皆に言いたい。どこで買っても一緒なんだよ…

験担ぎも兼ねて並びたい人も一定数いるかもしれませんが、「このチャンスセンターが当たりやすい!」という理由で並ぶのはどうでしょうか?

たくさん売れているから当たり本数もそれなりに出ているだけで、実際には人気のない街角の宝くじ売り場で買っても大して変わらないと思うのですが…。

なのに、
ほとんどの人は「流れ」とか「運」と言って
本来はほぼ完全にランダムな結果に
傾向を見出そうとしてしまうので、

毎年年末には
都心のチャンスセンターには行列ができています。


みんな揃いも揃って誤った判断をしてしまうわけです。面白いですね。

「そろそろ当たる」に頼らない

こういったギャンブラーの誤謬ごびゅうや、
その他のバイアスに気づけるようになるとギャンブルでの立ち回りがぐっと冷静になります。

今回お伝えしたい内容は、
「そろそろ」という感覚を信じず、
常に冷静な判断を心がけることが大切
ということ。

これが、
ギャンブルに向き合う上で重要なポイントです。


次に「そろそろ当たりそう」と感じたときは、
ぜひこの記事の内容を思い出して見てください。


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さるすべり
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