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基本用語集

こんにちは、さるすべりです。

「いまさら聞けないボートレース」
第一弾は基本の用語について。

予想に入る前に、正しい用語を理解しておくことが必要です。いまさら人には聞けないような基本知識中心に、基本を学んでいきましょう。
要所要所で大事なポイントも挟んでみます。

決まり手の用語

逃げ
1コースの艇が1周第1ターンマークを一番先に回り、その後も抜かれずに1着となる決まり手の事を「逃げ」と言います。
ボートレースでは、圧倒的にインが有利と言われており、全24場の合計確率から見ても50%以上の決まり手が「逃げ」となっています。
したがって、この「逃げ」が成功するかしないかから予想することが基本となります。

差し
主に2コースの選手が最も使用する戦法で1周第1ターンマークで内側の艇の空いた内側を抜き、その後も抜かれずにレースに勝つ決まり手を「差し」と言います。
これを決めるためには、先に回った艇の後ろに生まれる引き波に負けない進む推進力=出足が欠かせません。

まくり
2〜6コースからスタートした艇が、スピードを落とさずに1周第1ターンマークで内側の艇を外から抜いていき、その後も抜かれずにレースに勝つ戦法、決まり手の事を「まくり」と言います。

特に難易度の高い技術とされるツケマイが決まれば、引き波で内側の艇を失速させることがあり、時には外の艇を連れてくるため比較的高配当となりやすい決まり手です。

まくり差し
3~6コースからスタートした艇が、1周第1ターンマークでいくつかの艇をまくり、なおかつ先行しようとした艇を差し、その後も抜かれずにレースに勝つ戦法、決まり手の事を「まくり差し」と言います。

スピードでまくりながら艇間を差し抜けるという高いテクニックが必要となります。

引き波とは?
ボートの航走時にスクリューの後ろに出来る波をいいます。水をスクリューがかき回すことによって起こるため、空気が混ざるなど非常に不安定な状態になっていて、その上を通るとプロペラが空回りし、後退したり曲がらずに流れたりと不安定になります。

ちなみに空気の泡をプロペラが巻き込んで空転状態となりボートが不安定になることをキャビテーションを起こす(キャビる)といいます。  

ツケマイを喰らった艇はこの引き波に乗せられることにより、後退しやすくなります。

ツケマイとは?
ボートレースにおける旋回技術、まくりの一種で前の艇に"つけて回る"ことをツケマイと言います。
前の艇にピッタリつけて外側を回ることで、前の艇を自らの艇が起こす引き波に乗せて後退させるというテクニックです。

舟足にまつわる用語

起こし
起こしとは、読んで字の如く舟を起こすこと。
つまりスロットルレバーを握り舟が動き出すまでの初動を言います。良い動き出し、良いスタートを切るために必要とされます。

出足
出足とは、初速を指します。
車でいう1〜2速くらいのイメージでしょうか。
特に落として回る"差し"において、ターン後にしっかり前に出る足、しっかり水を掻いて引き波を超える推進力があるかが重要とされます。

主にイン屋、差し屋と言われる選手が出足を重視した調整を好みます。

行き足
行き足とは、中間速を指します。車でいう3〜4速あたりのイメージでしょうか。行き足が良い=加速が良いとされ、スムーズに伸びへとつなげることが出来ます。

伸び
伸びとは、最高速を指します。車でいう5〜6速にあたりのイメージでしょうか。
伸びが良いということはつまり"最高速が早い"舟ということになります。

スリットラインを飛び出して"内側をまくる"展開には欠かせません。この伸びは展示タイムに現れます。
主にまくり屋(特に有名:菅選手、藤山選手など)と呼ばれる選手が伸びを重視した調整を好みます。

まわり足
まわり足とは、読んで字の如くターンまわりの足を指します。

このまわり足が悪ければターンは流れやすくなり、良ければ鋭いターンは決まりやすくなります。
ボートレースはターンが重要な競技です。
鋭いツケマイやまくり差しには、まわり足は欠かせません。

イン屋?
ボートレーサーにはイン屋と呼ばれる選手達がいます(特に有名:深川選手、石川選手など)。インコースを主戦場とする選手達のことを指します。
イン屋は前付けによって前の艇の進入コースを積極的に奪いにきます。

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インコースが有利とされるボートレースでは、この進入の駆け引きも見どころの一つです(予想の難易度は上がります。)

インコースの艇はコースを譲りたくない場合にはこの前付けに対抗するので起こしの位置、スタートが深くなります(深イン)。

一般的にボートが最高速に達するまでには100m〜の助走距離が必要とされます。

この前付けにより、時にはスタート80m〜くらいの起こしもよく見られるため、伸びがつく前に外に先行されるリスクが高まります。

そのため、イン屋と呼ばれる選手は深いスタートで合わせるためにも出足中心の調整を行います。

調整
ボートレースでは一節間同じモーターを使い続け、抽選方式によりモーター決めが行われます。
この抽選はレースの前日(前検日)に行われ、抽選後にモーターの点検、試運転などが行われます。

その後も節間通してレースで戦える足にするため、選手自らがピット裏で整備を行っています。


低調機と呼ばれるダメなモーターを引いた場合でも、選手は必死に戦える足を目指して調整します。
中には整備巧者と言われる選手もいます。

調整によって、節間で化ける(良化する)
節間で調整に失敗し足落ちする、ということもよくあるので、「モーター○号機」、「モーター連対率」を過信せずに目で見極める習慣が大切です。

また、モーターにはプロペラがセットされており、このプロペラにも選手好みの形というものがあります。
例えば、上記のイン屋と呼ばれる選手は出足系統の手前の調整を好み、まくり屋と呼ばれる選手は伸び重視の形を好みます。

昔は持ちペラ制度というもので自分のプロペラを持ち込み使用することができましたが(漫画モンキーターンを読むとわかりやすいです)、
今はモーターとプロペラがセットされて選手の手に渡ります。

そのため、前の選手が使用した後のプロペラを叩き直す必要も出てきます。
相性が良さそうであれば、そのままレースに出る選手もいます。

相性を考えれば、
極端な例で言うと前節イン屋が使用し出足に寄せてプロペラ調整したモーターを、次節でまくり屋が引くと、相性が良いとは言えないですね。


また、前節優勝モーター、優出モーターはある程度仕上がっていると考えることもできるため、選手との相性が良さそうであれば狙い目の一つとも考えることができます。


そのため、特に初日は節間の挙動が不明なため、前走の使用者や節間の挙動も把握しておくと良いです。

展示タイム

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展示タイムとはバックストレッチのスタートライン延長線から第2ターンマークまでの150mを計測したタイムを言います。

このタイムが良い=速い、伸びが良いということにつながります。
これに対して、直線タイムはその手前の出足〜行き足の部分と理解することができます。

このようなオリジナル展示データは各ボートレース場の公式サイト(採用していない場もあります。)にて確認することができるので、目展示と合わせて参考にしてみると良いでしょう。


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